2022年6月 6日
|長見晃の海外トピックス
新型コロナウイルスによる累計感染者数は金曜3日午後時点、世界全体で5億3088万人に達し、7日前の午後から304万人増、前週比76万人減である。
6月に入って、上海も封鎖が解除、我が国も入国制限が緩和されている。半導体業界での優位&先行の立ち位置の獲得に向けた、様々な動きが見られている。インテルは、Samsungを電撃訪問してソウルでのトップ会談、昨年12月のTSMC訪問と同様、事業協力の話し合いとされている。他にも、米国およびEU当局への投資の働きかけなどがある。次に、Armの買収に向けたコンソーシアムの構築に、Qualcommなどが乗り出す動きが見られている。さらに、米国SIAと米国議会、EUと台湾など、半導体を巡る連携&協議が続いている。
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2022年5月30日
|長見晃の海外トピックス
新型コロナウイルスによる累計感染者数は金曜27日午後時点、世界全体で5億2784万人に達し、7日前の午後から380万人増、前週比ほぼ横ばいである。我が国では、およそ2年ぶり、要件を満たす国々からの観光客受け入れが6月10日から再開である。欧米対中ロの緊迫した世界情勢の中、経済安全保障の中核としての半導体の取り上げ、注目が続いている。前回示した韓国に続いての我が国へのBiden米国大統領の訪問日程の関連記事それぞれに、キーワードとしてあらわれている。同じタイミングで開催の世界経済フォーラム(WEF)の年次総会、ダボス会議およびその周辺でも、半導体関連のやりとりが見られている。その他世界各地の同様の動きを追っている。
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2022年5月23日
|長見晃の海外トピックス
新型コロナウイルスによる累計感染者数は金曜20日午後時点、世界全体で5億2404万人に達し、7日前の午後から393万人増、前週比横ばいである。米国では新規感染が2月以来の水準に再び増加、我が国では夏場に向けてマスク着用の見直しがあらわされている。半導体工場を巡る動きが相次いで、以下取り出して注目している。まずは、Biden米国大統領の日韓訪問で、最初の韓国到着後のSamsungの京畿道平沢市にある半導体工場訪問の模様である。改めて、経済安保、supply chain強化が謳われている。Texas Instruments(TI)が、Sherman, Texasにて$30 billionのプロジェクトを起工、台湾・Foxconnがマレーシアで300mmのウェーハ製造拠点に合弁で取り組む計画と続く。TSMCのシンガポール工場の検討も、取り沙汰されている。
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2022年5月16日
|長見晃の海外トピックス
新型コロナウイルスによる累計感染者数は金曜13日午後時点、世界全体で5億2011万人に達し、6日前の午後から394万人増である。北京では自宅待機の要請、我が国でも「3密」回避など一人ひとりの感染防止の取り組みが引き続き求められている。1985年に協議が開始され、1996年の協定終結に至る日米半導体摩擦の過去の推移から、今や国内での完結した半導体製造強化が喫緊の課題となって、両国政府がともに法制化を図る動きの最中である。我が国では、戦略的に重要度の高い半導体などの供給網構築、先端技術確保に取り組む経済安全保障推進法が成立、米国では、連邦資金$52 billionを供給する法案の残された上院および下院間の調整合意が急がれている。
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2022年5月 9日
|長見晃の海外トピックス
新型コロナウイルスによる累計感染者数は土曜7日午前10時時点、世界全体で5億1617万人に達し、8日前の午後から372万人増である。制限が緩和される流れの一方、中国でのロックダウンが見られ、警戒は解けない状況が概して続いている。世界的な半導体の不足から、自国内での半導体製造の強化&自己完結を図る動きが高まり続ける中、国益を支える要の1つとしての半導体を政府が引っ張る動きが、我が国はじめ各国で見られている。萩生田経済産業相が米国を訪問、両国政府間で半導体製造能力強化および最先端半導体の技術協力で合意している。インドでは、Modi首相が率先、Semicon India 2022が開かれる一方、南部州での$3 billion工場建設が発表されている。
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2022年5月 2日
|長見晃の海外トピックス
新型コロナウイルスによる累計感染者数は金曜29日午後時点、世界全体で5億1245万人に達し、7日前から451万人増と前週比54万人減である。警戒が怠れない我が国であるが、同様に連休に入った中国では、上海など都市封鎖(ロックダウン)から消費下押し懸念である。米国・Semiconductor Industry Association(SIA)より、月次世界半導体販売高の発表が行われ、1-3月販売高が前年同期比23%増と高水準の出だしとなっている。2月の販売高に修正が施されており、注意を要する。台湾の半導体業界は、最先端はじめ世界的に製造を大きく担う一方、設計分野でも台頭著しく、台湾への過度な依存のリスクが、複雑な地政学リスクとともに取り沙汰される昨今の様相である。
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2022年4月25日
|長見晃の海外トピックス
新型コロナウイルスによる累計感染者数は金曜22日午後時点、世界全体で5億794万人に達し、7日前から505万人増と前週比150万人減である。制限を緩和する一方では、厳しくしたりと模様眺めの警戒が世界各地で見られている。BRICS5ヵ国の中から、中国、ロシアそしてインドについての現下の半導体関連の動きに注目している。中国では米国の制裁が引き続く中、新型コロナウイルス感染拡大に対して上海はじめ都市封鎖(ロックダウン)が行われて、半導体の不足のインパクトにさらに影を落とす状況がある。ウクライナ侵攻で経済制裁を受けるロシアでは、半導体国産化の計画線表である。インドでは、国内半導体製造に向けてこんどこそ本格的に乗り出す動きである。
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2022年4月18日
|長見晃の海外トピックス
新型コロナウイルスによる累計感染者数は金曜15日午後時点、世界全体で5億289万人に達し大台を突破、7日前から655万人増と依然高止まりしている。米国で感染再拡大に警戒する一方、韓国では行動制限を緩める動きが見られている。ロシアのウクライナ侵攻、コロナ感染拡大そして米中はじめ通商摩擦が、半導体関連へ次々とインパクトを与える事例が、各地で見られている。ロシアでの事業停止が続く一方、材料supply chainの見直しが迫られている。上海の都市封鎖で深刻な波紋が広がる中、西安でも移動が制限される事態となっている。米中間の摩擦が引き続く中、半導体人材&技術を巡り台湾と中国の間に軋轢が生じている。重圧の中での市場展開の様相である。
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2022年4月11日
|長見晃の海外トピックス
新型コロナウイルスによる累計感染者数は金曜8日午後時点、世界全体で4億9634万人に達し、6日前から673万人増と高止まりの見え方である。早期封じ込めに失敗した上海での統制を強める動きが続いている。この2月の世界半導体販売高が、米国Semiconductor Industry Association(SIA)から発表され、$52.5 billionで前月比3.4%増、前年同月比32.4%増となっている。
昨年12月に$50 billionを突破した月次販売高(3ヶ月平均)であるが、これで3ヶ月連続となる。注目されるのが、市場地域別のAsia Pacific/All Otherでの急増(前月比18.6%増、前年同月比41.4%増)である。符合するかのように、韓国そして台湾での各社の非常に好調な業績発表が見られている。
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2022年4月 4日
|長見晃の海外トピックス
新型コロナウイルスによる累計感染者数は土曜2日午後時点、世界全体で4億8961万人に達し、7日前から1060万人増、横這いの増加の見え方である。
桜の花見の時節を迎えた我が国では、感染増加の気配も見られて、緩められない警戒気分である。コロナ、そして世界情勢が半導体業界に及ぼす波動&波紋が、途切れない感じ方がある。最終調整段階にある米国半導体法案、$52 billionの助成金について、米国以外のTSMCそしてSamsungからこの分配を受けないと米国新工場が進まないとの働きかけである。米国政府の方は、半導体supply chainにおいて中国への依存を落として、台湾、韓国そして日本とアライアンスをとの働きかけである。上海の封鎖も、注視を要する。
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