2011年12月
2011年が間もなく暮れようとしている。簡単に今年を振り返り、来年のはずみとなるヒントを提供したい。エレクトロニクス最大級の事件として、東日本大震災とその影響、スティーブ・ジョブズ氏の言葉、について考えていこう。
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「ギリシャに端を発するEUの経済クライシスがいまだ解決がつかない。北朝鮮では将軍様も亡くなってしまった。韓国などは厳戒態勢にあるというのに、東京・銀座を闊歩する若い女性たちの朗らかな顔といったらない。我が国ニッポンはいつからこんなに危機感のない国になってしまったのか」。
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英国スコットランドのエディンバラを拠点とするウォルフソンマイクロエレクトロニクス(Wolfson Microelectronics)が、スマートフォンやタブレットPCなど電池動作の携帯機器に使われるオーディオをより高音質で聴けるシステムをセットメーカーに提供する。このファブレス半導体は、システムシリューション企業に変身しつつある。
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先週は、さほど大きなニュースがなかったせいか、太陽電池における中国の存在感の強さを感じたニュースが多かった。12月はじめに幕張メッセで開かれたPVジャパンのレポートという記事が日経産業新聞に企画記事として掲載された。半導体では、日本で唯一のDRAMメーカーであるエルピーダメモリの台湾企業買収のうわさ話が新聞を賑わした。
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2011年も残り僅か、史上最高のグローバル販売高を記録した2010年の余勢を駆ってスタートしたが、相次ぐ自然災害、特に我が国の大震災とそれに伴う原発事故、そしてこんどは欧州に端を発した金融危機、など困難を極める数々の要因に見舞われて、最後は下方修正、弱含みの空気が強いなかで締めを迎えている半導体業界に映ってくる。それでも2010年を若干ながら上回る販売高が通年では見込まれており、スマートフォン、タブレット、ワイヤレスそして新技術の熱気が大きく支えて、2012年につながる余韻を残している。
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LEDのチップ面積増大や個数増加に対応したり、あるいはチップ面積の大きなパワー半導体にも使えたりするような、8インチGaNウェーハが入手できるようになる。大陽日酸が8インチSiウェーハ上にGaN膜を形成できるMOCVD装置、モデルUR26Kを開発、セミコンジャパンで展示した。
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2011年11月における日本製半導体製造装置の受注額と販売額が日本半導体製造装置協会(SEAJ)から発表された。833億5300万円の販売額に対して、808億5000万円の受注額だった。景気の先行指標であるB/Bレシオに直すと、0.97である。先月が0.83だったから市場が良くなったように見えるが、決してそうではない。警戒を要する。なぜか。
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半導体産業はまだ魅力的か。ベンチャー企業に投資するベンチャーキャピタル(VC)APEX Venture Partners社に疑問をぶつけてみた。シカゴをベースに全米のベンチャーを対象とするこのVCは今、どのような考えでどのような企業に投資するのかを同社ジェネラルパートナーのArmando Pauker氏が明かしてくれた。
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先週は、さほど大きな扱いではないのだが、サムスンがスマートフォンやテレビなどの完成品部門と、半導体などの部品部門を独立に運営するという新しい組織に変えた、というニュースが12月15日の日本経済新聞に掲載された。今やアップルのライバルはサムスンであるが、サムスンにとってアップルは顧客でもある。
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