2014年12月 8日
|長見晃の海外トピックス
米国Semiconductor Industry Association(SIA)からの月次世界半導体販売高の発表が行われ、今回はこの10月についてである。10月の世界半導体販売高は$29.7 billionに達し、$30 billion台に近づくとともに、前年同月比で18ヶ月連続の増加を示している。同時に出されたWorld Semiconductor Trade Statistics(WSTS) organizationからの秋季予測は、本年の世界半導体販売高が$333.2 billionと見ており、長らく停滞した$300 billionの壁を突き進む勢いとなっている。4つに分ける地域別では、我が国の後塵を拝する状況が続いており、今後に向けてさらに一層の奮起が求められるデータ内容である。
[→続きを読む]
2014年12月 1日
|長見晃の海外トピックス
モバイル機器市場活況の中、史上最高の業績発表をここのところ毎月のように目にしている感じ方があるTSMC、MediaTekなど台湾の半導体メーカーと、世界の工場から世界の市場に躍進し半導体の輸入依存から自立化を図っている渦中にあって激動が続く中国市場を巡って、駆け引きに富んだ動きが相次いでいる。特に、台湾の半導体設計、MediaTekの動きについて、中国のスマートフォンメーカー、Xiaomiとの関係距離、上海の半導体業界向けファンド向けの出資に注目している。
[→続きを読む]
2014年11月27日
|大和田敦之の日米の開発現場から
この10月14日に、東京地裁はベネッセコーポレーションの顧客情報漏洩犯罪に関わる初公判を開いた。それによると、顧客データベースの保守管理をベネッセが委託した外部業者の派遣社員であった被告Mは、ベネッセの顧客情報を盗み出して名簿屋に売却して約400万円のなどの金額を不正に受け取り、総額3,000万円を超す大金を詐欺した、と言う嫌疑がかけられている。ベネッセの机上のPCでは、ワーカーは情報データをUSBメモリにコピーできない設定だったが、被告Mはその裏をかいて眼の前のPCにスマホを接続しデータを転送して持ち出す犯罪をおかした模様である。
[→続きを読む]
2014年11月25日
|長見晃の海外トピックス
世界を引っ張るスタンスを求めて、各国、各社の凌ぎ合いが続いている。半導体業界、そしてその地域、製品分野別のデータからは、米国および中国が現在のモバイル機器が牽引する市場の伸びを大きく担っていることが分かる。恒例の年に2回のスーパーコンピュータ性能ランキング・トップ500が発表されており、第10位に新顔が見られる以外変わらないトップ10となっているが、首位はIntel製品を駆使した中国のシステムであり、両大国が絡みながら拡大する半導体そしてシステムの世界の現状が見えてくる。
[→続きを読む]
2014年11月17日
|長見晃の海外トピックス
半導体・エレクトロニクス業界の現在の動きを大きく左右し、常に注目せざるを得ない米国および中国の両大国であるが、北京でのAsia-PacificEconomic Cooperation(APEC)首脳会合(2014年11月10-11日)を機に、通商関係、気候変動など半導体業界にもあてはまる長年の懸案が話し合われ、今後の方向性が打ち出されている。これから経ていくWTO、IPCCなど世界レベルでの議論、そして結論に注目していく一方、それぞれの思惑、駆け引きにも目配りが必要という国際問題ならではの受け止め方があるように思う。
[→続きを読む]
2014年11月10日
|長見晃の海外トピックス
米Semiconductor Industry Association(SIA)から月次世界半導体販売高のデータが発表され、今回はこの9月、そして7-9月、第三四半期についてである。7ヶ月連続で前月比で伸びているとともに、この第三四半期は史上最高の四半期販売高を記録しているとのことである。9月の伸びの大きさ自体は少し鈍化しているが、1-9月累計では前年比9.8%増と、2013年の史上最高の年間販売高を大きく更新していく勢いを保っている。その年間データの予測も出始めており、トップ20のうち9社が二桁伸長の読みとなっている。
[→続きを読む]
2014年11月 7日
|泉谷渉の視点
「サムスン電子は現在の韓国にあって単なるITの一大企業ではない。GALAXYと液晶テレビで今や世界中がサムスンに注目している。そしてまた、韓国のGDPの20%はサムスングループが占有しており、何と納税額の30%がサムスングループの人たちが払っているのだ」。
[→続きを読む]
2014年11月 4日
|長見晃の海外トピックス
巨大な中国市場でのシェアアップを図る各国、各社の動きとともに、中国自体が政府挙げて半導体業界の強化、自立化を図る動きが活発になってきている。世界を引っ張るエレクトロニクス機器製造のコンポーネントを大半輸入に頼っている現状への危機感が高まってきて、先々の5ヶ年計画はじめ一層色濃く施策が盛り込まれている。このような中国に、従来のアプローチを深める動きの一方で、中国勢にシェアを大きく食われてしまっている韓国では対抗する動きを余儀なくされており、予断を許さない情勢が見られている。
[→続きを読む]
2014年10月27日
|長見晃の海外トピックス
コンピュータ、半導体、パソコンと業界草創期から引っ張って象徴的に表されるIBMが、半導体製造部門をファウンドリーのGlobalFoundriesに譲渡、売却する発表が、月曜10月20日に行われて、時間軸のいろいろな感慨、様々な切り口の見方が噴出している感じ方がある。公正取引の審査など経て、手続きが完了するのは来年、2015年のいつかと見られているが、開発設計と製造が分離する大きな時代の区切りがまたまた到来、通り過ぎようとしている。
様々な表わし方の業界の受け止め、反応を追っていく。
[→続きを読む]
2014年10月22日
|大和田敦之の日米の開発現場から
米Apple社は9月19日に、iPhone新型機6および6 Plusを日米などの主要国で発売した。この新型機6などの発売については、早速セミコンポータルに紹介記事(参考資料1)が出ているが、本稿では別の面も見て行くことにしたい。
[→続きを読む]