セミコンポータル
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2008年11月

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先週は、重要低迷、マイナス幅、減収へ、再編、設備投資先送り、工場集約など、良い話が少なかった。米IT系の勝ち組にも影が見られるという見出しで今年の後半は売り上げが減少するという見込みをインテルが発表した。MID(モバイルインターネットデバイス)、UMPC(ウルトラモバイルPC)、ネットPCなど、いわゆる「5万円PC」のエンジンとなるAtomプロセッサの売れ行きが思いのほか、好調だったのにもかかわらず後半の見通しは暗い。そのような中にも新しい動きが垣間見られた。 [→続きを読む]
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ドイツのホテルではインターネット料金が24時間で22ユーロ(3000円弱)と高くて驚いた。無線でも有線でも同じだ。無料のワイヤレスLANなんて存在しないようだ。ミュンヘンの見本市会場ではワイヤレスLANはあることはあるが、プリペードカードを購入して使う仕組みだ。カードにはIDとパスワードが書かれており、パスワードは銀ペーストのような薄い膜で隠されており、コインで削って出てくる。なぜインターネットが高いのか。ドイツ人に聞いてみた。 [→続きを読む]
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世界金融恐慌のあらしが吹き荒れる中、超低価格PC・ネットブック市場が急成長している。機能や性能をそぎ落としたネットブック(図1)からは、"イノベーションのジレンマ"の到来が予感される。かつて、日本半導体産業は、コンピュータ市場がメインフレームからPCへシフトしたにも関わらず、25年保証の高品質DRAMを作り続けた結果、韓国、台湾勢にコストで敗北した。この敗北を教訓に、ネットブック専用の超低価格半導体を製造するべきだ。そのためには、"インド向けの50万円の低価格車から、更に、1部品2.1円のコスト削減を目指す"というスズキ自動車の姿勢を見習うべきである。このような超低価格半導体で利益が出せる体質になることが、世界金融恐慌に打ち克つための方策であると考える。 [→続きを読む]
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9月後半からの米国発の金融危機が世界規模に波及して、金融と世界経済の安定化策を話し合う緊急首脳会合(金融サミット)が招集されるに至っている。デバイス業界にもいろいろな場、切り口で具体的な下方修正、削減、鈍化、・・・などの形で見えてきている。 [→続きを読む]
グリーンIT構想を進めよう。そのバックグラウンドから述べる。 ウェッブ百科事典のウィキペディにでは英国人、サーT. Berners-Lee が1990年のクリスマスに世界で最初にインターネット上で http プロトコルにて通信に成功したと記述されている。この新しいブレークスルーによって、サー Berners-Lee がインターネットの発明者と言われるのだが、実はこの時に使ったハードウェアがインターネットサーバーであり、サー Berners-Lee はインターネットサーバーの発明者でもある。 [→続きを読む]
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携帯電話を安く作る方法についてドイツのインフィニオンテクノロジーズ社がマザーボード基板の上に搭載するPCBのモジュール手法を進めていることをエレクトロニカ2008と並行に開催されたWireless Congress 2008で明らかにした。講演したシニアマネージャーのThomas Tan氏によると、ローエンド携帯電話で最もコストがかかる部分はBOMだということで、BOMコストをいかに下げるかに腐心していることを述べた。 [→続きを読む]
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ドイツのインフィニオンテクノロジーズ社は、力率改善回路(PFC)を内蔵して効率を90%にまで上げ、蛍光灯の明るさ調整すなわち調光も可能な照明器具向け安定化回路を開発、このほどエレクトロニカ2008でICと開発モジュールも含めて展示した。欧州ではこれまで主流だった白熱灯から地球環境への配慮で蛍光灯へと変わりつつある。ただし、蛍光灯先進国の日本に追いつくのではなく、それよりももっと低消費電力、かつ高機能なICチップを設計した。 [→続きを読む]
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ドイツのミュンヘンで開かれているエレクトロニカ2008は、環境問題に半導体産業がどのように関わっていくか、景気後退を迎えている現在、どのような解がありうるか、世界の半導体メーカーのCEOが議論をするCEO Roundtableが開かれた。その席上、半導体産業の未来についてネガティブな考えは全く見られなかった。もちろん、現在は世界金融危機の影響を受け景気後退局面を迎えているものの、短期的にはすぐ回復するためネガティブに考えるCEOはいない。 [→続きを読む]
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エルピーダが8月に中国江蘇省蘇州市と合弁でDRAMを生産する工場の建設を発表していたが、このほど1年程度先送りすることをエルピーダの坂本社長が発表した。エルピーダは2008年度上期(4~9月)の連結決算において、売上高は2228億円、最終損益が456億円の赤字になった。特に直近の7~9月期の最終損失は318億円となり、四半期ごとに赤字幅は広がっている。先週のニュースは金融危機の影響が出てきたことを示している。 [→続きを読む]
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所用で訪れた韓国、滞在中の行く先々で見る米国大統領選挙の開票速報のニュース、そしてオバマ次期大統領誕生後の世界の反響である。先端技術には理解が深い一方、Fair Tradeには一層厳格、というスタンス評価を感じている。金融危機の波及が様々な業種に広がる中、世界の激動というものを随所で体感させられる昨今である。 [→続きを読む]

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