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長見晃の海外トピックス

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世界半導体販売高、3ヶ月連続7%台減、今年後半の市場の戻しに期待

世界半導体販売高、3ヶ月連続7%台減、今年後半の市場の戻しに期待

米国Semiconductor Industry Association(SIA)より月次世界半導体販売高が発表され、この2月について$32.9 billionで、前月比7.3%減、前年同月比10.6%減となっている。前月比は4ヶ月連続の減少で3ヶ月連続の7%台減、前年同月比では2ヶ月連続の減少で2月は2ケタ%のマイナスである。DRAM価格が大幅に低下、第三四半期まで続くとの予想が見られ、Samsungの第一四半期売上高、営業利益が前年同期比それぞれ14%、60%減と大きな影響があらわれている。米中摩擦そして世界経済の減速の懸念に依然覆われる中、今年後半には新技術・新分野の活力が引っ張る市場の戻しへの期待が続いている。 [→続きを読む]

見えてきている実態:中国半導体業界、AI(人工知能)関連取り組み

見えてきている実態:中国半導体業界、AI(人工知能)関連取り組み

米国との貿易摩擦の渦中、国家計画に則った自立化を進めている中国半導体業界、そして、現下の新規応用に必須の要素技術としてのAI(人工知能)関連の取り組みについて、いろいろな切り口での問題を孕んだ実態が見えてきている。中国のDRAM会社を率いるマネジメントを巡る動き、そして最初のフラッシュメモリ製品の品質&歩留まりについての見方、などがあらわされている。AI(人工知能)については、実際的に時間、ノウハウ、そしてたくさんのcomputerパワーを必要とする一方、アーキテクチャーはいまだ設計されておらず、ベンチマークは言うまでもない、といった見方が続いてきている。 [→続きを読む]

米中貿易摩擦渦中の一方、目を引く国際特許出願およびスパコン関連

米中貿易摩擦渦中の一方、目を引く国際特許出願およびスパコン関連

米中貿易協議は北京での閣僚級協議を経て、首脳会談決着が模索されているが、合意時に関税を即時撤廃するよう求める中国側に対して、トランプ大統領は対中関税解除は議論しないと言明、先行き予断を許さない雰囲気が漂ってきている。元々は知的財産の盗用に端を発する両国間摩擦であるが、世界知的所有権機関(WIPO)の2018年特許出願件数データでは、アジアが初の5割超、中国が米国に肉薄、2年以内に抜く勢い。そして、スーパーコンピュータ性能ランキングでは5年首位を占めた中国から米国がその座を奪還したばかり。交渉駆け引きの一方、内実の競争模様に注目させられている。 [→続きを読む]

メモリ市場後退のなか、新たな展開に賭けて今年後半に戻す期待も

メモリ市場後退のなか、新たな展開に賭けて今年後半に戻す期待も

メモリ半導体の価格低下&市場鈍化から2019年の半導体メーカー・ランキングで、2017年および2018年とSamsungに首位を明け渡した長年の王者、Intelが返り咲く見方が出ていたが、2018年第四四半期からしてそうなっているとのデータがあらわされている。メモリが引っ張る韓国では輸出が非常事態となっているが、一方、SEMIのグローバルfab設備投資見通しでは2019年は14%減と落とすものの来年、2020年は27%増と大きく戻して最高更新としている。早ければ今年後半にも高性能computing機器および5G関連応用の需要が見えるとともに、AI、VRなど新たな市場創出の根強い期待が牽引している。 [→続きを読む]

1月販売高、30ヶ月ぶり前年比減、3ヶ月連続前月比減、先行き要注視

1月販売高、30ヶ月ぶり前年比減、3ヶ月連続前月比減、先行き要注視

米国・Semiconductor Industry Association(SIA)より月次世界半導体販売高の発表が行われ、2019年のスタートの1月が$35.5 billionで、前月比7.2%減、前年同月比5.7%減となっている。前月比は昨年11月から3ヶ月連続のマイナス、前年同月比の方は2016年7月以来30ヶ月ぶりのマイナスである。この"スーパーサイクル"とまで呼ばれた熱い活況の期間の月次ピークは2018年10月の$41.8 billionであり、それから減少に転じて特に12月、1月と幅が拡大している。今年後半からの盛り返しを期待する見方もあるが、米中貿易戦争で市場の減速基調が強まる中、刻々先行きに注視を要する現時点である。 [→続きを読む]

5G端末&ビジネスの熱い競い合い、Mobile World Congress(MWC)

5G端末&ビジネスの熱い競い合い、Mobile World Congress(MWC)

恒例のMobile World Congress(MWC)(2019年2月25日〜2月28日:Barcelona)が開催され、次世代の通信規格「5G」を巡る熱い競い合いが見られる予想通りの展開である。昨年は平昌五輪でも話題になった「5G」であるが、今回は直前にSamsungが折り畳みそして「5G」コンパチのスマートフォンを打ち上げて先鞭をつけており、各社の発表があい続く見え方となっている。大画面で高精細な動画が楽しめる「5G」の普及でスマートフォン市場の減速感を打ち破るべく、各社間の戦略的連携、そして韓国のビジネス先手と、5Gを軸とした様々な動き、取り組みが世界的に繰り広げられる様相である。 [→続きを読む]

新技術・新製品アップデート…ISSCC:折り畳みスマホ:5G半導体

新技術・新製品アップデート…ISSCC:折り畳みスマホ:5G半導体

かつての"デバイスのオリンピック"からますます佇まいを変えて、人工知能(AI)、5G、自動運転など新分野への傾斜が強まっているInternational Solid-State Circuits Conference(ISSCC) 2019(2月17-21日:サンフランシスコ)にて、最先端の技術への取り組みが多様な切り口でアップデートされている。その最中に、Samsungが折り畳みの、そして世界初、次世代5G技術コンパチのスマートフォンを打ち上げて、Mobile World Congress(MWC)(2019年2月25-28日:バルセロナ)を間近に各社の新製品打ち上げが相次ぐこのタイミングに熱気の拍車がかかっている。 [→続きを読む]

米中摩擦、中国減速の渦中、新分野・新技術に臨む各様のスタンス

米中摩擦、中国減速の渦中、新分野・新技術に臨む各様のスタンス

制裁関税がさらに踏み上がるかどうか、3月1日の期限が間近に迫る中、米中間の詰めの閣僚協議が今週北京で行われ、続いて来週ワシントンでも予定されている。中国側は6年にわたって米国製半導体の輸入を$200 billion高める提示を1つとして行っている。当然ながら中国における春節消費、各国との輸出入など、減速の影が落ちるデータが相次いでいる。米中摩擦もさすがに打開を探る気運が見え始めてはいるが、一方で、最先端微細化、人工知能(AI)、自動運転など新分野・新技術の開拓&展開に絶え間なく向かっていくいろいろな切り口の取り組みがあらわれてきて、注目させられている。 [→続きを読む]

2018年の世界半導体販売高が$469 Billion、最高更新、12月は減少

2018年の世界半導体販売高が$469 Billion、最高更新、12月は減少

米国・Semiconductor Industry Association(SIA)より月次世界半導体販売高の発表が行われ、2018年12月とともに注目の2018年の年間データがあらわされている。その2018年は、13.7%増の$468.8 Billionとまたも最高を更新するとともに、出荷数量総計が初めて1 trillion個を上回る大きな区切りを示している。12月については$38.2 billionと、前年同月比0.6%増とぎりぎりプラス、前月比では7.0%減と減少の幅が増す内容である。2019年は伸びの鈍化を見る向きがすでに大勢であり、いろいろの要因が絡む在庫調整の一段落を経て勢いを取り戻す展開がいつになるかの読みにかかってくる。 [→続きを読む]

渦巻く波乱要因、高まる警戒局面:Huawei起訴、急激な業績悪化

渦巻く波乱要因、高まる警戒局面:Huawei起訴、急激な業績悪化

米中摩擦が引き続く中、市場に波乱を引き起こす要因が頭をもたげてきている。米国・司法省が中国のテレコム最大手、華為技術(ファーウェイ)とカナダで逮捕された同社副会長兼CFOを起訴したと発表、米中閣僚級協議が行われる中、両国関係の悪化が懸念されている。さらに、アップル、Samsung、Nvidiaなど主要プレイヤーの四半期業績発表が行われ、数年ぶりの大きな落ち込みがいずれも見られる内容となっている。このような局面を受けて、中国の景気対策そして台湾・Foxconn Technology Group(鴻海科技集団)の米中進出計画見直しと、方々で警戒の色合いが強まっていく情勢である。 [→続きを読む]

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