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長見晃の海外トピックス

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激動&活況の中の中国市場の動き:ZTE、DRAM価格、連携、半導体業界

激動&活況の中の中国市場の動き:ZTE、DRAM価格、連携、半導体業界

米朝、米中はじめ激しく動く世界の政治・経済情勢の中で続く世界半導体業界の活況となっているが、とりわけ中国市場が絡む動きに目が離せないところがある。中国の通信機器大手、中興通訊(ZTE)への制裁緩和は、米中通商摩擦交渉の重要懸案の1つであり米中双方の半導体業界にインパクト要因となる。DRAM価格の上昇については、中国政府が抑制に乗り出している。中国のエレクトロニクス&半導体市場での協業、提携がいくつか目についている。そして、自立化を図っている中国の半導体業界の活発な展開の動きが引き続き見られており、そのアップデートである。 [→続きを読む]

市況から:増勢維持の第一四半期市場、強気の読み、8インチ逼迫

市況から:増勢維持の第一四半期市場、強気の読み、8インチ逼迫

政治では米朝、経済では米中と応酬、駆け引きが続く流動的な情勢のなか、これも約2年にわたって熱い活況が続いている世界半導体市場に最小限の影響を願うところがあるが、市場の熱気が抗して支えている感じ方がある現時点となっている。この1-3月、第一四半期の半導体市場関連データが各種出揃ってきているが、熱い増勢が大方維持されている。本年そして今後についても先行き抑え加減はありながら、強気の読みがみられている。そしてものづくりの上では、8インチウェーハが逼迫する事態が目立ってきている。 [→続きを読む]

摩擦のうねり…米国のZTE制裁緩和:中国の東芝メモリ審査通過

摩擦のうねり…米国のZTE制裁緩和:中国の東芝メモリ審査通過

米中間の政治、経済の摩擦そして駆け引きの動きが、半導体関連業界にもうねりのインパクトとして続いている。イランへの輸出が問われて米国政府の制裁を受け売却の動きにまで陥っている中国の通信機器メーカー、ZTEについて、両国首脳間の話し合いから同社の事業活動を守るよう緩和する措置が模索されている。もう1つ、昨年来の懸案、東芝メモリの「日米韓連合」への売却について、最後の関門となっていた中国の独禁法審査が、折しも米中の貿易摩擦を巡る2度目の公式協議の日に承認が下されている。半導体需要が長期的に拡大し続ける「スーパーサイクル」がいつまで続くのか、それと相まって気もたせな展開が続く現時点の情勢となっている。 [→続きを読む]

中国市場の波乱含みの先行き…ZTE関連:メモリ半導体:新ファンド

中国市場の波乱含みの先行き…ZTE関連:メモリ半導体:新ファンド

世界最大のエレクトロニクス市場を擁する一方で半導体業界の自立化を推進、輸入依存過偏重の打開を国家5ヶ年計画に掲げている中国であるが、米中通商摩擦が続く渦中、その先行きに波乱含みの様相がいくつか見られてきて、熱い活況の世界半導体市場にも大きなインパクトを与える可能性がある。米国政府の制裁を受けて中国の通信機器メーカー、ZTEのスマホ販売が止まり事業売却の動きが見られているのがまずあって、メモリ半導体業界への台湾・Foxconn参入の動き、2つ目の国家ファンドの積み増し、など相次いで目を引いている。 [→続きを読む]

前年比20%増の第一四半期販売高、摩擦の中の中国半導体関連業界

前年比20%増の第一四半期販売高、摩擦の中の中国半導体関連業界

米国Semiconductor Industry Association(SIA)より月次世界半導体販売高が発表され、この3月について$37.0 billion、前月比0.7%増、前年同月比20.0%増とこれで20ヶ月連続の前年比増とともに最高水準を維持している。 1-3月の第一四半期累計も$111.1 billionとなり、前年同期比がこれも20%増と、飛躍して史上最高の昨年をさらにいくら上回るのか、ますます目が離せないところである。このような活況の中、米国と中国の通商摩擦の応酬が続いており、中国の半導体および関連業界においても諸刃の刃の様相を孕んだ動きの展開となってきている。 [→続きを読む]

予断を許さない先行き:東芝メモリ、米中摩擦、販売高首位

予断を許さない先行き:東芝メモリ、米中摩擦、販売高首位

2016年後半から盛り返して19ヶ月連続の前年同月比増と依然際立つ増勢が続く世界半導体販売高であるが、大きくつながって予断を許さない先行きとなっている3点の現時点を追っていく。まずは、メモリ半導体の大手サプライヤの一角、東芝メモリの売却を巡る情勢であり、中止も含め不透明感が増していること。次に、激動の国際政治の中の知財制裁に端を発する米中の通商摩擦であり、取引停止はじめ具体的な影響そして切迫した議論が高まってきていること。もう1つ、メモリ半導体の熱い活況で四半世紀ぶりにIntelから販売高ランキング首位の座が移ったSamsungを巡る見方である。 [→続きを読む]

種々織り交ざった米中関係摩擦の渦中、見え始めた中国メモリ業界

種々織り交ざった米中関係摩擦の渦中、見え始めた中国メモリ業界

Broadcomによる買収を米国政府の阻止で切り抜けたQualcommが、今度は自らのNXP Semiconductors買収について中国政府が難色を示してまたも苦境に陥っている。一方、米国政府は安全保障および先端技術への危惧から華為技術(ファーウェイ)と中興通訊(ZTE)の中国通信大手2社からの製品調達を米国内通信会社に対し禁止している。これらはじめ米中の通商摩擦が引き続く中、中国のメモリ半導体メーカー3社、Yangtze Memory、Innotron MemoryおよびFujian Jin Hua Integrated Circuit(JHICC)の具体的な立ち上げの動きが揃って表わされて、中国メモリ業界の輪郭が破線から実線に移っていく模様を受け止めている。 [→続きを読む]

自立化を図る中国、最先端技術を競う韓国/台湾の絡み合う市場構図

自立化を図る中国、最先端技術を競う韓国/台湾の絡み合う市場構図

知的財産の侵害を巡る制裁発動に端を発する米中間の通商摩擦の渦中で、最大市場を擁し特に半導体業界の自立化に邁進する中国、そしてメモリ半導体を席巻する韓国、最先端ロジックおよびファウンドリーを引っ張る台湾が、いろいろな切り口で絡み合う現下の市場構図が見られている。サプライヤの国籍別では世界の半導体市場を圧倒的に占める業界の盟主、米国であることに変わりはないが、市場規模の面での中国、そして最先端技術の展開における韓国、台湾、それぞれの間の動きに注目させられている。 [→続きを読む]

米中間通商摩擦が続く渦中、2月の半導体販売高が熱い活況を維持

米中間通商摩擦が続く渦中、2月の半導体販売高が熱い活況を維持

米国と中国の間の通商摩擦が続いて貿易戦争に至る事態が懸念され、半導体業界の世界でも盟主の米国、最大市場を有して自立化に邁進中の中国ということで、その先行きに目が離せないところがある。そのような情勢の中、米国Semiconductor Industry Association(SIA)より恒例の月次世界半導体販売高が発表され、今回はこの2月について$36.8 billionと依然高水準を維持し、前月比2.2%減、前年同月比21.0%増となっている。これで前年同月比では19ヶ月連続のプラス、しかも20%超が11ヶ月連続という勢いであるだけに一層敏感になるところである。 [→続きを読む]

双方対抗・応酬の動きが続く米中通商摩擦:止まないIT・新技術逆風

双方対抗・応酬の動きが続く米中通商摩擦:止まないIT・新技術逆風

スマートフォンが支えるなか、新技術・新分野をうかがうM&Aの嵐、そしてメモリ半導体の高値が引っ張る熱い活況となっている半導体業界のここ数年であるが、こんどは米国と中国両大国の間の通商摩擦およびIT・新技術への治まらない逆風が半導体業界にも大きくインパクトを与える事態が当面続きそうである。米国の通商法発動に端を発して米中間の対抗・応酬の動きが続くとともに、フェイスブックを巡る情報利用、そして自動運転での死亡事故はじめ喫緊に対応を迫られる問題があらわれており、半導体の視点で推移を追っていく。 [→続きを読む]

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