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メモリ3社の業績がそろい、Samsungが絶好調に

メモリトップ3社の決算が出そろった。2026年第1四半期(1Q:1〜3月)におけるSamsungの半導体部門の売上額が81.7兆ウォン(1ウォン=0.11円)となり、営業利益は53.7兆ウォンで営業利益率は65.7%となった。そのうちメモリ部門の売上額は前年同期比292%増(3.92倍)の74.8兆ウォンと過去最高を記録した。売上額でライバルSK hynixよりも大きく伸ばした(参考資料1)。

3大メモリ企業の売上額推移

図1 Samsungメモリ部門、SK hynix、Micron Technologyの売上額 出典:各社の決算資料を筆者がグラフ化


3社を比較すると、3社とも似たような傾向である。ただし、Micron Technologyは決算時期が9月〜翌年8月となっているため、2026年第2四半期(2Q)となる2025年12月〜2026年2月期の数字を用いた。ここ3〜4ヵ月でメモリが急速に伸びているため、簡単には換算できず、また推定もせずMicronが発表している四半期の売上額を使った.
為替レートは最新の1ウォン=0.00069ドルを用いた。

今回のSamsung全体の決算では、売上額が前年同期比69%増の133.9兆ウォン、本業の利益を表す営業利益は57.2兆ウォン、と過去最高を示した。営業利益はYoYで756%増となる。全社売り上げの61%が半導体部門であり、これまでは20〜30%程度の売り上げしかなかったが、今回大きく増加した。

半導体部門が大きく伸びたのはもちろんHBM(High Bandwidth Memory)などAIデータセンター向けDRAMメモリの貢献が大きい。特に、AIデータセンターに納めるNvidiaの最新AIチップモジュール「Vera Rubin」向けのメモリとしてHBM4とSOCAMM2(参考資料2)の初めての量産品を開始したことが大きいという。MicronのSOCAMM2製品の出荷は3月なので、Samsungの方が出荷は早かったようだ。

また、HBMでは、早くからSK hynixがHBMを開発してきており、Samsungは大きく出遅れていたが、昨年後半に追いつき追い越した。さらにメモリ単価の上昇により、生産数量の多いSamsungが売上額で他の2社を抑える格好となった。

ただ、Samsungのメモリ以外の売上額は、6.9兆ウォンしかなく、前年同期(25年1Q)の6.0兆ウォンより少し増えたが、その前の2024年4Qには7.1兆ウォンを売り上げていたため、ほとんど伸びていない。メモリ以外のチップとしてファウンドリとシステムLSI部門に分けられているが、システムLSIでは、CMOSイメージセンサとディスプレイドライバ、自社スマートフォン用のアプリケーションプロセッサなどを生産しているが、AIデータセンター向けの商品はない。

一方で、メモリ価格の上昇は、スマホやパソコンの価格にも大きく影響を及ぼし、2026年1Qにおけるスマホの出荷台数はIDCの調べでは前年同期比4.1%減、Counterpointの調べでは6%減となっており、早くも価格上昇の影響が出ている。ただし、スマホの売上額はYoYで8%伸びている(Counterpointの調査)。

メモリは供給不足のため、単価の値上がりが続き、その結果、各社の売上額が伸びているだけであり、需給が緩和されれば、単価が下がることになる。もちろん各社とも新工場建設し始めているが、工場が完成し生産稼働するには1〜2年かかる。

参考資料
1. 「AIデータセンター;過去最高を記録するSK Hynix、参入するルネサス」、セミコンポータル、(2026/04/27)
2. 「Micronの256GBのSOCAMM2メモリモジュールがAI推論に必要な理由とは?」、セミコンポータル、(2026/03/10)

(2026/05/07)
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