2017年11月13日
|長見晃の海外トピックス
記録づくめ、史上最高を大きく更新する世界半導体販売高も各国・地域で大きく寄与して、活況の世界経済の報道がこのところ方々から伝わってきている。米国、韓国、台湾と、市場予測を上回る、あるいは何年ぶりかの実質国内総生産(GDP)の成長が見られており、このところ鳴りを潜めていた半導体業界M&A(合併・買収)がまたぞろ復調、Broadcomがより大規模のライバル、Qualcommに史上最大のハイテク買収を仕掛ける動きがあらわれている。また、半導体startupのinitial public offering(IPO)も中国を主に復活する兆しがみられている。
[→続きを読む]
2017年11月 6日
|長見晃の海外トピックス
米国・Semiconductor Industry Association(SIA)から月次の世界半導体販売高データが発表され、今回はこの9月、そして7-9月四半期、第三四半期についてあらわされている。メモリの高値が続き、そしてデータセンター、IoT、AI、自動運転など新分野の活発な展開が繰り広げられて、この9月販売高は$36.0 billionに達し、前月比2.8%増、前年同月比22.2%増、そして7-9月四半期では$107.9 billionに達し、前四半期比10.2%増、前年同期比22.2%増、と史上最高を更新する増勢が引き続いている。
[→続きを読む]
2017年10月30日
|長見晃の海外トピックス
IoT機器、データセンター、自動運転車など新分野が着実に伸びて、国内外の展示会、各社プレゼンイベントを賑わせているなか、要素技術としてのartificial intelligence(AI:人工知能)のますますの重みを感じている。
AI時代に向けた展開のあり方が議論されるとともに、AI ecosystem、AI搭載車など具体的な成果に焦点が当てられている。インテル、Samsungはじめ各社のAI関係の取り組み、そしてARMおよびNvidiaと台湾政府機関との連携が打ち上げられる現時点でのアップデートを行っていく。
[→続きを読む]
2017年10月23日
|長見晃の海外トピックス
メモリ半導体の高値が引っ張る一方、新技術および新分野が同時進行で新たな市場の開拓が行われている、という時代のうねりらしきものを日々感じさせられているが、アジア半導体業界での指導層の交代、移動が相次いで拍車がかかる受け止め方である。台湾・TSMCの総帥、Morris Chang氏の来年半ばでの引退が発表されていろいろ振り返る思いにさせられたのも束の間、韓国・Samsungのデバイス事業トップが退任の意向を表明する一方、中国・SMICではTSMC出身でSamsungに移った経歴のCTOを迎える動きがみられている。
[→続きを読む]
2017年10月16日
|長見晃の海外トピックス
メモリの高値が引っ張って史上最高を大きく更新するばかりか、次の大台、$400 billionを突破する半導体販売高の見方がますます色濃くなってきている。一方、半導体業界には次に何が起こるか、従来の微細化の壁ないし限界にぶつかっている今、根本的な変化をもたらす新技術、新分野のアプローチへの取り組みが、一層現実味、実現化の色合いを高めている。現下の動きとして、インテルの量子コンピュータに向けた半導体、そしてNvidiaおよびGlobalfoundriesがしのぎを削る自動運転プラットフォームに注目している。
[→続きを読む]
2017年10月10日
|長見晃の海外トピックス
米国・Semiconductor Industry Association(SIA)から恒例の月次世界半導体販売高が発表され、今回はこの8月について$35.0 billionと単月の史上最高を記録、前月比4.0%増、前年同月比23.9%増と、依然増勢基調が続いている。$30 billion越えが11ヶ月連続と1年に迫るとともに、販売高自体も6ヶ月連続で増えて$35.0 billionに達している。延々と続いた従来の学習曲線(Learning Curve)、Moore's Lawの流れからの大きな様変わりとともに、メモリ、新分野など今後の市場特性如何に一層注目するところとなっている。
[→続きを読む]
2017年10月 2日
|長見晃の海外トピックス
世界半導体市場の30%以上を現在占める中国であり、その動きには絶えず注目、アップデートを要するところである。今回の切り口は、中国での新技術・新分野についてのイベント、米国政府から阻止する事例が見られて国際情勢を孕んだM&Aの動き、新しい工場・拠点の建設、そして中国市場が大きく影響している業界関連の動きから取り上げている。メモリの高値、そして新市場分野の活況が大きく支える史上最高ペースで推移している現下の世界半導体市場の中で、先行きの動向をこれらから探っていく。
[→続きを読む]
2017年9月25日
|長見晃の海外トピックス
アップルの新型iPhone、「iPhone X」が発表され、新たな時代に向けた顔認証機能はじめ今後に注目である。次に備える新技術、新機能そして新製品を伴った戦略がこれから各社より次々と披露されると思われるが、早々のこと、インテルからは5年にわたる事業展開計画およびやっとの感じの10-nm対応、グーグルからはアップル対抗をうかがわせるスマホ強化の動き、そしてインテルおよびグーグル両社の自動運転技術および事業展開の連携が発表されている。次世代を睨んだ打ち上げ、凌ぎ合いが繰り広げられていく。
[→続きを読む]
2017年9月19日
|長見晃の海外トピックス
米国・アップルよりスマートフォン「iPhone」の新モデルが、予定通り9月12日に発表され、過去最高を塗り替えて最高潮の半導体市場・業界においても早速の反応が相次いでいる。「iPhone X(テン)」はじめ3機種、新たな時代に向けた顔認証、など様々な報道ですでに示されている通りである。これに呼応するように、その次の世代に向けた7/10-nmプロセス対応のアップデート・プレゼンが、SamsungおよびTSMCから行われ、来年前半での先端度および量産化リリースのしのぎを削る熱い競争に一層の拍車がかかっている。
[→続きを読む]
2017年9月11日
|長見晃の海外トピックス
米国Semiconductor Industry Association(SIA)から月次世界半導体販売高が発表され、この7月について$33.6 billionと前月比3.1%増、前年同月比24.0%増となり、引き続き増加する勢いを高めている。これで前年同月比の増加が昨年8月から1年、12ヶ月連続となり、月次販売高の連続$30 billion越えが10ヶ月を数えることになる。SIA毎月発表時点ベースで本年1-7月の販売高累計が$221.42 billion、前年同期($184.22 billion)比20.2%増とな り、このペースで推移すれば単純計算で年間販売高$407.36 billionと2013年にやっとのこと$300 billionの壁を突破した経緯があるが、こんどは4年でクリアとなる。先がなかなか読めないだけに、一層目が離せないところである。
[→続きを読む]