津田建二の取材手帳
2021年の半導体市場はどうなるか。昨年は、新型コロナウィルスによって先行きが全く見えない事態に襲われた。全く見えないから、メディアによってはコロナを議論せずにポストコロナを想定する企画が見られた。同様に霞が関でもコロナ対策ではなく、コロナ後の経済回復を促進するための施策がとられた。GO TOキャンペーンはその一つだ。コロナが収束した後に打つべき施策として予算を計上していた。
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日本でもファブレス半導体がゆっくりだが、立ち上がってきた。すでに数十社が生まれているが、まだ世界と競争できるほどの規模の会社は少ない。国内最大のメガチップスでさえ、世界ファブレス半導体の上位10社には入っていない。
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SPIフォーラム「第2世代に突入した5Gテクノロジー」をウェビナー形式で7月29日(水)に開催する。開催理由は、5Gに関して、誤った情報が氾濫しているからだ。欧州では、「5G電波が新型コロナを巻き散らかしている」といったデマが飛び、実際に5G基地局が放火された、という事件が起きた。国内では、「日本は5Gで周回遅れ」や「2時間の映画を3秒でダウンロードできる」、「5Gで負けたから6Gで先行しよう」といった誤解に満ちた情報が飛び交っている。
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セミコンポータルの創業者で、元東芝の半導体部門をけん引していた香山晋氏(図1)が2020 IEEE Robert Noyce賞を受賞することが決まった。この賞は、Intelの創業者の一人、Robert Noyce氏に敬意を表し半導体産業に貢献した人に贈る賞である。
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ムーアの法則とは、「市販のシリコンICチップ上に集積しているトランジスタの集積度は毎年2倍で増えていく」、という経済法則だった。いつの間にか、トランジスタの集積度を上げる手段の一つであった微細化技術の進展=ムーアの法則といわれるようになった。最近、ムーアの法則は、IBMワトソン研究所にいたRobert Dennardが微細化の指針であるスケーリング(比例縮小)則を提案したことから、デナード則と呼ばれる法則と区別するようになった。
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TGS(Technical Global Symposium) Japanを開催しているが、今年は9月19日の午後1時からホテル インターコンチネンタル 東京ベイで開催される。今年は、招待講演という形でお話させていただくことになった。
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ファウンドリビジネスで世界6位のTower Jazz(タワージャズ)は毎年、技術シンポジウム
半導体産業の好調は2016年後半からプラス成長に転じて以来、ほぼ2年間毎月前年同月よりもプラスの成長を示してきた。半導体に新規参入する大手は多い。Google、Apple、Amazon、Facebookという最強のインターネットサービス企業(OTT:Over the Top)の中で唯一、半導体チップを開発してこなかったFacebookもとうとう半導体を開発することを決めたようだ。FacebookがGoogleのVR(仮想現実)向け画像処理チップ「Pixel Visual Core」のチップ開発責任者を雇い入れたのだ。
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半導体の好況が続いている。前回は、2007年をピークに2009年には深い谷底に落ちた。この時にエルピーダが銀行からの資金調達に失敗、Micronに買収された。2010年からは半導体市場は好調で、2014年にピーク、横バイが2年続き、2017年に22%程度の伸びを示し成長曲線に乗った。
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IoTは商用化のフェーズに来ている。研究開発のフェーズはもはや過ぎ去り、パートナーと組んでデータ収集・管理・解析ツールを備え、IoT端末からのデータを顧客の求める「情報」に変換することが進んでいる。それも動きの遅い国内大手メーカーではなく、東京や大阪などの中央都市でもなく、身軽なベンチャー企業が地方で展開している。
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半導体市場は好調だ。メモリの供給不足が単価を上げ、メモリメーカーは潤っているが、システムにはメモリだけを使う訳ではもちろんないため、ほかの半導体チップも好調に推移している。好況はいつまで続くか。セミコンポータルは、世界半導体市場の動向、経済状況、エレクトロニクス市場などから見て、どこに向かっているかを浮き彫りにするため、pdf版「半導体市場レポート2017年7月版」を発行した。
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