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北の半導体産業活発に〜ラピダスの北海道、TELの奥州新工場等投資ラッシュ

北の半導体産業活発に〜ラピダスの北海道、TELの奥州新工場等投資ラッシュ

TSMC熊本の進出を契機に、九州シリコンアイランドの一大投資ラッシュがひたすら話題になっている。しかしここに来て東北エリアにも大きな動きが出始めてきたことに一大注目する必要がある。国内装置最大手であり、世界ランキングでもトップを狙うと言われる東京エレクトロンは、岩手県奥州市に新工場立地を決めた。さらにラピダスの5兆円投入とも言われる巨大工場建設に伴い、その装置や材料の受け皿として東北エリアに進出する気運も高まっているのだ。 [→続きを読む]

具体的に動き始めたCHIPS Actおよび輸出規制措置、並びに関連する動き&波紋

具体的に動き始めたCHIPS Actおよび輸出規制措置、並びに関連する動き&波紋

昨年夏にBiden米国大統領が署名して成立したCHIPS Actについて、資金提供の機会や申請手続きに関する詳細が発表されている。中国、ロシアなどでのプロジェクトに資金使用を禁じ、中国における拠点拡張を妨げる恐れがあり、そして台湾からも容認できないとの反応が、該法の制限内容に対して見られている。米国の対中国輸出規制措置についても、オランダに続いて我が国が半導体製造装置について米国に追随する表明を行っている。技術先端度合いに対応する対象品目の線引き如何であるが、いずれにしてもビジネスに甚大な影響を孕むということで、関係各国から戸惑い、そして反発の声が高まる見え方となっている。米中の深まりゆく分断の中で、今後どう揺れ動くか、予断を許さない状況、情勢が引き続く現時点である。 [→続きを読む]

Chat GPTを巡る動き相次ぐ:Nvidia GTC、GoogleのBard、Bill Gates氏

Chat GPTを巡る動き相次ぐ:Nvidia GTC、GoogleのBard、Bill Gates氏

新型コロナウイルスによる累計感染者数は土曜25日午前10時半時点、世界全体で6億7879万人に達し、1週間前に対し約79万人増である。データ追跡ソースの停止が目立ち、本欄記載も今回までとすることに。高度なAI技術により人間のように自然な会話ができるAIチャットサービスとされるChat GPTが、このところ注目を集め、関連する動きが相次いでいる。高性能GPU(Graphics Processing Unit)の最新動向が発表されるNvidiaのGPU Technology Conference(GTC)でも、Chat GPTの取り上げが見られている。Googleは、ChatGPTに対抗するBardを公開、米国と英国でのテストから開始する予定としている。Bill Gates氏は、OpenAIのGPTを1980年以降で最も重要な技術の進展と評している。半導体にも絡む内容として以下の注目である。 [→続きを読む]

2022年世界半導体企業売上高ランキングで日本勢トップ3は16〜18位に

2022年世界半導体企業売上高ランキングで日本勢トップ3は16〜18位に

英国に本拠を置く市場調査会社OMDIAは、自社のウエブサイト上で「2022年世界半導体企業の売上高ランキングトップ10」(参考資料12)を発表したが、日本企業は含まれていなかった。トップ15まで枠を広げても日本企業の名は出てこない。そこで、本稿著者が、OMDIAに取材して独自にトップ20まで枠を広げたランキングを入手したところ、やっと日本勢トップ3が団子状態で16〜18位に登場した。(表1)。 [→続きを読む]

習近平政権3期目、日韓首脳会談の中、中国、韓国の半導体関連注目

習近平政権3期目、日韓首脳会談の中、中国、韓国の半導体関連注目

新型コロナウイルスによる累計感染者数は土曜18日午前10時半時点、世界全体で6億7800万人に達し、1週間前の金曜10日午後2時に対し約143万人増である。刻刻のデータ追跡ソースも減ってきている模様であるが、なお注視を要するところではある。 習近平政権でかつてない3期目に入った中国、最悪の関係打開を図って日韓首脳会談に漕ぎ着けた韓国、とそれぞれの現時点で半導体関連の注目の動き&内容が相次いで見られている。中国では、ここぞと半導体強国への号令がかかる一方、米国の半導体輸出規制への様々な対処、振る舞いが続いている。韓国は、米中の狭間に置かれる中、我が国の半導体材料など輸出規制が解かれ、米国の規制&呼びかけへの対応が注目される一方、Samsungがソウル近郊の世界最大拠点計画を打ち上げている。 [→続きを読む]

「ITMedia Virtual EXPO 2023春」の感想

「ITMedia Virtual EXPO 2023春」の感想

ITMedia Virtual EXPO 2023 春が2023年2月14日-3月17日に開催された(参考資料1)。建設業と製造業のデジタル総合展として、その名の通りバーチャル展示会である。この種の展示会は、資料や動画がアーカイブになっていて、居ながらにして、いつでも視聴できるので非常にありがたい。本稿では各ブースを訪問し、AI&IoTに関する情報を収集して、僭越ながら筆者なりにその動向を分析した結果をまとめる。 [→続きを読む]

米国の圧力による奔走、翻弄:対中規制、Chips Act、Entity List

米国の圧力による奔走、翻弄:対中規制、Chips Act、Entity List

新型コロナウイルスによる累計感染者数は金曜10日午後2時時点、世界全体で6億7657万人に達し、ほぼ1週間前から約84万人増、前週比11万人減である。我が国では、この3月13日からマスクの着用を個人の判断に委ねる政府方針である。米国が主導する動きが相次いでいるなか、圧力を受ける関係国において奔走する、あるいは翻弄される事態が見られている。半導体輸出はじめ中国に対する規制への同調を求められるオランダ、韓国、そして我が国。申請対応を始めたばかりで、具体的な要件をめぐって確認のやりとりが見られる米国Chips Act。そして、米国がEntity Listの対象企業を拡大、米国企業の一大中国顧客が追加ということで、落ち着かない事態に。いずれも関係各社のビジネス、事業への非常に大きな影響が予想される内容である。 [→続きを読む]

シリコンアイランドの大復活へ!!〜九大20億円、福岡・熊本も大規模用地準備

シリコンアイランドの大復活へ!!〜九大20億円、福岡・熊本も大規模用地準備

いまや事実上、世界最大の半導体生産企業となったTSMCのことが毎日のように報道されている。筆者は先ごろ、くまもと半導体産業推進ビジョン有識者懇話会の取材に出かけたが、そこでもひたすらにTSMCの熊本新工場進出が一大転機となり、九州シリコンアイランド大復活が多くの人たちの話題になっていた。 [→続きを読む]

1月の世界半導体販売高、減少幅拡大:Chips法申請など米国主導の動き

1月の世界半導体販売高、減少幅拡大:Chips法申請など米国主導の動き

新型コロナウイルスによる累計感染者数は土曜4日午前10時時点、世界全体で6億7573万人に達し、1週間前から約95万人増、前週比16万人減である。減少速度は遅く、依然注視を要する状況である。米国・Semiconductor Industry Association(SIA)から、月次世界半導体販売高が週末遅く発表され、本年の出だし1月について、$41.3 billion、前月比5.2%減、前年同月比18.5%減と、現下の市況を反映、減少幅を拡げている。このような中、米国が主導する動きが相次ぎ、米国内半導体製造強化に向けたChips Actによる補助金の申請プロセスの開示、少し遡るが日本、韓国、台湾および米国のFab4 meeting開催、そして度重なって厳しさを増す一途の対中国半導体関連輸出規制に絡む動きに注目している。 [→続きを読む]

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