AI半導体を巡る動き:NvidiaのH200他、Microsoftの取り組み、中国
巨大ITによる巨額のAI投資が打ち上げられて、AIが牽引する半導体市況が引き続いている。AI向けメモリ生産に重点化されて、従来のパソコンやスマホ向けメモリが不足し、価格が高騰する事態も伝えられている。このような中、まずはAI半導体を巡る動きに注目している。米中の応酬が見られたNvidiaのAI半導体、「H200」であるが、同社CEOの中国訪問の働きかけがあってか、中国が最初の輸入を承認する方向があらわされている。巨大ITの自社開発では、マイクロソフトがAmazonやGoogleのチップの3倍の性能を持つとする「Maia 200」を発表、Nvidiaへの依存を下げる取り組みである。また中国でも、アリババのAI半導体など国産化の活発な動きとなっている。
≪各々のアプローチ≫
まずは、Nvidia関連の動きから。同社のAI半導体、「H200」の中国への販売を巡る今週の推移である。CEO、ジェンスン・フアン氏が中国を訪問、受け入れに向けた事態の打開を図ろうとしている。
◇Nvidia’s Huang to visit China as AI chip sales stall (1月23日付け CNBC)
→1)*事情に詳しい2人の関係者がCNBCに語ったところによると、NVIDIAのCEO、ジェンスン・フアン氏は近日中に中国を訪問する予定だという。
*この米国の半導体メーカーは、最も収益性の高い市場の一つである中国への販売において、米国と中国の規制上のハードルに直面している。
*NVIDIAは幹部の出張計画についてコメントを控えた。
2)NVIDIAのCEO、ジェンスン・フアン氏は、旧正月を前に中国を訪問し、米国の輸出規制によって売上が圧迫される中、バイヤーや従業員と面会する予定だ。データセンター売上高の5分の1を中国が占めていることから、フアン氏は、厳しい監視が続く中で、承認済みAIチップの供給上のハードルに対処する予定だ。
◇Nvidia CEO tours Shanghai amid fresh signs of China thaw (1月24日付け South China Morning Post)
→1)Huang氏の春節(旧正月)旅行は、H200 AIチップが米国の輸出規制と中国の輸入姿勢の不透明さに直面している中で行われる。
2)NVIDIAのCEO、ジェンスン・フアン氏は上海から中国訪問を開始し、同社の現地オフィスを視察したほか、活気あふれる陸家嘴の食料品市場にも立ち寄った。今回の訪問は、北京が近々NVIDIAのH200 AIチップの輸入を許可すると予想される中で行われた。
◇中国、半導体「H200」輸入準備 エヌビディアのAI向け 当局、国産育成遅れは警戒 米報道 (1月24日付け 日本経済新聞 夕刊)
→米エヌビディアがAI開発に使う半導体「H200」の対中輸出に向け動き出した。H200は米国が出荷容認を表明し、中国側が一時輸入に難色を示す局面もあったが、受け入れ準備を始めた。同社のジェンスン・ファンCEOは近く中国を訪問し、採用を働きかける。
◇China finally approves the first batch of NVIDIA H200 AI GPU imports―Reports: China greenlights Nvidia H200 chip imports―These aren't NVIDIA's latest and greatest but are better than China's homegrown chips. (1月28日付け Engadget)
→1)ロイター通信によると、中国政府は当初、NVIDIAのAIチップ「H200」の輸入を拒否していたが、今回、最初のバッチの輸入に合意した。事情に詳しい2人の関係者によると、NVIDIAのジェンスン・フアンCEOが先週中国を訪問した後、数十万個のH200チップが中国での販売が承認されたという。
2)報道によると、中国は当初拒否していたNVIDIAのAIチップ「H200」の輸入を承認し、数十万個のチップを割り当てたという。H200は、制限付きで輸入が許可されていたBlackwell B200に次ぐ、NVIDIAのAI GPUの中で2番目に高性能なチップだが、これまで許可されていたH20よりも高性能である。
◇China clears first NVIDIA H200 AI chips for import: sources (1月28日付け Yahoo/Reuters)
→中国がNVIDIA H200 AI半導体の最初の輸入を承認、H200はNvidiaの2番目に強力な半導体。
一方、Nvidiaは、資金提供を伴う顧客開拓の動きである。
◇Nvidia pumps another $2 billion into CoreWeave and announces standalone availability of Vera CPU - chipmaker increases stake in its customer to 9%―CoreWeave was experiencing funding issues in December. (1月26日付け Tom's Hardware)
→大手企業がAI分野の顧客に巨額の資金を提供する取引が、またもや成立した。最新の取引は、NVIDIAとクラウドデータセンターメーカーのCoreWeaveとの間で行われた。ジェンセン・フアン率いる同社は、CoreWeaveのクラスA株を1株87.20ドルで取得した。
◇Nvidia invests $2 billion in CoreWeave in AI-factory collaboration (1月26日付け MSN)
→エヌビディアは、自社のチップを採用するAIデータセンター企業、コアウィーブへの信頼を示すため、同社に$2 billionの追加投資を行う。
両社は月曜26日、コアウィーブが運営するエヌビディアのコンピューティングプラットフォーム技術上に新たなAI工場を建設し、2030年までに5ギガワットの発電能力を目指すと発表した。エヌビディアは、これらのプロジェクトに必要な土地と電力の調達に、その財務基盤を活用すると述べた。
◇Nvidia backs CoreWeave with $2bn investment―Nvidia invests $2B in CoreWeave―CoreWeave will integrate Nvidia's latest technologies across its platform (1月27日付け Computing (UK))
→Nvidiaは、CoreWeaveに$2 billionの追加投資を行い、AIファクトリーの構築を目指している。CoreWeaveは、Nvidiaのコンピューティングプラットフォームを活用し、2030年までに5ギガワットの生産能力に達すると予想されている。CoreWeaveは、Rubinチップアーキテクチャ、BlueFieldストレージシステムおよびVera CPUsなど、Nvidiaの技術を統合する予定である。
◇NVIDIA、コアウィーブに3000億円追加出資 GPU購入で資金循環 (1月27日付け 日経 電子版 02:59)
→米半導体大手エヌビディアは26日、AIクラウドサービスのCoreWeaveに20億ドル(約3000億円)を追加出資したと発表した。コアウィーブは調達した資金で、エヌビディア製の画像処理半導体(GPU)などの新製品を導入する。製品の買い手と売り手の間で資金が循環する構図が強まる。
次に、Microsoftの自社取り組み、AI半導体がこのほど発表され、競合の巨大ITに対する優位性があらわされるとともに、Nvidiaへの依存を下げるとしている。
◇Microsoft’s latest AI chip goes head-to-head with Amazon and Google―Microsoft's Maia 200 AI chip built for specialized workloads―The Maia 200 chip is starting to roll out to Microsoft’s data centers today. (1月26日付け The Verge)
→マイクロソフトは、同社のAIアクセラレータチップ「Maia 200」が、AmazonやGoogleのチップの3倍の性能を持つと発表した。Azureに統合される同社のチップは、4ビット精度で10ペタフロップス以上、8ビット精度で5ペタフロップス以上の演算能力を発揮し、TSMCの3ナノメートルプロセスを用いて製造されている。マイクロソフトによると、このチップは、大規模な言語モデル(LLMs)の実行など、特殊なワークロードにも利用できるとのこと。
◇Microsoft says its newest AI chip Maia 200 is 3 times more powerful than Google's TPU and Amazon's Trainium processor (1月26日付け Live Science)
→*Maia 200 AIチップは推論のパワーハウスと評されており、AIモデルが知識を現実世界の状況にはるかに迅速かつ効率的に適用できるようになることを意味する。
*マイクロソフトは、GoogleやAmazonなどの競合他社のハードウェアよりも3倍の性能を持つ、AI向けの新しいMaia 200アクセラレータチップを発表した。
この最新チップは、AIのトレーニングではなく推論に使用され、予測、クエリへの回答、そして入力された新しいデータに基づく出力の生成を行うシステムやエージェントを強化する。
◇Microsoft rolls out next generation of its AI chips, takes aim at Nvidia's software (1月26日付け Reuters)
→マイクロソフトは26日、自社製AIチップの第2世代と、開発者にとってのエヌビディアの最大の競争優位性の一つを狙うソフトウェアツールを発表した。
同社によると、新型「Maia 200」チップは今週、アイオワ州のデータセンターで稼働を開始し、アリゾナ州にも2つ目の拠点を設ける計画だ。これは、同社が2023年に発表したAIチップ「Maia」の第2世代となる。
◇Microsoft reveals second generation of its AI chip in effort to bolster cloud business (1月26日付け CNBC)
→1)*マイクロソフトは、新しいAIチップ「Maia 200」が、同価格帯の競合製品と比べて30%高い性能を提供すると発表した。
*同社は、米国のデータセンターでこのチップの提供を開始した。
*マイクロソフト社内のAIチームがこのチップを使用するほか、法人向けMicrosoft 365 Copilotでも使用し、今後、より幅広い顧客層で利用可能になる予定である。
2)マイクロソフトは、次世代AIチップ「Maia 200」を発表した。このチップは、従来製品と比べて30%高い性能と幅広い可用性を備えている。TSMCの3nmプロセスを採用したこのチップは、エネルギー効率に優れ、高帯域幅のパフォーマンスを実現し、Microsoft 365 Copilot、ファウンドリ、およびスーパーインテリジェンスプロジェクトに活用されている。
◇[News] Microsoft Unveils Maia 200 AI Chip on TSMC 3nm; SK hynix Reportedly Sole HBM3E Supplier (1月27日付け Trendorce)
→マイクロソフトは、TSMC 3nmプロセスを採用し、ネイティブFP8/FP4を搭載した自社製AIチップ「Maia 200」を発表した。SK hynixが216GBのHBM3Eを供給するとの報道もあり、ハイパースケーラーがカスタムアクセラレータを拡張する中で、HBMの大容量化とASIC競争の激化が進んでいることが浮き彫りになっている。
◇Microsoft、新型AI半導体を開発 NVIDIA依存の低下狙う (1月27日付け 日経 電子版 01:00)
→米マイクロソフトは26日、自社開発した新型のAI半導体を発表した。生成AIを動かす際の計算効率を高め、クラウドサービスの運用コストを抑える。米グーグルなどに比べて高いとされる米半導体大手エヌビディアへの依存度を下げる狙い。
新たにデータセンター向けの半導体「Maia 200」を開発し、同日までに米中西部で導入を始めた。
◇マイクロソフト、自前AI半導体 第2弾 性能3割向上 (1月28日付け 日経)
→米マイクロソフトは26日、自社開発した新型のAI半導体を発表した。生成AIを動かす際の計算効率を高め、クラウドサービスの運用コストを抑える。米グーグルなどに比べて高いとされる米半導体大手エヌビディアへの依存度を下げる狙い。
新たにデータセンター向けの半導体「Maia 200」を開発し、同日までに米中西部で導入を始めた。順次、世界各地のデータセンターに活用を広げる。マイクロソフトは2023年にAI半導体の自社開発を表明し、今回の製品は第2弾となる。
そして、中国におけるAI半導体関連の動きである。「H200」を受け入れようとする動きの一方で、自給自足の足場固めが進んでいるという以下の内容である。
◇Editorial | China’s caution about Nvidia’s advanced chips is only prudent (1月26日付け South China Morning Post)
→1)中国にとって、一時的な前進よりも、長期的には米国のハイテクによる締め付けから逃れることの方が重要だ。
2)中国政府が国内企業に対し国産チップの優先使用を促す中、NVIDIAのH200の中国向け販売が進むにつれ、米中のAIチップをめぐる競争は激化している。米国の輸出規制は裏目に出て、中国の半導体自給自足を加速させ、政策立案者は先進的なAIチップの輸入を制限している。
◇China’s next DeepSeek moment could come from a group of AI chipmaking ‘dragons’ (1月28日付け CNBC)
→1)*中国におけるAIの次の転換点は、Nvidiaに匹敵する国産企業の進化かもしれない。
*ここ数ヶ月で、中国の半導体スタートアップ企業4社が株式公開または上場申請を行った。Moore Threads、MetaX、Biren、およびEnflameである。
*専門家によると、HuaweiのチップはNvidiaのチップに匹敵する性能を備えているという。
2)DeepSeekが米国市場を揺るがしてから1年、中国は国産AIチップがライバル企業を凌駕するよう躍起になっている。Moore Threads、MetaX、Biren、およびEnflameの4社に加え、HuaweiとCambriconは、政府の支援と急増する電力供給能力を背景に、Nvidiaに対抗する中国政府の取り組みを加速させている。
◇Alibaba AI chip push hits 100,000 mark, beating local rival Cambricon: sources―Sources: Alibaba ships more than 100K AI chips (1月30日付け South China Morning Post (Hong Kong))
→1)中国企業が国産プロセッサの開発を加速する中、この節目はアリババのAIハードウェアにおける存在感の拡大を浮き彫りにしている。
2)関係筋によると、アリババグループは、先進的なAIチップ「Zhenwu 810E」の出荷台数が10万台を超え、国内のライバル企業、Cambriconを上回った。このチップの性能はNVIDIAのH20に匹敵し、米国製プロセッサの代替を推進する中国におけるアリババの役割の拡大を浮き彫りにしている。
◇中華AI「Kimi」新型、米専門家「チャットGPTと同等でコスト5分の1」 (1月31日付け 日経 電子版 06:07)
→中国のAI企業、月之暗面(Moonshot AI)が新モデル「Kimi K2.5」を公開し米国で警戒が広がっている。専門家はChatGPTと同等の性能で運用コストは5分の1と試算する。米株式市場を騒がせたDeepSeek登場から約1年、中華AIは着実に実力を高めている。
AIが引っ張る市況がいつまで続くか、以下に示すメモリ高騰の中で在来の半導体市場はどうなっていくか、ますます今後の推移&展開に目が離せない現時点である。
激動の世界の概況について、以下日々の政治経済の動きの記事からの抽出であり、発信日で示している。
□1月27日(火)
IT大手の決算発表の前後で上げ下げの展開、最後は次期FRB議長の人選発表で大幅に下げる動きが見られた、今週の米国株式市場である。
◇NYダウ反発313ドル高 アップル3%高、決算前の大手ハイテクに買い (日経 電子版 06:14)
→26日の米株式市場でダウ工業株30種平均は反発し、終値は前週末比313ドル69セント(0.63%)高の4万9412ドル40セントだった。アップルなど大手ハイテク株を中心に買いが入り、指数を押し上げた。半面、トランプ米大統領の関税政策を巡る不透明感が意識され、ダウ平均の上値は重かった。
貿易交渉の約束を守らないとして、韓国に対する関税を引き上げているトランプ大統領である。
◇韓国への関税25%に引き上げ、トランプ氏表明 合意「不履行」批判 (日経 電子版 09:03)
→トランプ米大統領は26日、韓国への相互関税や分野別関税の税率を15%から25%に引き上げると表明した。理由として、韓国議会が米韓の貿易交渉の合意内容の履行に向けた手続きを取っていないと主張した。
具体的な引き上げ時期には触れなかった。トランプ氏は自身のSNSに投稿し「韓国議会は米国との協定を守っていない」と批判した。分野別関税については自動車や木材、医薬品などを挙げた。
□1月28日(水)
◇NYダウ、反落し408ドル安 医療保険のユナイテッドヘルス急落が重荷 (日経 電子版 06:28)
→27日の米株式市場でダウ工業株30種平均は反落し、終値は前日比408ドル99セント(0.82%)安の4万9003ドル41セントだった。27日朝に四半期決算を発表したユナイテッドヘルス・グループが急落し、指数を押し下げた。ダウ平均の下げ幅は500ドルを超える場面があった。
□1月29日(木)
米連邦準備理事会(FRB)が利下げを見送り、トランプ政権の圧力を退けている。
◇FRBが4会合ぶり利下げ見送り 反対2票、政権圧力に応じず (日経 電子版 05:09)
→FRBは28日開いた米連邦公開市場委員会(FOMC)で政策金利を据え置いた。利下げの見送りは4会合ぶり。トランプ米大統領は金利の引き下げを求めて圧力をかけるが、FOMCの参加者のほとんどは利下げを急ぐ必要はないと判断した。
◇NYダウ小幅反発 半導体関連が上昇、FOMCには反応薄 (日経 電子版 06:27)
→28日の米株式市場でダウ工業株30種平均は小幅に反発し、終値は前日比12ドル19セント(0.02%)高の4万9015ドル60セントだった。半導体関連などハイテク株の一角に買いが入り、相場を支えた。FOMCの結果に対する市場の反応は限定的だった。
□1月30日(金)
◇トランプ氏の怒り招いた韓国 対米投資の約束不履行とGoogle規制 (日経 電子版 05:09)
→トランプ米大統領が韓国に課す関税の引き上げを表明した。合意した対米投資の手続きが進んでいないほか、韓国のデジタルサービス規制もトランプ氏の怒りを招いたもようだ。何を理由にちゃぶ台をひっくり返すか。韓国と同じく対米投資を約束した日本なども油断できない。
トランプ氏は26日、自身のSNSで韓国への相互関税や分野別関税の税率を15%から25%に引き上げると投稿した。
◇NYダウ続伸55ドル高 メタ10%高、マイクロソフト10%安と明暗 (日経 電子版 06:26)
→29日の米株式市場でダウ工業株30種平均は小幅に続伸し、終値は前日比55ドル96セント(0.11%)高の4万9071ドル56セントだった。四半期決算を発表したIBMやキャタピラーなどに買いが入り、指数を支えた。一方、マイクロソフトは大幅安となった。
□1月31日(土)
◇次期FRB議長の55歳ウォーシュ氏 量的緩和を批判、ウォール街に人脈 (日経 電子版 06:09)
→FRBの次期議長に指名されたKevin Warsh元FRB理事は、硬軟両面の顔を併せ持つ。量的政策などに強硬な批判を展開する半面、柔軟な人付き合いに定評がある。コミュニケーション能力にも秀でており、FOMCのかじ取りは手堅いものになるとの見方がある。
◇金急落11%安、次期FRB議長「タカ派」を警戒 株安・ドル高も進行 (日経 電子版 07:06)
→トランプ米大統領によるFRB次期議長人事で金融市場が動揺した。金(ゴールド)先物は1割安、銀先物は3割安と歴史的な下落率を記録。ダウ工業株30種平均の下げ幅は一時600ドルを超えた。
「タカ派」ともされるウォーシュ元FRB理事の指名で、資産価格を支えていたマネー先細りが警戒された。
≪市場実態PickUp≫
【巨大IT関連】
巨大IT各社、およびChatGPTのOpenAIによる巨額のAI投資打ち上げの動き関連が続いており、直近四半期業績発表含め以下の通りである。今後回収していく推移&展開に向けて、目が離せないところである。
◇Microsoft’s plans for 15 more data centers win approval at former Wisconsin Foxconn site (1月26日付け CNBC)
→1)*ウィスコンシン州マウントプレザント(Mount Pleasant, Wisconsin)村議会は、既存施設の近くに15カ所の追加データセンターを建設するマイクロソフト社の計画を全会一致で承認した。
*マウントプレザント村議会議長のDavid DeGroot氏は、このプロジェクトでの雇用は10年間続く可能性があると述べている。
*マイクロソフトの提案による開発の課税対象価値は$13 billionを超える。
2)マイクロソフトは、ウィスコンシン州マウントプレザントに15カ所の新しいデータセンターを建設し、OpenAIなどの顧客にサービスを提供するために、既存の施設の近くに拡張する予定である。地元当局によって全会一致で承認されたこの$13 billion規模のプロジェクトは、約900万平方フィートの拡張となり、長期的な建設雇用を約束する。
◇メタなど米テックのロビー費過去最高、NVIDIAは7倍 AI規制緩和促す (1月27日付け 日経 電子版 05:45)
→トランプ米政権下でメタなど米巨大テクノロジー5社の2025年のロビー活動費が8000万ドル(約123億円)を上回り過去最高となった。トランプ政権1期目の17年より4割多かった。米エヌビディアは前年比7倍、米オープンAIは7割増とAIトップ企業は急伸し、規制緩和でAI開発を促す狙いが透ける。
◇ソフトバンクG、OpenAIに4.5兆円追加出資へ協議 米報道 (1月28日付け 日経 電子版 14:15)
→米紙ウォール・ストリート・ジャーナルは米国時間27日、ソフトバンクグループ(SBG)が米オープンAIへの最大300億ドル(約4兆5000億円)の追加出資を協議していると報じた。SBGは生成AI「ChatGPT」を手掛けるオープンAIへの支援に専念する姿勢を明確にしており、投資額が一段と増える可能性がある。
◇The cost of AI - Microsoft, NVIDIA, and Amazon reportedly weigh $60 billion investment in OpenAI―Reports: OpenAI seeks $60B investment from Nvidia, others―With operational overhead projected to hit $14 billion by 2026, OpenAI is looking to its infrastructure partners for a massive injection of funds. (1月29日付け Windows Central)
→報道によると、OpenAIは2026年までに$14 billionと予測される運用コストをカバーするため、NVIDIA、MicrosoftおよびAmazonから最大$60 billionの資金確保に向けて協議中とのこと。NVIDIAは最大$30 billion、Microsoftは$10 billion未満、そしてAmazonは$10 billion以上の投資を検討している。
◇Nvidia, Microsoft, Amazon in talks to invest up to $60 billion in OpenAI, The Information reports (1月29日付け Reuters)
→エヌビディア、アマゾン、およびマイクロソフト、がOpenAIに最大$60 billionの投資交渉を行っていると、The Informationが水曜28日に報じた。
The Informationは、OpenAIのAIモデルにチップを提供する既存の投資家であるエヌビディアが、最大$30 billionの投資交渉を行っていると、事情に詳しい関係者を引用して報じた。
◇OpenAI増資、NVIDIAなど米テック3社が最大9兆円出資協議 米報道 (1月29日付け 日経 電子版 16:40)
→米オープンAIが進めている大型の資金調達で、米エヌビディアや米マイクロソフト、米アマゾン・ドット・コムのテック大手3社が出資する方向で協議していることが28日、明らかになった。3社による投資額は合計400億〜600億ドル(約6兆〜9兆円)に上る見通しだという。
米ネットメディアのジ・インフォメーションや英紙フィナンシャル・タイムズが報じた。
◇Amazon3万人リストラ、無人店も閉鎖 AI時代へ開発企業自ら転身 (1月29日付け 日経 電子版 05:49)
→米アマゾン・ドット・コムは28日、1万6000人の人員を追加削減すると発表した。前回の削減と合わせると計約3万人と過去最大規模となる。レジなしの無人店の閉鎖も決めた。AI時代の本格的な到来に向け、開発企業が自ら地殻変動に備え人員規模やコストを抑えた経営モデルに転身する。
◇メタ、10〜12月純利益9%増 26年はAI投資最大9割積み増し (1月29日付け 日経 電子版 07:58)
→米メタが28日発表した2025年10〜12月期決算は、売上高が前年同期比24%増の598億9300万ドル(約9兆2000億円)、純利益が9%増の227億6800万ドルだった。AI開発向けのデータセンター拡張を続け、設備投資額を26年12月期に前期比で6〜9割増やす計画を示した。
25年10〜12月期は収益の大半を稼ぐインターネット広告が堅調だった。
◇Microsoft10〜12月6割増益 過剰投資嫌気、株価時間外で一時7%安 (1月29日付け 日経 電子版 09:18)
→米マイクロソフトが28日発表した2025年10〜12月期決算は売上高が前年同期比17%増の812億7300万ドル(約12兆5000億円)、純利益が60%増の384億5800万ドルだった。27%出資する米オープンAIからの持ち分法投資利益が増えた。AI向けの設備投資は約7割増と過去最大に膨らんだ。
売上高と純利益は市場予想を上回った。
◇メタ、AI巨額投資を継続 今年最大9割増、20兆円 10〜12月は最高益 (1月30日付け 日経)
→米メタは28日、2026年の設備投資額を25年比で最大9割増やすと表明した。同日発表した25年10〜12月期の純利益は約228億ドル(約3兆5000億円)で最高益を更新した。本業のSNS広告が堅調だったことで投資家の不安は和らいだものの、巨額の先行投資が続くAI事業の収益化への道筋は見えないままだ。
◇Amazon、OpenAIに7.6兆円の出資検討と米報道 大株主に浮上も (1月30日付け 日経 電子版 07:22)
→米アマゾン・ドット・コムが米オープンAIに最大500億ドル(約7兆6000億円)の出資を検討していることが29日、明らかになった。複数の米メディアが報じた。実現すれば累計投資額でSBGに迫る大株主に浮上する可能性がある。米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)と米CNBCが報じた。
◇Apple sales surge 16% on ‘staggering’ iPhone demand (1月30日付け CNBC)
→1)*アップルは木曜29日に第1四半期決算を発表し、売上高が前年同期比16%増と予想を上回った。
*純利益は$42.1 billion(1株当たり2.84ドル)で、前年同期の$36.33 billion(1株当たり2.40ドル)を上回った。
*特に台湾と香港を含む中国で業績が好調であった。同地域での売上高は第1四半期に38%増の$25.53 billionとなった。
2)第1四半期決算は、iPhone 17の好調な販売と中華圏での38%増が牽引し、売上高が16%増、純利益が421億ドルとなり、予想を上回った。サービス事業は14%増、iPadの売上高は予想を上回ったが、Macとウェアラブル製品は伸び悩んだ。
◇From Meta to Samsung, global tech unleashes spending to chase AI (1月30日付け Taipei Times)
→テクノロジー大手はAIへの投資を加速させ、チップ、サーバー、およびメモリの需要が世界的に急増している。Metaは$135Bの投資を計画しており、SK HynixとSamsungは生産を拡大しているため、メモリ不足が深刻化し、電子機器、PCs、および自動車業界に混乱をもたらす可能性がある。
◇OpenAI、IPOを10〜12月に前倒しか WSJ報道 (1月30日付け 日経 電子版 10:15)
→米紙ウォール・ストリート・ジャーナルは29日、米オープンAIが2026年10〜12月の新規株式公開(IPO)に向けた準備を始めたと報じた。
上場準備を進めるAI開発の競合企業、米アンソロピックに先んじるために計画を前倒ししているという。
【メモリ高騰関連】
AI需要に傾くあまり、不足して大幅な価格上昇の在来メモリ、という簡略な現状のあらわし方かと思うが、現下の実態について以下の取り出しである。
◇Why Legacy Memory Is Scarce and Advanced Memory Still Constrained (1月26日付け EE Times)
→世界のメモリ市場は、価格が高くリードタイムの長い特殊シリコンになりつつあるレガシーノードと、スケーリング、パッケージング、および歩留まりの技術的なボトルネックに直面し、2028年まで供給が制限される高度なAI駆動型メモリという2つの制約セグメントに分かれている。
◇NAND Flash’s Reversal of Fortune Amid the AI Boom (1月26日付け EE Times)
→1)*NAND生産における構造的な不均衡が、AI市場とコンシューマー市場の両方で供給危機を引き起こしている。
*長らくハイパーシクリカルな(hyper-cyclical)事業展開で知られるメモリ業界は、再び岐路に立たされている。その始まりは数年前のAIブームだった。AIブームにより、HBMがAIアクセラレータと並んで、モデルの学習用デバイスとして選ばれるようになった。DRAMの特殊な形態であるHBMは、NANDフラッシュよりもはるかに高い利益率を誇っていた。NANDフラッシュの価格下落と利益率の低下により、SamsungやSK Hynixといった大手メモリサプライヤーはNANDの生産能力拡大に慎重になった。
2)AIによる需要の高まりがメモリ業界を変革させている。サムスンとSK Hynixが高利益率のHBMに注力する一方で、キオクシアやサンディスクといったNANDフラッシュメーカーは好調で、生産分を完売させ、急増するAI推論ワークロードに対応するSSDの発売を加速させている。
◇Memory chip shortage to last through 2027, semiconductor boss says (1月26日付け CNBC)
→1)*メモリチップは、AIデータセンターの主要コンポーネントである。
*AIデータセンター建設のブームは、スマートフォンなどの電子機器にも不可欠な半導体の不足を引き起こしている。
*シノプシスのCEO、Sassine Ghazi氏はCNBCに対し、この「チップ不足」は2026年から2027年まで続くと述べた。
2)半導体業界の幹部は、AIデータセンターが供給を吸収するため、メモリ不足と価格上昇が2027年まで続くと警告している。HBMはまずAIに流れ込み、コンシューマー向けデバイスを圧迫しており、容量拡大によってもこの圧力は何年も緩和されないであろう。
◇TrendForce expects slide in global notebook shipments (1月28日付け Taipei Times)
→PCベンダーがCPU、メモリ、および部品価格の高騰、供給制約、そして利益率の低下に直面しているため、今年の世界のノートパソコン出荷台数は9.4%減少すると予測されている。TrendForceは、価格上昇、生産の混乱、そして戦略的な調整が市場の回復を左右すると警??告している。
◇DRAM大口価格4割高 11〜12月 AI向け優先で品不足、パソコン出荷に影響も (1月29日付け 日経)
→DRAMが一段と値上がりした。指標品の2025年11〜12月の大口取引価格は、前回価格交渉が成立した9月に比べ4割高で決着した。世界大手がデータセンターに置くAIサーバー向けの供給を優先しており、パソコンなど民生分野に使う指標品の供給が不足。需要家は希望数量を確保できていない。
◇メモリー不足、パソコン苦境 AI需要に押され調達難 (1月29日付け 日刊工業)
→2026年に入り、パソコン市場に逆風が吹き続けている。AIサーバーの需要拡大を背景に、メモリーメーカーが主にデータセンター向けに自社製品を振り向けることに注力した結果、PC向けが不足。PCメーカーは部材の確保に奔走し対策を講じるが、部材価格の上昇もPCの値上げに追い打ちをかける。将来、とりわけ購買力が小さいPCメーカーは苦戦を強いられそうだ。
◇メモリー不足、半年で価格2倍超に 車業界「パニック買い」も (1月30日付け 日経 電子版 07:22)
→AI投資が半導体メモリーを「爆食」している。AI向けの需要が急拡大し、しわ寄せで需給が逼迫しメモリー価格は半年で価格が2倍以上となる見込みだ。買い占めで自動車の生産が遅れるといった混乱が懸念されるほか、スマートフォンやパソコンの価格が最大8%値上がりするとの予測もある。
◇Apple・クックCEO「メモリー価格上昇続く」 iPhone値上げ言及せず (1月30日付け 日経 電子版 11:30)
→米アップルのティム・クックCEOは29日の決算説明会で、業績懸念の材料となっているメモリー不足について「(メモリーの)価格上昇は続く」との見通しを示した。自社でのコスト吸収やiPhoneへの価格転嫁などの対応策については言及を避けた。
【Samsung関連】
メモリサプライヤに注目ということで、まずはトップ格のSamsungである。
価格高騰から業績は好調である一方、AI対応HBM4の取り組みである。
◇Samsung Set to Be Among the First to Feature HBM4 in NVIDIA’s Vera Rubin AI Lineup, Having Reportedly Passed All Verification Stages―Sources: Samsung HBM4 to debut in Nvidia Vera Rubin lineup (1月25日付け Wccftech)
→サムスン電子のHBM4メモリモジュールは、関係者によると、同社がすべての検証段階を完了したと報じられており、早ければ6月にもNVIDIAのVera Rubin AIラインナップに搭載される予定だ。サムスンのHBM4は、11Gbpsを超えるピン速度が特徴で、JEDEC規格を超え、そしてNVIDIAの要件を満たしている。
◇Samsung to start production of HBM4 chips next month for Nvidia supply, source says (1月25日付け Reuters)
→サムスン電子は、次世代のHBMチップ、いわゆるHBM4の生産を来月から開始し、NVIDIAに供給する計画だと、事情に詳しい関係者が月曜26日にロイター通信に語った。
サムスンは、昨年初めに供給の遅れが利益と株価に打撃を与えたことを受け、NVIDIAのAIアクセラレータに不可欠な高度なメモリチップの主要サプライヤーである、同じ街のライバルであるSKハイニックスに追いつこうとしている。
◇Samsung’s profit triples, beating estimates as AI chip demand fuels memory shortage (1月29日付け CNBC)
→1)*AI関連メモリ需要の逼迫を受け、サムスンは過去最高の四半期利益を計上した。
*業績は予想を上回り、サムスン自身の四半期ガイダンスを上回った。
*市場価格の高騰とHBM需要の伸びに支えられ、サムスンのメモリ事業が収益を押し上げた。
2)サムスン電子は、メモリチップの不足とAIサーバー需要の急増を受け、前年同期比で3倍以上となる過去最高の第4四半期利益を計上した。スマートフォン販売の低迷とコスト上昇にもかかわらず、売上高は24%増、営業利益は20兆ウォンに達した。
◇売上高最高のサムスンとSK、メモリー再投資 AI需要急増で供給足りず (1月29日付け 日経 電子版 18:51)
→韓国のサムスン電子とSKハイニックスは好調な業績を発表し、メモリー半導体の設備投資を大きく増やす計画を発表した。AIの普及で需要が急増し、供給が追いついていないため巨額の再投資を続ける。中国勢も汎用品を中心に生産を増やしつつあり、需給の見極めがこれまで以上に問われる。
韓国勢は記憶用のメモリー半導体で世界最大のシェアを持つ。
【SK Hynix関連】
そして、AI向けHBMを主導しているSK Hynixである。上記のマイクロソフトのAI半導体に食い込むとともに、米国および韓国でのAI対応基地展開と積極的な内容である。
◇SK hynix becomes sole supplier of HBM for Microsoft AI chips: sources―Sources: SK Hynix to supply HBM3Es for Microsoft's Maia 200 AI chip (1月27日付け The Korea Times (Seoul)/Yonhap News Agency)
→1)SKハイニックスは、米IT大手、マイクロソフトの最新AIチップ向けHBMの独占サプライヤーに選定されたと、関係筋が火曜27日に明らかにした。関係筋によると、韓国の半導体メーカー、SKハイニックスは、マイクロソフトのAIデータセンター向けに設計されたMaia 200アクセラレータ向けの第5世代HBMであるHBM3Esの独占サプライヤーに選定された。
2)SKハイニックスは、アイオワ州で稼働中のマイクロソフト社AIアクセラレータ「Maia 200」向けHBM3Eメモリの独占サプライヤーに選定された。両社が次世代HBM製品を準備する中、この契約はカスタムAIチップ分野におけるサムスン社との競争激化を浮き彫りにしている。
◇South Korea’s SK Hynix to establish a special ‘AI Company’ in the U.S. (1月28日付け CNBC)
→1)*米国に新設される新会社は仮称「AI Company」または「AI Co.」で、SKグループのAI戦略の中核を担う。
*この発表は、SK Hynixが水曜28日に発表した第4四半期決算で予想を上回ったことを受けたもので、メモリ不足による価格上昇が利益を押し上げた。
2)韓国のメモリ大手、SK Hynixは、少なくとも$10 billionを投資し、米国にAI特化型企業を設立し、子会社、Solidigmを刷新する。この動きは、AIチップセット向けHBMの需要急増に対応し、グローバルAI戦略を強化するものだ。
◇SK hynix to Establish U.S. Arm Specialized in AI Solutions (1月28日付け SEMICONDUCTOR DIGEST)
→SKハイニックス株式会社は本日、AI分野の新たな成長エンジンを発掘するため、米国にAIソリューション企業(仮称:AIカンパニー)を設立すると発表した。
同社は、「HBMをはじめとする比類のないチップ技術を活用し、メモリチップメーカーとして、AIデータセンター分野の顧客向けに最適化されたAIシステムを提供する上で、中心的な役割を果たしていきたい」と述べた。「また、メモリチップにおける競争力を強化し、幅広いAIデータセンターソリューションを提供するため、AI企業への戦略的投資と協業を継続していく」
◇SK hynix wins over two-thirds of Nvidia's HBM orders for AI platform this year: sources (1月28日付け Yonhap News Agency)
→SKハイニックスは、NVIDIAのVera Rubin AIプラットフォーム向けHBM4の発注の約70%を獲得し、量産開始に伴い2026年の見通しが上方修正された。アナリストは、SKハイニックスがサムスンとマイクロンを抑え、世界のHBM4市場をリードすると予測している。
◇SK、韓国に半導体新工場 (1月30日付け 日経MJ(流通新聞))
→韓国半導体大手のSKハイニックスは韓国国内で半導体の先端パッケージングの新工場を建設すると発表した。投資額は19兆ウォン(約2兆円)。AIの駆動に必要な「HBM」の需要増に対応する。韓国中部の清州市にある産業団地内の約23万平方メートルの敷地に建設する。2026年4月に着工し、27年末までの完工を目指す。
【Micron関連】
メモリ大手の残る1社、Micronについては、今週、シンガポールでのNANDメモリ供給拡大を図る動きが以下の通りである。
◇Micron continues fab spending spree with $24B NAND storage plant in Singapore―Micron to build $24B NAND plant in Singapore by 2028―No salvation from the memory winter, though - plant won't start churning out chips until 2028 (1月27日付け The Register (UK) (1/27))
→メモリ価格の高騰により潤沢な資金を得たマイクロンは、今週もファブ拡張を継続し、最終的にはストレージデバイス向けチップの生産を予定している$24 billion規模の製造施設の建設に着工した。
シンガポールにあるマイクロンの長年のファウンドリー複合施設内に建設されるこの施設は、今後10年間でクリーンルーム面積が70万平方フィートに拡大し、シンガポールで約1,600人の新規雇用を生み出すと見込まれている。
◇Micron to invest $24 billion in Singapore plant as AI boom strains global memory supply (1月27日付け CNBC)
→1)*マイクロンは、世界的なメモリ不足の中、シンガポールで$24 billion規模の拡張を計画しており、NANDメモリの供給拡大を目指している。
*AIによる需要増によりメモリ市場は逼迫しており、半導体メーカーはHBMを優先している。
*マイクロンは中国、台湾、日本およびマレーシアにも拠点を展開している。
2)マイクロンテクノロジーは、シンガポールでのNANDチップ生産拡大に$24 billionを投資し、70万平方フィートのクリーンルームを増設する。AIとデータ需要の高まりを背景に、この投資により1,600人の雇用が創出され、2028年までの世界の半導体供給が強化される。
◇Micron Breaks Ground on Advanced Wafer Fabrication Facility in Singapore (1月28日付け SEMICONDUCTOR DIGEST)
→マイクロン・テクノロジー社は本日、シンガポールにある既存のNAND製造施設内に、先進的なウェーハ製造施設を建設する計画に着工した。この新施設は、10年間で約$24 billion(310億シンガポールドル)を投資する計画で、最終的には70万平方フィート(約6万平方メートル)のクリーンルームを備える予定である。ウェーハ生産は2028年後半に開始される予定で、AIやデータセントリック・アプリケーションの急速な拡大に伴うNAND技術の市場需要の高まりにマイクロンが対応していくことを可能にする。
【ASML関連】
ロジックおよびメモリともに最先端微細化に向けた半導体製造に不可欠となっている極端紫外線(EUV)リソグラフィー装置を供給しているオランダ・ASMLについて、直近四半期業績および関連する動きである。AI需要の今後にも大きく絡んでくる同社である。
◇ASML sales soar―ASML reports strong Q4 results―ASML has published its 2025 fourth-quarter and full-year results. (1月28日付け Electronics Weekly (UK))
→第4四半期の純売上高は97億ユーロ、粗利益率は52.2%、純利益は28億ユーロであった。第4四半期の純受注額は132億ユーロで、そのうち74億ユーロはEUV。2025年度の純売上高は327億ユーロ、粗利益率は52.8%、純利益は96億ユーロであった。
◇ASMLの25年10〜12月純利益、AI需要増で5%増 今期も増収へ (1月28日付け 日経 電子版 16:50)
→オランダの半導体製造装置大手ASMLホールディングが28日発表した2025年10〜12月期決算は、純利益が前年同期比5%増の28億3900万ユーロ(約5200億円)だった。AI向けが半導体需要をけん引する中、6四半期連続の増収増益となった。同社は26年12月期も売上高拡大が続く見通しを示した。
四半期ベースの最高益を更新した。
◇Chip giant ASML surges 7% as AI boom fuels record orders and upbeat 2026 guidance (1月28日付け CNBC)
→1)*アナリストは、メモリチップメーカーが部品不足を緩和するために生産能力を増強すると予想しており、これがASMLに利益をもたらす可能性がある。
*投資家が最も注目する指標の一つである受注額は、第4四半期に132億ユーロ($15.8 billion)となり、予想を上回った。
*ASMLはまた、2028年12月31日までに120億ユーロの自社株買い計画を実行すると発表した。
2)ASMLは、AI主導のチップ需要により受注額が予想を大きく上回ったことを受け、過去最高の受注額を報告し、2026年の売上高見通しを上方修正した。オランダの半導体製造装置大手であるASMLは、120億ユーロの自社株買い、人員削減計画を発表し、そして中国での売上が低迷しているにもかかわらず、成長加速を見込んでいる。
◇Why Nvidia’s AI boom couldn’t happen without Dutch chip equipment maker ASML (1月29日付け CNBC)
→1)*オランダの半導体装置メーカー、ASMLは、最先端の半導体製造に使用されるEUVリソグラフィー装置を製造する世界唯一の企業である。
*アナリストによると、最先端装置の販売価格は3億2000万ユーロから4億ユーロ($383 million - 478 million)である。
*同社の株価は2025年に36%上昇し、2026年も上昇が続く見込み。
2)NVIDIAのAI市場における優位性は、世界で唯一のEUVリソグラフィー装置を製造するオランダ企業ASMLに依存している。記録的な受注額と先進的な半導体製造におけるほぼ独占状態にあるASMLは、世界の半導体イノベーションとAIの成長を支えている。
◇ASML gains from rising EUV demand and US chip spending―ASML sees growth amid strong EUV, US chip demand (1月30日付け DigiTimes)
→TSMCのC.C. Wei会長が最近の決算説明会で、AIの需要は本物であり、AIは長期的なトレンドとして日常生活に組み込まれつつあると述べたことで、ASMLの業績と見通しに対する期待はほぼ落ち着いた。




