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米国だけ伸びた2月半導体販売高、際立つ優勝劣敗の市場模様

米国だけ伸びた2月半導体販売高、際立つ優勝劣敗の市場模様

米SIAから2月の世界半導体販売高が発表され、前月比1.3%減、前年同月比7.3%減となっている。プラスの伸びを示しているのは、前月比の米国地域だけであり、回復基調の米国経済に期待をかけて本年も伸びを見込んでいる米SIAのコメントである。IC Insightsから昨年、2011年の半導体ベンダーランキング・トップ25(ファウンドリーを入れた形)がリリースされているが、ここでも前年比伸長率の数字の上では、大きな変動の明暗が分かれる形になっており、ますますグローバル市場密着が必要な情勢を受け止めている。 [→続きを読む]

実際に取り組んでこそのIP領域、新たな台頭、老舗の反撃

実際に取り組んでこそのIP領域、新たな台頭、老舗の反撃

ものづくり、製造の回帰が米国で議論を呼んでいるが、実際に取り組んでこそ知的財産(IP)、ノウハウの蓄積・拡充に磨きがかかるものということと思う。市場が新興圏にシフトしている結果として、特にアジア勢の活発なIP領域での躍進が目立ってきている。また先進経済圏の老舗大手メーカーが、これまで蓄積した豊富なIP資産を武器に、昨今の市場シェアを席巻している顔ぶれを相手取って侵害を訴える、とこれまた繰り返す動きが高まっている。研究開発からビジネス化を即図る重みをまたぞろ感じている。 [→続きを読む]

最新半導体の理解は、半導体歴史館を見ることから始まる

最新半導体の理解は、半導体歴史館を見ることから始まる

半導体産業人協会(SSIS)の方たちが日本の半導体の歴史をきちんとした形で残しておこうと考え、日本半導体歴史館というホームページを開設した。この協会は半導体に情熱を持っている人が集まった一般社団法人である。セミナーや人材支援、提言などの活動を行っている。 [→続きを読む]

半導体に欠かせない最先端をリードするNo.1の自信と熱気

半導体に欠かせない最先端をリードするNo.1の自信と熱気

大震災から1年経って、復旧そして復興に日夜全力を尽くしている我が国について、半導体業界のグローバル売上げに対する比率が低落し続けている現況を指摘する記事に注目している。この比率が半分以上を超えて日本勢が世界をリードする状況となった1980年代にそのまま時計の針を戻すにはあまりにも時代が変わり過ぎているが、最先端をリードする国を挙げた取り組みによるNo.1の自信と熱気が、幅広い分野の経験・ノウハウを積み重ねてこそ成就する半導体の世界ではどうしても欠かせないという考え方に辿り着く。 [→続きを読む]

製品開発は自分にプレッシャーをかけ、常に真剣勝負で臨もう

製品開発は自分にプレッシャーをかけ、常に真剣勝負で臨もう

前報(参考資料1)で、実用化のため独創力を発揮した例として、喜多川儀久氏の業績に触れた。喜多川氏は米国のテキサス・インスツルメンツ・インコーポレイテッドで、1Tr. 1C(以下1Tr型と記す)の基本セルを使って4K DRAMを世界で初めて開発した(参考資料2-4)。前報の原稿を作成した時に事実関係確認のため、幾度か喜多川氏と私信を交わしたが、ご多忙の中、そのすべてに対して喜多川氏からご丁寧な返事を頂いた。その私信の中にも開発技術者に広くお伝えした方が良いと思われる内容が多く含まれていた。喜多川氏に公表のお伺いをしたところ快諾されたので、前報の続編として紹介しておきたい。本報では前報作成後に交換した私信も含めている。 [→続きを読む]

半導体を核に、心待ち、夢中にさせる熱気、感動の創出

半導体を核に、心待ち、夢中にさせる熱気、感動の創出

新「iPad」販売開始、世界の国々で待ち構える人々の列が目に入ってきて、個人消費者、そして新興経済圏に向けた商品企画の重みがまたぞろ頭の中を巡っている。何もかも見えてしまうようなフルハイビジョンを上回る解像度のディスプレイが評判を呼んでいるが、半導体そしてデバイス技術の粋を組み合わせて熱気、感動を生み出しているという理解である。新「iPad」とともに銀座店の光景が出てきたユニクロも然り、消費者の経済学に適合する魅力的なソリューション、アプリに向けた先端技術の追求が求められている。 [→続きを読む]

進む書籍のデジタル化

進む書籍のデジタル化

書籍のデジタル化が進んで来た。デジタル化された本は英語でeBook、日本語で電子書籍などと呼ばれている。内容はデジタルのテキスト文プラス画像によって構成されている読み物だ。中には録音メッセージも入ることがある。”eBook”はオックスフォード英語辞書にも登場した。「印刷に依る書籍の電子版」(筆者訳)と至極簡単な説明文が提示されている。 [→続きを読む]

是が非でも我が国の優位性確保、中国、韓国の敏感な反応

是が非でも我が国の優位性確保、中国、韓国の敏感な反応

近所の市民向け放送で東京大空襲67年を知らされた10日土曜、そして東日本大震災から1年となる11日日曜である。第二次大戦後の復興、経済急成長を成し遂げた我が国、半導体業界も萌芽期から1980年代には世界をリードするに至った我が国である。大震災に見舞われて復興に向かう今、半導体業界も今までの蓄積を財産、プラットフォームに我が国ならではの新たな優位性を是が非でも確保、発揮していかなければ、という思いである。米国は勿論、近隣のアジア各国とのお互いの関係のあり方が改めて問われていると思う。 [→続きを読む]

エルピーダ破綻に盛者必衰の理〜88年「DRAM戦線は日本圧勝、世界シェア9割」

エルピーダ破綻に盛者必衰の理〜88年「DRAM戦線は日本圧勝、世界シェア9割」

「エルピーダ破綻の記者会見を見ながら涙が止まらなかった。自分たちが命を賭けて作ったDRAM王国がついに崩壊したかの想いが強い。その2日後の東京は一面の雪に覆われ、赤い寒椿がニッポン半導体の血の色に見えた」(国内半導体メーカーOB)。 [→続きを読む]

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