2020年8月17日
|長見晃の海外トピックス
新型コロナウイルスによる累計感染者数は土曜15日お昼時点、世界全体で2100万人を超え、勢いが衰えず中南米が最も多く、北米が続いている。また、アジアは8月11日以降、欧州を上回っている。Huaweiなどに対する米国のさらなる制裁措置の実施が8月13日からということで、中国はもちろん米国の半導体関連各社でも影響を受ける可能性から様々な波紋の動きが見られてきている。当のHuaweiは、米国の技術を用いる半導体製造委託から最先端Kirinモバイルプロセッサの生産を9月半ばに止める、としている。米国半導体各社は、中国での販売を制限していく一方、むしろ拡大も政府に働きかける錯綜した動きとなっている。開催予定の米中協議に注目の現時点である。
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2020年8月11日
|長見晃の海外トピックス
新型コロナウイルスによる累計感染者数は土曜8日午前3時時点、世界全体で約1913万人に上り、急拡大しているインドは米国、ブラジルに次いで感染者数が200万人を超え、依然として厳しい状況が続いている。我が国も然り、経済再開とのバランスを図る舵取りが世界的に続けられている。米国・Semiconductor Industry Association(SIA)から月次世界半導体販売高が発表され、この6月について$34.5 billion、前月比0.3%減、前年同月比5.1%増と、$34 billion台が2月から連続して維持されている。4-6月第二四半期、1-6月上半期とともに、前年比では5.1%増と揃った見え方となっている。昨年後半は販売高が盛り返しただけに、現下の情勢での今後に注目である。
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2020年8月 5日
|服部毅のエンジニア論点
Samsung ElectronicsのEUVリソグラフィ(EUVL)専用ラインが5nm EUVプロセスの歩留まり向上に苦労している模様で、顧客の5GモバイルSoCの発売に影響を与えるかもしれないとの消息筋情報を、複数の海外メディアが先月報じた(参考資料1)。2019年にも、Samsungの7nm EUVプロセスの立ち上げがトラブルで遅れているという噂が業界内に広まったことがあった。
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2020年8月 4日
|泉谷渉の視点
新型コロナウイルスの世界的な蔓延はとどまるところを知らない。一旦は収まったかに見えた日本国内も、すさまじい再拡大の流れが出てきている。これを背景に、日本政府は企業に対してテレワーク強化の再要請を出している。
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2020年8月 3日
|長見晃の海外トピックス
新型コロナウイルスによる累計感染者数は金曜31日昼前時点、世界全体で1700万人を超え、中南米、北米、欧州、アジアの順で、拡大の勢いが続いている。米国の4〜6月がGDPが史上最悪の32.9%減と発表され、EUも40%減と過去最悪、世界各国・地域で状況睨みながらの懸命の経済対策が進められている。Intelの第二四半期業績発表について、内容自体は力強かったものの最先端7-nm開発がまた遅れて、生産外部委託もあり得るとしたことで、株価低下はじめ市場に波紋を投げかけている。14-nm量産対応で数年前から不調が取り沙汰されているが、今回は開発担当トップが辞め、組織が二分される事態に至っている。"米国での半導体製造"が論点となる中の注目である。
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2020年7月27日
|長見晃の海外トピックス
新型コロナウイルスによる累計感染者数は金曜24日午後時点、世界全体で1530万人に達し、直近の23日集計分は28万3千人と過去最多を記録、米国やブラジル、インドの3カ国でそろって感染者数が高止まりして、世界的な拡大の勢いは加速している。米国は、対中包囲網の構築を通じて中国に強権路線の修正を迫る方針を鮮明にし、米国がテキサス州にある中国の総領事館を閉鎖、即座に対抗して中国は四川省の米国の総領事館閉鎖の通知を発表している。英国、フランスが5G装置でHuawei排除に向かうスタンスを示す一方、中国はNokiaおよびEricssonに対する輸出制限を行使する可能性をちらつかせている。他にも国益確保に向けた各国政府の絡む動きが続いている。
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2020年7月20日
|長見晃の海外トピックス
新型コロナウイルスによる累計感染者数は金曜17日昼前時点、世界全体で1367万人を超え、ブラジルやチリ、ペルーなど中南米そしてインドでの感染拡大が続いている。コロナ禍での各地鈍い経済再開、注目の中国の4-6月GDPも前年同期比3.2%増と弱含みである。半導体関連で、コロナに加えて米中摩擦が覆う中、市場での優位および新たな業容開拓を狙ったM&A(合併と買収)の動きが活発化してきている。M&Aの嵐が吹きまくった2015年〜2016年の状況再来なるかの感じ方がある。Analog DevicesがMaxim Integratedを$21 billionと近年のトップ3に入る規模の買収、Texas Instruments(TI)に次ぐアナログICs第2位を固める動きはじめ、いくつかに注目している。
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2020年7月13日
|長見晃の海外トピックス
新型コロナウイルスによる累計感染者数は金曜10日昼前時点、世界全体で1210万人を超え、9日集計分で過去最多となる一方、米国は一部の州で増加が続き、インドや南アフリカなど新興国では1日あたりの記録を更新している状況である。半導体関連のいろいろな切り口で継続する米中摩擦の波紋が一層色濃くなっている。中国の市場の大きさはともかく、最先端半導体fabはじめ米国半導体のリーダーシップを重ねて強調する米国はまた、Huaweiなどへの圧力をさらに加えるとともに、先端製造装置に加えて今度はEDAツールの遮断を図ろうとしている。中国の方は、半導体の自立化に向けて国家ファンド主導の資金注入の動きが活発化、米中ブロック化が進む一途である。
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2020年7月 7日
|泉谷渉の視点
半導体製造装置業界は、5G高速移行およびテレワーク拡大などを背景に、一気に拡大するデータセンター投資に大きな期待を寄せている。2020年のデータセンター投資については、どんなに少なくても12兆円は投入されると予想されているが、このうち約40%が半導体分野に充てられるため、コロナで苦しむ世界情勢の中にあってまさに干天の慈雨が降り注いでいるのだと言えるだろう。
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2020年7月 6日
|長見晃の海外トピックス
新型コロナウイルスによる累計感染者数は金曜3日昼前時点、世界全体で1080万人を超え、1日の新規感染集計が過去最多となる勢いである。経済活動が再開に向かう一方、感染拡大懸念が各地各様に高まっている。そんな中、米国・Semiconductor Industry Association(SIA)から月次世界半導体販売高が発表され、この5月について$35.0 billion、前月比1.5%増、前年同月比5.8%増、と先行きの不安定性をはらみながらも今年の1月から$35 billion前後を安定に小幅に推移する見え方である。米国での半導体製造を巡る議論、在宅の従業員および学生が焚きつけるデータセンター向け半導体需要、そして中国関連など現下の半導体関連の動きを追っている。
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