2016年8月29日
|長見晃の海外トピックス
マイクロプロセッサを代表として次世代の半導体設計&アーキテクチャーの取り組みが披露されるHot Chips conference(8月21-23日:Cupertino, Calif.)が開催され、長らく親しんだInternational Technology Roadmap for Semiconductors(ITRS)が、International Roadmap for Devices and Systems(IRDS)に代わっていく節目の今年、先々の方向性に向けた1つの場として注目している。また、Artificial Intelligence(AI)、augmented reality(AR)およびvirtual reality(VR)など新分野開拓に向けた各社そして多様な連携が引き続いて展開されている。
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2016年8月22日
|長見晃の海外トピックス
Intel Developer Forum(IDF)(2016年8月16-18日:サンフランシスコ)が開催され、パソコン用プロセッサを主導、1990年代の始めから世界半導体サプライヤランキングの首位を引っ張り続けているIntel社の動きにまたも注目である。新たな軸足への移行が喫緊求められる中、この春は人員削減を行い、パソコンから新しい事業分野の売上げ比率を高めている最中にある。今回は、モバイルをリードするライバル、ARMと連携するという大きな動きに出て、持ち前の最先端プロセス技術を活かす"10-nmファウンドリー"が新たな強化策として打ち上げられている。
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2016年8月16日
|長見晃の海外トピックス
半導体業界の自立化に向けて国家計画目標の1つとして積極的に取り組んでいる中国において、様々な動き、展開が見られ、アップデートを行っている。中国の27の半導体メーカーおよび関連機関が、中国半導体業界の展開の垂直統合を目指すHigh-End Chip Alliance(HECA)を結成する動きにまず注目、また、中国最大の半導体設計メーカー、Tsinghua Unigroupが、中国の大手半導体メーカーの1つ、XMC(Wuhan Xinxin Semiconductor Manufacturing)を買収という中国国内同士の最初のM&A事例が見られている。そのほかいろいろな切り口で現下の関連する状況を以下追っている。
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2016年8月 9日
|泉谷渉の視点
「学問に裏打ちされた技術だけが生き残る。まがい物のカンに頼った半導体製造の時代は終わったのだ。そしてまた、真理の前には何人といえども頭を垂れる、という姿勢が大切なのだ」。
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2016年8月 8日
|長見晃の海外トピックス
米国Semiconductor Industry Association(SIA)から月次の世界半導体販売高が発表され、今回はこの6月分、そして第二四半期、4-6月のデータが表わされている。世界経済の低迷、伸びの減速が覆うなか、6月の販売高は前月比1.1%増、4-6月の販売高は前四半期比1.0%増と、前よりはプラスになっているが、前年同月および同期と比べるとともに5.8%のマイナスとなる。前よりはプラスを繰り返して本年の後半は前半に対して盛り返すことになるかどうか、注目するとともに大きく期待するところである。
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2016年8月 1日
|長見晃の海外トピックス
事業の規模拡大、中身拡充を図るM&Aの波がまたぞろ押し寄せている。アナログ半導体業界で共に米国のAnalog DevicesがLinear Technologyを買収、新たにメモリ半導体の構築を図っている中国にてTsinghua UnigroupがWuhan Xinxin Semiconductor Manufacturing Corp.(XMC)を傘下に入れてメモリ拠点を合併、そして欧州ではSTMicroelectronicsがAMS AGからNFC, RFID reader事業を買収している。そしてもう1つ、internet of things(IoT)事業推進に向けたコンソーシアム、協業体制の設立が、エレクトロニクス・半導体業界で活発化する現下の広い意味合いでの統合の動きを構成している。
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2016年7月25日
|長見晃の海外トピックス
「IoT(internet of things)」そして「ポケモンGO」が、このところのニュースのキーワードとして登場、一般社会そしてエレクトロニクス・半導体業界に我が国が発信側となる大きなインパクトを与えている。方々から様々な反応が見られているが、半導体業界としてはスマホに続く新分野、新技術を必死に模索している渦中で最も有力な1つであるIoTに強力な焦点が当てられて、いくつかの陣営が競い合う標準化はじめ拍車がかかっていく期待がある。今後の新たな業界ロードマップの展開にも注目するところである。
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2016年7月19日
|長見晃の海外トピックス
半導体最先端の微細化が7nm、5nmと、一桁ナノメートルへのアプローチが行われている一方、Moore則の限界、はたまた終わりが取り沙汰されて半導体ロードマップもデバイス一辺倒からデバイスとシステムを合わせ分野ごとに描いていく新たな取り組みが始まろうとしている。この飛躍、転換の局面のもと、恒例のSEMICON West(2016年7月12日〜14日:San Francisco)が開催され、装置・材料など半導体製造分野の最先端が披露されるのに合わせるかのように、一桁ナノメートルプロセス技術を巡る連携、展望がグローバルに方々打ち上げられている。
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2016年7月12日
|泉谷渉の視点
世界の半導体市場はスマートフォンの伸び悩みが明らかとなり、2016年についてはほぼ横ばいの40兆円が予想されている。スマホおよびタブレットの出荷状況によっては、若干のマイナス成長もあり得る展開。
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2016年7月11日
|長見晃の海外トピックス
米国Semiconductor Industry Association(SIA)より月次の世界半導体販売高が発表され、この5月について$26.0 billionで、前月比0.4%増、前年同月比7.7%減と、停滞基調が続いている。前月比ではわずかにプラスになったが、地域別に見ると中国だけがプラスで引っ張っているという状況である。
オリンピック開催の今年であり、後半の盛り返し如何に当面注目である。この発表に続いてSIAからは、International Technology Roadmap for Semiconductors(ITRS:国際半導体技術ロードマップ)の2015年版がリリースされ、これが最終版となり今後は新しいやり方になると発表されている。絶えず進化していく半導体業界も、1つの節目を迎える感じ方がある。
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