市場の飽和感、吹きまくるM&Aの嵐が席巻&進行中、2015年締め

2015年も終わりに近づき、新年、2016年を迎えるタイミングにて、この1年の本欄のタイトルを分類する形で半導体業界の動きを振り返っていく。次の6つに分けて示しており、数字は項目数である。 [→続きを読む]
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2015年も終わりに近づき、新年、2016年を迎えるタイミングにて、この1年の本欄のタイトルを分類する形で半導体業界の動きを振り返っていく。次の6つに分けて示しており、数字は項目数である。 [→続きを読む]
2015年もあと10日と押し迫ってきたが、半導体業界のM&A旋風は一向に収まる気配となっていない。特に、中国政府の半導体業界の自立化に向けた動きが一層渦巻いており、M&Aに動くTsinghua Unigroupが台湾の実装&テストのNo.2であるSiliconware Precision Industries(SPIL)のstake買収に向かっているのを受けて、No.1のAdvanced Semiconductor Engineering(ASE)がSPILの全株式を買収するという反転の動きが見られている。TSMCが12-インチfabの中国での自前の工場進出の意向を固めたばかりであるが、台湾そして中国各々の出方に注目せざるを得ない年越し&新年となってきている。 [→続きを読む]
今までどちらかというと引いたスタンスであった世界最大のファウンドリー、台湾のTSMCの中国に対する投資姿勢であったと感じるが、このほど江蘇省南京市に完全所有、自前の12-インチウェーハfabおよび設計サービスセンターを建設する取り組みを発表、申請を台湾政府に対して行っている。最先端の度合いはじめ認可の対応が注目されるとともに、半導体業界の自立化を進めて本年の世界半導体業界でのM&Aの嵐の目の大きな1つになっている中国での設計への重点の移行について、加速していく展開が見込まれてくる。 [→続きを読む]
まだ締めるには早いが、本年の半導体業界の大きな動きを表わし示すこのタイトルの2つの数字となりそうである。米国Semiconductor Industry Association(SIA)から定例の月次、この10月の世界半導体販売高とともに今回は再来年までの年間販売高の予測が表わされている。今までの最高である昨年を越えるかどうかが注目される本年の販売高については、0.2%増と辛うじて増加の見方となっている。今年は繰り返し表している通り、M&Aの嵐が吹き荒れ続けている半導体業界であるが、発表された買収総額が$100 billionを越えたとする見方がいくつか出始めている。 [→続きを読む]
「少子高齢化の世の中にあっては、とにかく大量に移民を受け入れるか、中高年者や女子労働力のフル活用を進めるしかない。しかし、もう一つの解がある。それは日本企業が世界の40%シェアを占有するロボット産業を加速することだ。作業、介護、サービスをこなすヒト型ロボットを量産し、あらゆる社会の現場に回せといいたい」。 [→続きを読む]
本年、2015年もあとひと月を残すのみとなったが、春先から現時点に至るまで半導体業界のM&Aの嵐が吹き荒れ続いて、今までにない大きな変化に見舞われているという強い実感がある。モバイル機器が引っ張ってぐんと拡大した半導体市場の規模、大きさであるが、特に本年に入ってから強まった減速感、停滞感からの脱却、そして次への飛躍を図る動きがこの大きな変化を引き起こしていると受け止めている。その矢継ぎ早の速さ、そしてグローバルに世界各地を巻き込む規模は類例を見ず、そこにはアップル、中国が引っ張る現時点の激動の渦が見られている。 [→続きを読む]
半導体業界のM&A(企業の合併、買収)の動きが依然続いており、大規模に世界を駆け巡る案件が相次いでいる。停滞感、減速感の強いエレクトロニクス・半導体市場の中でシェアアップ、事業の幅の拡大、そしてInternet of Things(IoT)はじめ新規市場への進出を目指した大手プレーヤー間の統合の動きに、中国のTsinghua Unigroupをはじめとする同国半導体業界自立化をかけた動きが輪をかけて追い打つ形勢を受け止めている。本年、2015年の半導体業界を特徴づけるキーワードとなっているM&Aであるが、落ち着くことなく新たな動きがまたまた重なって生じてきている。 [→続きを読む]
ソニーは先ごろ、2015年4-9月期の連結決算を発表したが、1159億円の黒字を計上し、上期としての最終黒字は実に5年ぶりのこととなった。ここで出した純利益は、パナソニック、日立、三菱電機の金額を上回るものであり、電機6社の中で最も多いのだ。見逃せないのはこの利益の多くをたたき出したのが半導体などの電子デバイス部門であり、実にここの営業利益は58%も増えた。 [→続きを読む]
スマートフォンはじめモバイル機器の減速感、停滞感が高まって、本年の世界半導体販売高の予測について史上最高を記録した昨年を下回るという見方がいくつか続けて見られてきている。今後の新市場を切り開くキーワードとして、Internet of Things(IoT)およびwearablesがあり、エレクトロニクスおよび半導体関連の国際的学会、展示会、各社イベントでは新製品とともにいろいろな切り口の議論が続く本年そして現時点である。ARM TechCon(2015年11月10-12日:SANTA CLARA, Calif.)が開催されて特にIoT関係への取り組み、今後の展望が相次いだということで、以下にまとめて現下の流れに注目していく。 [→続きを読む]
理化学研究所らが開発した液浸冷却スーパーコンピュータは、7.03ギガフロップス/ワット(GFlops/W)を達成して省エネスパコンの世界一になったと夕刊の読売新聞がこの10月22日に報じた(参考資料1)。スパコンの世界ランキングは複数あるが、今回は、消費電力性能部門のGreen500での成果だ。世界一になった我が理研スパコンの愛称は「菖蒲 Shoubu」と称する。 [→続きを読む]
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