エルピーダが会社更生法を適用、DRAMへの固執が成長路線から脱落

ビッグニュースが飛び込んできた。エルピーダメモリが会社更生法の適用を東京地裁に申請し、受理された。負債総額は2011年3月末時点で4480億円。28日の日本経済新聞において同社代表取締役社長の坂本幸雄氏は27日夕方都内で開かれた記者会見の席上、自力再建を断念した理由について「(提携交渉先から)今日までに様々な提案が来ることになっていたが、具体的な案が来なかった」と説明している。 [→続きを読む]
» ブログ » 津田建二の取材手帳
ビッグニュースが飛び込んできた。エルピーダメモリが会社更生法の適用を東京地裁に申請し、受理された。負債総額は2011年3月末時点で4480億円。28日の日本経済新聞において同社代表取締役社長の坂本幸雄氏は27日夕方都内で開かれた記者会見の席上、自力再建を断念した理由について「(提携交渉先から)今日までに様々な提案が来ることになっていたが、具体的な案が来なかった」と説明している。 [→続きを読む]
最近、海外の半導体メーカーの経営層に会うたびにしている質問がある。それは、なぜ微細化するのか、である。昔は高集積(=ムーアの法則)が常に求められていたから、経済的に見合うようにするため、微細化・大口径化が低コストに不可欠だった。いわば微細化は当たり前だった。質問自体がばかばかしかった。今はどうだろうか。 [→続きを読む]
今年の半導体産業はどうなるか。毎年2月と8月に発行する「セミコンポータル エグゼクティブサマリーレポート」の巻頭特集において、今年の半導体産業を予測してみた。この本は、読者会員サービスの一環として半年に1回発行する、会員対象の珍しい本といえる。ただし非会員も入手は可能だ。 [→続きを読む]
「ルネサス・富士通・パナソニック、半導体事業統合交渉」と題した記事が2月8日付け日本経済新聞の1面トップに掲載された。3社が統合し、設計会社と製造会社に分けるという再編のシナリオだ。半導体産業の人たちは、このシナリオで半導体産業の再生が可能だと思うだろうか。 [→続きを読む]
これまでは家電の見本市としてのCES(Consumer Electronics Show)がITや通信、社会インフラ、など人間がかかわる分野に進出するように変わってきた。その技術の中心はやはり半導体である。半導体業界に長くかかわってきた記者生活のなかでもCESに初めて参加したこと自体、CES(図1)にも半導体が重要、という構造が浮かび上がってくる。 [→続きを読む]
新年を迎え、新たな心意気で臨みたいと思います。 年明けの新聞では、昨年はスマホ元年という表現が踊っていた。一昨年からスマホは2ケタ以上の高い成長率で市場の拡がりを見せていた。今年は何が目玉か。と言いたいところだが、実はこの視点をもはや捨てる時代が来た。目玉を期待するのではなく、目玉をユーザーに提案していく時代に変わってきているからである。 [→続きを読む]
2011年が間もなく暮れようとしている。簡単に今年を振り返り、来年のはずみとなるヒントを提供したい。エレクトロニクス最大級の事件として、東日本大震災とその影響、スティーブ・ジョブズ氏の言葉、について考えていこう。 [→続きを読む]
英国は欧州大陸から離れている島国である。台湾も同様に大陸から離れている。日本も海に囲まれている。日本が外国と違う点があればこれまで、島国根性だから外国とは同じにはできない、と言い訳してきた。でも待てよ、英国も台湾も同じ島に囲まれ、大陸とは地続きではない、という点で同じではないか。 [→続きを読む]
先週、米国西海岸、先々週はベルギーと2週続けて海外を回ってきた。日本のメーカーには、わが社はシステムLSIメーカーだとか、システムLSIに注力するとか、という表現をとるところが多いが、海外企業は決してシステムLSIメーカーだとは言わない。そもそも「システムLSI」という言葉は海外では通用しない。和製英語である。 [→続きを読む]
「半導体業界から今、ファブレスという声が聞こえてくるが、10年前のシステムLSIと同じだな」。10月5日にフランスの国立研究所LETIによるフランス大使公邸でのパーティに出席した半導体産業人たちが言っていた言葉である。半導体業界ではファブレスへ移行する動きがある。しかし、このままのやり方では失敗する公算が非常に大きい。なぜか。 [→続きを読む]