2011年6月20日
|長見晃の海外トピックス
製品、ものづくりの新規開発、改善、改良で自然に沸いてくる発想に、いっしょ、ひとつにしてみたら、という考え方が挙げられる。AMD社のCPUとGPUを合成させた新しい製品、フュージョン(fusion)のイベントについての記事を見て、メモリに次いでプロセッサでも「融合」(fusion)が展開されてきているという受け止めである。市場に受け入れられるまでにじっくり取り組む必要があるし、次の新技術に置き換えられる運命が待ち構えることは、小生も実際に経験、体感したことのある道筋である。
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2011年6月13日
|長見晃の海外トピックス
東日本大震災はじめ自然界の脅威に見舞われて対応する意識変革が求められているなか、半導体・デバイス業界もパソコンおよび携帯電話の市場2枚看板にスマートフォン、タブレットなど多様化、融合化による模様替わりが急速に進んでいるこのところである。プレーヤーとしてはアップル社、デバイスとしてはタッチスクリーンが、その大きなドライバーとなっている。急拡大する新興経済圏に向けての先進経済圏の今後のあり方が改めて問われるグローバル経済の大きな潮流の節目を感じている。
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2011年6月 7日
|長見晃の海外トピックス
4月の世界半導体販売高が、米Semiconductor Industry Association(SIA)から発表され、前年同月は上回るが、前月比はマイナスに転じるとともに、我が国の震災による落ち込みが世界各地域に波及している様相を一層色濃く映し出している。懸命に行われているサプライチェーン回復努力に、本年後半にかけての半導体業界の方向性がかかる状況である。市場競争については、この時期の各種イベントの場で、スマートフォン、タブレットはじめ高機能携帯端末を巡るあの手この手の攻防が激しさを増している。
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2011年5月30日
|長見晃の海外トピックス
飽くなき生産性、経済性を追求する渦中で、裏返しの事態として出てくる安全性の問題であるが、現時点熱気に溢れて活況のタブレットの主要生産拠点である中国・成都の工場での爆発事故が世界的な波紋を呼んでいる。大震災および原発事故に見舞われた我が国で安全基準・意識の根本的な改革が求められているなかでの今回の事故であるだけに、ESH(環境・安全・健康)にさらなるS(セキュリティ)を加えて万全な備えが喫緊の課題という昨今取り巻く状況を改めて強く感じている。
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2011年5月23日
|長見晃の海外トピックス
米欧プレーヤーの間での市場戦略の動きが活発化してきている。22-nmノード・トランジスタ、スマートフォンおよびタブレット覇権がここのところのキーワードとなっているが、アナリストmeetingでのインテルおよびSTマイクロでのプレゼンから、さらに進んで市場先行、セグメントの選択をアピール、問いかける色合いを一層鮮明に感じている。容赦のないせめぎ合いの様相を受け止めている。
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2011年5月16日
|長見晃の海外トピックス
スマートフォン、タブレットの登場で、半導体市場の双壁、パソコンおよび携帯電話端末それぞれの区分の難しさを感じてきているところに、こんどは世界中の情報を整理し、世界中の人々がアクセスできて使えるようにすることを使命とするGoogleが「クラウドコンピューティング」の利用を前提としたOS、「クロームOS」を搭載したパソコンをお披露目している。 次々と新技術、新サービスが具体的に表われて時間軸の忙しさとともに、新しい魅力への対応努力の必要性をさらに感じてきている。
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2011年5月 9日
|長見晃の海外トピックス
米SIAから3月、そして第一四半期を締める世界半導体販売高が発表され、全体としては増加基調を維持しているが、大震災に見舞われた我が国の市場の落ち込みが表われており、復旧に向けた活動が全体の今後にどう効いてくるか、しばらく注目である。一方、従来の平面から立体構造にブレイクスルーを図る22-nmノード世代のトランジスタがインテルから発表され、それと時を揃えるように同社を軸とする市場制覇に向けた新たな駆け引きが表面化してきている。
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2011年5月 2日
|長見晃の海外トピックス
各種経済指標や各社業績の発表に、東日本大震災の影響による下方修正がさらに具体的に表われてきている。落ち込みは一時的で今年半ば以降、第三四半期にも以前の水準を取り戻すという見方が出ているが、半導体のサプライチェーンをとっても非常に多数のアイテム数に及ぶのと一つ欠けても成り立たない性格であり、注意深い見極めを引き続き要するところと思う。一方、特に国内の市場需要の萎縮があってはならず、最先端の技術、サービスを駆使した喚起努力が一層求められる情勢を感じている。
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2011年4月25日
|長見晃の海外トピックス
大震災の被害を乗り越えて操業を再開する各社からの発表が相次いでいる。
この1-3月、第一四半期の業績発表も行われ、多かれ少なかれ大震災の影響についてのコメントが付されているが、大方の予想を上回るインテル、アップル両社の記録的な売上げが目立つ形である。しかしながら、部品・材料在庫の切れ目に間に合う補充が、操業再開で埋められるかどうかが焦点となっており、現下の第二四半期の業況推移に特に注目ということと思う。
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2011年4月18日
|長見晃の海外トピックス
タブレット、スマートフォンなど新しい携帯端末の展開に軸足を置いた当面の半導体・エレクトロニクス市場の見方が強まってきている一方で、東日本大震災によるグローバルSupply Chainへの縛りを早急に取り除くことが前提となる全体的な情勢を感じている。世界の市場が注目するなか、我が国の供給に向けた取り組みとともに、関心を呼ぶ実態データをできるだけ明らかにしていくことが、お互いの交流の回復・促進を図る上で欠かせない状況となってきている。
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