2016年3月 7日
|長見晃の海外トピックス
米国Semiconductor Industry Association(SIA)から恒例の月次世界半導体販売高のデータが発表され、今回は本年の出だし1月についてである。年初から世界的な同時株安、原油価格低下が影を落とし、中国の経済成長の減速、さらにはアップルiPhoneの減産など半導体を取り巻く市場環境の鈍化基調を反映して、1月の世界半導体販売高は、前月比2.7%減、前年同月比5.8%減と鈍いスタートとなっている。昨年からのM&A関連の動きが世界各地で続くとともに、新市場、新路線に向けた戦略的な動きや模索が活発化してきている。
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2016年3月 1日
|泉谷渉の視点
IoT時代は、あらゆるものがセンサ、マイコン、ビッグデータなどでネットワーク化され、便利で暮らしやすい未来社会を構築しようというものだ。
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2016年2月29日
|長見晃の海外トピックス
同時株安、原油価格低下と世界経済の懸念が高まって、20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議が上海で開かれて討議が終わったばかりであるが、M&Aの嵐が吹き荒れていまだに引き続いている半導体業界において、なかなか一筋縄の決着とはいかず激しさを増す動きの展開が方々で見られている。それぞれの国・地域間の政情が働いて、摩擦の色合いが深まって、先行きの読みを非常に難しくしているケースが増えていきそうな予感をもたざるを得ず、M&Aそれぞれの推移に当面注目である。
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2016年2月24日
|大和田敦之の日米の開発現場から
今回は、1970年頃米国半導体ファブ企業に転職した体験を描いてみたい。もちろん、今とは時代背景が全く異なる。集積回路産業は黎明期であり、ICが中心となるエレクトロニクスビジネスが産業のコメなどと言われ、ビジネスの世界をばく進していた。
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2016年2月22日
|長見晃の海外トピックス
南シナ海の人工島を巡って中国と米国・ASEAN諸国の対立が続いているが、半導体業界では国家目標として数年以内の自立強化を掲げる中国の買収攻勢が昨年から大きく目立ってきているのは繰り返し述べてきているところである。注目される1件、半導体業界の老舗、Fairchildの中国投資家オファーへの対応であるが、Fairchildはこれを拒絶して入札額は低いものの同じ米国のON Semiconductorの方を選んでいる。米国政府の警戒感が一層強まるなか、半導体もその1つ、様々な摩擦の兆しが表れてきている現時点である。
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2016年2月15日
|長見晃の海外トピックス
春節、旧正月のお休みの週、台湾南部では地震の被害に見舞われ、世界的な株安そして止まらない原油安と世界経済の厳しさが強まるなか、半導体業界でも2016年に向けて一層慎重な気分の見方が高まっている。一桁台前半の伸びがせいぜいという予測が大勢の様相であり、IoTはじめ新市場がどう固まっていくか模様眺めの気分が目立つ見方となっている。半導体業界の強化に向けて攻勢に走る中国への各国、各社の対応、そして半導体を盛り上げようというインドでの動きが見られる現時点である。
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2016年2月 8日
|長見晃の海外トピックス
米国Semiconductor Industry Association(SIA)から定例の月次世界半導体販売高が発表され、今回は2015年12月そして注目の2015年年間の販売高が表わされている。史上最高である前年、2014年の販売高、$335.8 billionを2015年が上回れるかどうかが注目されたが、モバイル機器の伸びの鈍化、そして半導体業界に吹き荒れたM&Aの嵐が象徴する世界経済の減速に覆われて、盛り返しに至らず0.2%減の$335.2 billionと僅かながら下回る結果となっている。2016年はどうなるかについて、現下の続く減速基調から慎重な見方が大勢になってきている。
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2016年2月 4日
|泉谷渉の視点
太陽電池やLED照明の分野を圧倒的な札束攻勢で制覇した中国ではあるが、市場は混乱し、その後それらの中国企業の多くが大赤字であるというのだから話にならない。しかし液晶分野にも3兆円投入し、2018年までの世界チャンピオン奪取はほぼ確実になってきた。
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2016年2月 1日
|長見晃の海外トピックス
中国の経済成長鈍化はじめ世界経済の減速基調が強まってきた2015年後半であるが、明けて2016年、早々から世界同時株安、原油価格下落と収まることなく続いている。世界各国のGDPデータにも低迷、減速、マイナス傾向がはっきり出てきており、半導体関係各社の2015年末四半期業績では厳しさが一層表れて、2015年年間の世界半導体販売高の成り行きを抑えるところとなっている。引き続く半導体業界M&Aのインパクトが方々で見られ、今後に向けた戦略的取り組みが打ち上げられている現下の状況に以下注目している。
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2016年1月26日
|大和田敦之の日米の開発現場から
PCやスマートフォン、スーパーコンピュータなどを利用する人工知能の応用開発が加速している。人工知能は問題の解に到達するので、検索とは全く違う。なぜなら検索は探索(Search)なので、探す言葉が見つかれば問題は解決する。検索は辞書と同様にデータベースが巨大な場合でもメモリーに全データを蓄え探すことで、正しい言葉が見つかれば解決する。メモリーには半導体技術が大きく寄与している。
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