セミコンポータル
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2009年3月

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今年も昨年に続き、GlobalPress Connection社主催のeSummit2009に参加するため、サンフランシスコに来ている。ここも不況の波にのまれており、街中に紙コップを持ってコインを恵んでもらう浮浪者が溢れている。ユニオンスクエア付近の繁華街から少し外へ行くと、ブロックごとに浮浪者が恵んでくれと言いながら、紙コップを差し出す光景はこれまでの米国では多く見られなかった。もちろん従来も物乞いはいたが、その数はこれほど多くなかった。 [→続きを読む]
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日本半導体製造装置協会SEAJが発表した2月の半導体製造装置のB/Bレシオ(販売額に対する受注額の比)は、かつて記録したことのない0.35という数字にまで落ち込んだ。B/Bレシオは先行きを示す一つの指標ではあるため、製造装置の売れ行きが今年は全く良くない、ということを示している。しかし、ここまで落ち込む意味を考えた方がよさそうだ。 [→続きを読む]
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先週は、次世代薄型パネルの量産中止や延期というニュース、ルネサスの500億円増資、燃料電池や太陽光への政府の補助など、ニュースには事欠かない週であった。その中からもやはり半導体ビジネスがこれからのカギを握るのであることを示唆するようなニュースが目白押しだった。逆にフラットパネルディスプレイの行き詰まりを象徴するニュースでもあった。 [→続きを読む]
深刻な経済危機の打開に向けて、世界の各国・地域で景気回復、消費浮揚を図る動きが伝えられている。一方、在庫が払底して生産が立ち上がる動きも一部に見られて、全世界的な期待というものをありありと感じるところがある。落ち込み、低迷もいい加減にという強い気分があるが、回復軌道のシナリオについては十分過ぎるほどの見極めが求められると感じている。 [→続きを読む]
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「海水を真水に変えるというのは人類にとって長い間の夢であった。以前より海水を蒸発させて真水を得る方法はあったが、今日において、私たちの技術がより効果的にそれを可能としたことは、喜ばしい限りだ。この技術は高分子分離膜(メンブレン)という新素材の登場で可能になった。膜ろ過により溶液に含まれる物質を分離、精製、濃縮するというものだが、実はこの技術のベースを作ってくれたのは、半導体産業なのだ。」こう語るのは、日東電工 メンブレン事業部滋賀事業所の所長・田坂謙太郎氏である。 [→続きを読む]
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テラヘルツ領域への応用が見えてきた。テラヘルツは1GHzの1000倍高速の周波数である。波長に直すと、0.3THzすなわち300GHzは1mmの波長に相当する。電波の波長がミリメートル単位であるミリ波は、高級車の衝突防止レーダーに使われている。その周波数は60GHzや77GHz帯であり、その波長は5~6mm程度である。こうなると半導体回路やプリント回路基板でマイクロストリップラインを作り、ミリ波デバイスをモノリシックに設計できる。テラヘルツ領域での応用にはいくつかあり、それを意識した上での研究開発をグラスゴー大学が進めている。MMIC Solutions社は早くも製品を続々出している。 [→続きを読む]
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昨年に続き、先月英国を旅した。今回行った先はスコットランドに3日間滞在、エジンバラとグラスゴーを回った。後半はブリストルに1泊、スウィンドンに1泊、ロンドンに1泊という、取材+移動というパターンに変わった。初めて行ったスコットランドは、予想よりも暖かで東京とさほど変わらない気候だった。もともと独自の王国だったスコットランドの人は誇り高く、イングランドとは違う、という場面を見せつけられた。 [→続きを読む]
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人口が500万人のスコットランドには大学が14ある。グラスゴー大学やエジンバラ大学といった都会の大学から、光デバイスで名をあげたヘリオット-ワット大学、かつてアモルファスシリコン太陽電池の研究をリードしたダンディ大学など、有名校も集まっている。すべて国立大学であり、英国には私立大学はない。こういった大学が今、産業界のニーズに従って、製品開発に必要な技術を研究開発している。大学は産業界の発展と共に一緒に発展するという意識が高まっている。象牙の塔に閉じこもっていない。 [→続きを読む]
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米Advanced Micro Devices(AMD)社から製造部門がスピンオフしてこの3月4日に設立された、GlobalFounries社の実態が明らかになった。このほど東京の全日空ホテルで開催された記者発表会において、ダグラス・グロースCEOをはじめ、技術のジェームス・ドランVP兼ジェネラルマネジャー、マーケティングのジム・クペック シニアVP、財務のブルース・マクダガルCFOら、幹部がずらりと出席した。会見後の単独取材で内容をさらに補強した。 [→続きを読む]
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スコットランドは教育が充実している地域である。スコットランドのエジンバラ大学が発行するEdinburgh Friends最新号によると、19世紀には大学が5つもあったが、イングランドには2つしかなかったという。世界各地へ移民していったスコットランド人は大学という教育機関を世界各地に作った。19世紀、カナダの高等教育機関はスコットランドから移住した1世か2世が設立したと言われている。スコットランドの大学は、いまや企業の研究開発を受け持つようになっている。製品こそ作らないが、応用試作までは受け持つ。 [→続きを読む]

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