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鴨志田元孝の技術つれづれ

近年有機薄膜関連の研究が活発に行われている。熊本県も、既に立地している半導体産業をベースに、新たに産官学による有機薄膜技術を核とする技術拠点を形成し、次世代地域産業を創出しようとしている(注1)。先頭に立って指揮しているのは、同県産業技術センター柏木正弘氏(注2)である。既に2009年2月に熊本県有機薄膜研究会(注3)が設立され、10月までほぼ毎月熱心に、かつ高度な内容の研究会が催された。 [→続きを読む]
著者も来年は古希を迎える。歳を取ると昔話がしたくなる。しかし昔話をすると歳をとったと言われる。それが嫌で今まであまり宣伝することはして来なかったが、セミコンポータル津田編集長のAEC/APCの記事(注1)を拝見し、つい書く気持ちに駆られた。AEC/APCの基本特許は筆者によると秘かに自負していたからである。 [→続きを読む]
 東芝とアプライドマテリアルズジャパンの要職を経て、現在は熊本県産業技術センター所長をされている柏木正弘氏より、掲題の講演打診が来たのは2008年6月であった。視野の狭い筆者にとっては想定外のテーマで、一瞬絶句し、「・・・昔は確かに、歩留まりはラインの揺らぎまかせで、半導体はお天道様まかせの農業と同じだという議論もあったが・・・」と言うと、一笑に付され「そうではない。今、地域振興策で農工商連携が重要と言われている。その一環」とのこと。ひとまず、知的財産という切り口なら新規性もあるだろう、まとまるか否か皆目見当も付かないが、調査はしてみようということになった。 [→続きを読む]
米国のオルバニーナノテクは2001年(注1)にニューヨーク州政府が主導しニューヨーク州立大学オルバニー校ナノスケール理工学部を中核として結成されたナノエレクトロニクス研究開発のための産官学連携コンソーシアムである。その後、発展的にここを母体としてナノスケール理工学カレッジ(CNSE)が創設され(注1)、ニューヨーク州の5つの「卓越した研究拠点」、即ち「センター・オブ・エクセレンス」の1つに選定されて成長し、今や半導体クラスターの成功例と報告2)されるに至っている。ここでは知事の予算教書と合わせてその成果を考えてみたい。 [→続きを読む]
International SEMATECHのホームページにAnnual Report 2006が掲載されている。20周年記念号とのこと。日本人には公開しないという形でSEMATECHとして発足してから早くも20年になるかと思うと、当時を知る者としては感慨深いものがある。 [→続きを読む]

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