2014年5月19日
|長見晃の海外トピックス
最先端の微細化を巡る動きの打ち上げが引き続き目についている。3次元(3D)技術を駆使した3D NANDフラッシュメモリに向けたサムスン電子および東芝の新工場の稼働および建設計画がそれぞれ発表されている。次に、STマイクロが主導するFD-SOI(fully depleted silicon on insulator)プロセス技術をサムスン電子にライセンス供与してファウンドリーサービスを展開するとし、特に欧州半導体業界での期待感が見られている。ほか、20-nm台から10-nm台を窺う各社の取り組み、攻防の現時点アップデートである。
[→続きを読む]
2014年5月12日
|長見晃の海外トピックス
米Semiconductor Industry Association(SIA)から月次世界半導体販売高のデータが発表され、今回は3月、および1-3月、第一四半期である。今年に入って、1月としては史上最高から始まり、前年同月比で見ると1月が8.8%増、2月が11.4%増、そしてこの3月もまた11.4%増と大きく伸び、第一四半期がまた史上最高の販売高を記録している。地域別では、その大きさからAsia Pacific、そして世界を主導するAmericasが引っ張っており、我が国は欧州に続く位置づけという状況が続いている。早期奮起に引き続き期待である。
[→続きを読む]
2014年5月 7日
|長見晃の海外トピックス
フラッシュメモリを用いるデータセンター向けsolid state disks(SSDs)、スマートフォンに続くwearable electronics、ともに今後の有望市場として各社の取り組みが盛んに進められている。SSDsに向けては、Micron, SanDisk, およびSamsungからビッグデータ、cloud応用などを扱う新しいenterprise SSDsについて多様なportfoliosの拡大が相次いで発表されている。wearableについては、消費者浸透に向けて機能、価格など商品企画の課題への対応に迫られる現状を受け止めている。
[→続きを読む]
2014年4月30日
|泉谷渉の視点
電子ディスプレイの市場規模はディスプレイサーチによると、2014年段階で1620億ドルに達する見込みであり、半導体市場の約半分を占めると予想されている。しかしながら、この市場調査会社の調べでは2010年から2020年までの10年間の伸び率は、7.4%と鈍化する見込みだ。
[→続きを読む]
2014年4月28日
|長見晃の海外トピックス
アップルとサムスンの間の特許侵害係争、ファウンドリー業界各社の最先端プロセスへのアプローチ、そして中国のタブレット市場開拓を図るインテルはじめ各社の動き、とそれぞれの中での各陣営の様々な駆け引きの動きが目立ってきている。アップル陣営とアンドロイド陣営の間の綱引き、最近提携が発表されたサムスン-グローバルファウンドリーズ陣営への参加の誘いをためらうUMC、そしてpricing優位性、奨励金とあの手この手の中国タブレット市場での働きかけ、とそれぞれの様相、情勢を受け止めている。
[→続きを読む]
2014年4月21日
|長見晃の海外トピックス
14-nmに向けた最先端技術そしてモバイル機器を軸としたビジネス対応について、IDMのトップ2、インテルおよびSamsungとファウンドリーNo.1のTSMCの現時点の状況、取り組みに注目している。現在の半導体業界の方向性を知り、占う上で、特にこれら3社の動きを追うことがますます欠かせなく感じるところがある。パソコンが圧倒的であった時代からモバイルはじめ市場の多様化が進むなか、トップランクを維持し続けているこれらプレーヤーの一挙手一投足にグローバルな目が向くここしばらくと受け止めている。
[→続きを読む]
2014年4月15日
|泉谷渉の視点
筆者が生まれ育った街は横浜であるが、子供のころに手伝っていた家業の蕎麦屋には、京浜工業地帯に働く親父たちがよく酒を飲みに来て暴れ、叫び、笑い、泣いていたのをよく覚えている。
[→続きを読む]
2014年4月14日
|長見晃の海外トピックス
1ヶ月ほど前にモバイル機器関連のアップデートを本欄で行ったばかりであるが、グローバルな活況を反映して、方々で新たな動きが見られるということで、現下の特に注目の内容を示している。今回は、30秒携帯フル充電の新技術、Appleのベースバンド社内開発、Wearable Processing Units(WPUs)登場、TSMCのiPhone 6に向けたプロセッサ量産立ち上げ、などを挙げている。
依然世界的に人気のスマートフォン、タブレットにwearableの話題が富に加わってきて、当分アップデートに暇なしの様相を受け止めている。
[→続きを読む]
2014年4月 9日
|大和田敦之の日米の開発現場から
野村證券が発行する国際金融為替ウィークリー誌、3月10日版は携帯電話(含スマートフォン)の貿易収支を紹介している。それによると大幅な入超であり2007年の輸入超過額が1,500億円だったのが、2012年には1兆円規模になった。製造業で競争力の強い製品がある場合、貿易収支は当然ながら黒字になる。したがって、わが国の携帯電話やスマホは国際競争力に問題がある。
[→続きを読む]
2014年4月 8日
|禿節史のデザインフィロソフィ
「鶏(ニワトリ)が先か、卵が先か」という議論は、半導体分野においては「市場のニーズが先か、研究開発シーズが先か」ということになろうか。
[→続きを読む]