2026年世界半導体市場はどうなるか、2月18日セミナー開催
2026年の世界半導体市場はどうなるか。2025年11月にWSTS(世界半導体市場統計)が発表した2026年の9754.6億ドルという予測は、1兆ドルに迫ろうとする値だった。半導体産業とは無縁だった投資家なども最近は半導体産業をよくチェックするようになっている。2026年の世界半導体は本当に1兆ドル近くまで行くのだろうか。あるいは、好況の後の不況になるのだろうか。

図1 SPIマーケットセミナー「2026年の世界半導体市場」を開催
2026年の1兆円は、つい数カ月前には2030年に達成されるだろうという予測がなされていた数字だ。2025年2月にはフランスのYole Groupが世界の半導体産業は2030年に1兆ドルに達するという予想を発表した後、米McKinsey & Co.は4月に同じ数字を予想、香港Counterpoint Technology Market Researchは8月にやはり30年に1.2兆ドルという予想を発表した。ここにきて英Omdiaは一気に4年も前倒しの予測に変えた。
WSTSは5月時点では2025年の半導体市場を11.2%増の7009億ドル、26年はさらに8.5%増の7607億ドルと予想していた。その半年後の11月には25年の成長率を約2倍の22.5%増の7722億ドルに上方修正し、26年にはさらに26.3%と驚異的な成長率を予想して9754.6億ドルへ修正した。
どうやら予想には「勢い」というものが存在するようだ。今年1兆ドルという予想がOmdiaから出てきた背景にはやはり、AIデータセンターの急速な需要がある。NvidiaのJensen Huang CEOは、TSMCに対して生産量の倍増を要求したと伝えられている。実際ハイパースケーラをはじめとするAIデータセンターを拡張、構築する企業からの要求は肌感覚で倍増と映るのかもしれない。
これまでのデータセンターはクラウド業者がコツコツを拡張し続けてきた。産業分野の一つにすぎなかった。しかし、AIの学習や推論が活発になるにつれ、そのインフラとなるAIデータセンターが新しい半導体市場を生み出したのである。
Nvidiaの業績の推移をみるとその様子がよくわかる。2023年までは他の半導体企業と同様、かつての半導体不足に追われて売り上げが増加していた2021〜22年まで順調に成長を続け、23年には過剰生産により在庫を抱え売り上げは下がっていた。好調な半導体メーカーのほとんどが同様の推移を示していた。しかし、Nvidiaだけはすぐに回復し、最新の四半期までずっと連続して四半期ベースでプラス成長を示してきた。このことは、AIデータセンター市場が形成されてきたと捉えることができる。
実際、AIデータセンターの電気工事を請け負うSchneider Electric社によれば、「データセンター建設の初期段階はコンピュータラックの約2トンという重量を支える土台と床材料の調達の話から始まっていた。それが最近は、NvidiaのGPUを何個調達できるのか、という話から始まる」と言う。つまり、GPUが取り合いになっているのである。
セミコンポータルは、2月18日に恒例のSPIマーケットセミナー「2026年の世界半導体市場」を開催する。ここで、1兆ドルを予測するOmdiaのシニアアナリストである南川明氏に語っていただき、その反論を述べる市場調査会社を含めながら、さまざまな見方について津田建二編集長が紹介する。
SPIマーケットセミナー「2026年の世界半導体市場」は2月18日(水)にオンラインで開催する。オープンなセミナーで、セミコンポータルの会員でない方も参加いただける。



