2025年7月23日
|鴨志田元孝の技術つれづれ
現代のAI機器が抱える消費電力の課題解決に向けてイノベーション技術を探る目的で、セミコン分野に隣接する分野の岡目八目を行ってきた。バイオ分野はニューロンの仕組みなど省電力システムを探る目的で見ておかねばならない。前報2編(「医工連携の進化を望む(その1)および(その2)」)におけるバイオの中でも特にAIに近いと思われる医工連携を覗きその課題と対策を記述した。DNAの損傷、回復のメカニズムに関する説明一つを見ても医の実践の場である病院の説明は一般患者にとって難解である。一方工学の実践の場である工場では作業ミスを防ぐため、データの「可視化」を基にわかりやすさを第一にした作業指導を行う管理技術も使われている。工学では管理技術と要素技術とが車の両輪なので、医学もその両輪を合わせて取り込み、医工連携を図る必要性を説いた。切り口が的外れだったのかもしれないが、医工連携からはAIの省電力イノベーションに関する予兆は見いだせなかった。
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2025年7月 9日
|鴨志田元孝の技術つれづれ
前報(参考資料1)で医工連携につき、医学の臨床現場で使われている患者に対する説明書の難解さを記述した。本稿ではAIの将来革新技術を探る目的で岡目八目をしているので、あまり深入りはせず、ただ実態を知るための現状認識程度に考えてお読みいただきたい。
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2025年7月 9日
|鴨志田元孝の技術つれづれ
現代のAI機器には消費電力の課題があるのでイノベーションが必要なことは誰しも思うことであるが、何をどうすればよいのかは皆目見当もつかない。こういう時は身近な産業分野を時々眺めてみることも必要である。いわゆる岡目八目である。本稿以降しばらくバイオと光学分野の現状を覗いてみたい。光学では情報伝送の省電力という意味でフォトニクスや量子産業がセミコン産業と隣接している。またバイオはニューロンの仕組みなど省力システム関係で見ておかねばならない。とはいっても、両者ともあまりに広いのでどこを覗くか、その切り口が重要になる。筆者の独断と偏見で医療関係、特に医工連携から入るが、それは筆者の個人的な事情もあるので、それによる偏りはあらかじめご了承頂きたい。
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2025年3月 7日
|鴨志田元孝の技術つれづれ
第46回ITE国際画像機器展2024(パシフィコ横浜 12月4-6日)に久しぶりで実際に見学をしてきた。筆者の印象は、1)目的に合わせた範囲で精度を向上させたAIの実装化が進んだことと、2)フォトンの飛行時間測定技術(Time of Flight;以下ToFと略記)の開発実用化が進展してきたことであった。既に発表されている本機器展のベスト出展社アワードにダイトロン社が選ばれており(参考資料1)、同社に心より御祝詞を申し上げたい。これはその選定基準である「説明員の知識・情報・提案力」への評価等の観点で選ばれている。しかし本稿はそうではなく、飽くまでも筆者の個人的な技術的見解であることを予めお断りしておく。
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2024年10月 4日
|鴨志田元孝の技術つれづれ
前編(参考資料1)でプラント設計、特に工場建屋設計時の注意事項の一例をまとめて記述した。具体的には、「想定外」だった化学薬品自動配送タンクの配管が外れた事故事例を題材にして、生成AIや仮想空間技術を駆使して、その事故を「想定内」にし、対策を床構造設計時に織り込む環境・安全教育用教材を提案した。
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2024年10月 2日
|鴨志田元孝の技術つれづれ
前報(参考資料1)で半導体製造人材育成に関して教育カリキュラム立案作成の重要性を説き、その一例を示した。その他にも重要な教育分野の一つに環境・安全教育がある。環境保全と作業者安全とは別のカテゴリーとも考えられるが、相互に関連する事項も多いので、本稿ではまとめて記述する。本稿の目的は半導体製造技術関係者に環境・安全教育のテーマあるいは題材例をお示しし、受講生が自分の事として捉えてもらえるような実践的なテキストやスライド、ビデオなどの教材を作成して頂くための素材を教育者に提供して、環境・安全教育の一助として頂くことにある。
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2024年6月 6日
|鴨志田元孝の技術つれづれ
人材育成教育プログラムではカリキュラムの構成が鍵となる。まして暗黙知が多い製造分野での教育プログラムとなると、百聞は一見に如かずで、実践的なものが必要である。文章で書かれているテキストだけでは情報量がどうしても限られてしまう。
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2024年4月16日
|鴨志田元孝の技術つれづれ
日本の半導体復活のためには人材育成が欠かせない。これまで米国の政策などを紹介してきた(参考資料1)が、今になっても、誰が、どこで、いつまでに、何をやって、人材育成を実行するのか、逆にその計画なり戦略を実行すれば本当に人材育成ができるのかというところまで煮詰めた具体策が、ネットを探しても、はっきり見えてこないのは、まだ筆者の検索能力が不足しているからだろうか。
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2023年6月13日
|鴨志田元孝の技術つれづれ
OpenAI社のChatGPTに代表される生成AIは、MicrosoftやGoogleの参入で、ますます開発の勢いを増している。最近もOpenAI、OpenResearch、University of Pennsylvaniaが共著で「Generative Pre-trained Transformers (GPTs)はgeneral-purpose technologies (GPTs)である」、つまりGPTは汎用技術であり、高賃金の仕事の効率を高められると分析している(参考資料1)。
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2023年3月14日
|鴨志田元孝の技術つれづれ
ITMedia Virtual EXPO 2023 春が2023年2月14日-3月17日に開催された(参考資料1)。建設業と製造業のデジタル総合展として、その名の通りバーチャル展示会である。この種の展示会は、資料や動画がアーカイブになっていて、居ながらにして、いつでも視聴できるので非常にありがたい。本稿では各ブースを訪問し、AI&IoTに関する情報を収集して、僭越ながら筆者なりにその動向を分析した結果をまとめる。
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