2014年2月24日
|長見晃の海外トピックス
新興経済圏の伸び、先行きについての懸念が漂うなか、中国そしてインドにおける関連する動きに注目せざるを得ないところがある。中国については、市場の飽和感、そして各国、大手メーカーとの通商摩擦が、また、インドについては、懸案の半導体fab建設、IBM再構築の波紋と、こちらは現下の具体的な動きとして注目する材料となっている。スマートフォン市場も、新興経済圏では廉価版が伸びて、high-end機種の浸透が鈍いことなど、現時点を象徴する動きと受け止めている。
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2014年2月19日
|泉谷渉の視点
2013年の世界の半導体設備投資は約5兆円で横ばい、と分析されている。ご存じのように半導体の世界市場は30兆円で微増状態であるが、かつてのような高成長はとても望めない状況になっている。それでも多くの調査会社やアナリストは、2014年の半導体設備投資が15%増と予想する向きが多い。基本的にはフラッシュメモリやDRAMなどの投資が増えてくると見通しているからだ。
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2014年2月17日
|長見晃の海外トピックス
スマートフォン、アップル対応がやはり大きなビジネスの動きとして見えている一方、第61回を迎えるという「International Solid-State Circuits Conference(ISSCC)2014」のテーマは"SILICON SYSTEMS BRIDGING THE CLOUD"とやはりその先を行く表現となっている。IBMの半導体売却の動きに代表される直近の製造切り離しの流れのなか、Intel、Samsung、TSMCはじめ残るIDM、ファウンドリーの間での最先端技術へのアプローチ、そしてビジネス最前線の対応の動きに注目するこの時期ではある。
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2014年2月14日
|河田勉のIT開発の視点
米国ラスベガスで1月7日から10日まで開かれた2014 International CESでは、スマートフォンのコモデティ化も見られ、新しいジャンルとしてウエアラブルデバイス(Wearable device)が注目されて多くの展示があった。多くの場合、ウエアラブルデバイスはスマートフォンとワイアレスで連動する形で提案されている。形態的にはスマートウオッチ(腕時計型)、リストバンド型、スマートグラス(ARメガネ)、衣服や体に装着するものなどが展示された。
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2014年2月10日
|長見晃の海外トピックス
米Semiconductor Industry Association(SIA)から月次世界半導体販売高が発表され、今回は2013年12月、そして2013年の年間データである。2013年全体では$305.6 billionと、このデータで初めて$300 billionを越える結果となっている。大きく伸びた2010年の$298.32 billionからの足踏み状態からの脱却ではあるが、パソコンからスマホ、タブレットに急激に移行している中、牽引する新興経済圏でのGDP成長率鈍化、乱立競合模様があって、本年も$300 billion越えが安定するかどうか、予断を許さないところがある。
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2014年2月 6日
|大和田敦之の日米の開発現場から
東北大学の佐藤ら(敬称略)は電子スピンに情報を記憶させる新しいメモリ技術を開発し、米国ワシントンD.Cで2013年12月開催された国際学会IEDM(International Electron Devices Meeting)において発表したと、12月10日の日本経済新聞は報じた。スピンは直観的に電子の回転になぞらえることができるので、上向きのスピンに例えば”1”を割り付け、下向きのスピンに”0”を割り付けることが可能になる。
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2014年2月 3日
|長見晃の海外トピックス
世界の経済情勢に対応したエレクトロニクス・半導体業界での戦略的な動きが表われてくるこの時期、タイミングという理解があるが、今年は、Google、Facebookが引っ張って、Samsungが加わり、モバイル機器、特許、データセンターを軸に、アップル包囲、インテル対抗という構図が見えてくる。スマートフォンも新興経済圏が牽引する色合いが強まるなかの動きであるが、半導体の最先端を引っ張るインテル、Samsungそしてファウンドリー勢、それぞれの凌ぎ合いの動きが今後の大きな原動力の1つとなってくる。
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2014年1月31日
|長見晃の海外トピックス
早々の動きとしてまた、IBMのサーバ事業がいくつか経緯があって中国のLenovo Groupに売却という動きが見られている。IBMは高マージン機種に、そして今やハイテク汎用品のx86-ベースシステムはLenovoが受け持つ展開である。またも繰り返されるグローバル市場の移行、変動による動きと映る一方、市場の中身の変貌、地域的な実態に合わせた各社の人員削減による調整の動きが相次いでいる。半導体・エレクトロニクス市場に宿命的となっているグローバルな波動、うねりへの対応が本年も早々に始まっている。
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2014年1月28日
|鴨志田元孝の技術つれづれ
この度、東北大学原子分子材料科学高等研究機構、兼マイクロシステム融合研究開発センター長である江刺正喜教授のご厚意で、平成26年1月9日、10日の両日にわたって開催された二つの研究会(参考資料1,2)に出席する機会を与えていただいた。
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2014年1月21日
|河田勉のIT開発の視点
新しいスマートフォンが発売されると、いわゆるITジャーナリストが、まずハードウエアのスペックを取り上げて他社モデルと比較して分析する。iPhoneに対しては期待が大きいのか、「あっと驚く要素が少ない」などという批評が踊ることが多い。これだけ進歩し普及しているデバイスにそうそう驚くような新要素が付け加わることは少ないのに。
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