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2008年10月

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サスムンのサンディスク買収に対抗、東芝が共同工場の半分について買収交渉

サスムンのサンディスク買収に対抗、東芝が共同工場の半分について買収交渉

サムスンがサンディスクを買収するという動きに対して東芝が対抗策を打ち出したようだ。東芝四日市工場内にある東芝とサンディスクとの共同の生産ラインのうち、サンディスクが所有する製造装置の半分を購入するというニュースを日本経済新聞が報道した。東芝はNANDフラッシュを生産し始めてからサンディスクと提携関係を結んできた。以来、提携を強化し、東芝の四日市工場を共同運営するという蜜月関係でやってきた。にもかかわらずサムスンが突然、サンディスクに対して買収提案を行ったことがことの発端だ。 [→続きを読む]

福岡発の半導体チップ設計センターはベンチャーを支援する画期的な仕組み

福岡発の半導体チップ設計センターはベンチャーを支援する画期的な仕組み

福岡県がシステムLSI設計試作センターを開設、その記念講演でお話しする機会をいただいたので現地へ行くと同時に、記者でもあるので実際にその中身を取材した。iPodを凌ぐようなカッコいいモバイル機器のアイデアをひねり出した、自分で起業して売り込みたい、と考える若者にとってこれは朗報だ。安い料金で自分のLSIを作れるからだ。今や半導体なしの機器はありえない。どんなに素晴らしいアイデアでさえ、それを具現化できなければ絵に書いた餅に終わる。 [→続きを読む]

福岡県が日本の半導体開発をリードできるデザインセンターを開設

福岡県が日本の半導体開発をリードできるデザインセンターを開設

福岡県が将来、日本の半導体をリードしていくかもしれない。県は、2001年からシリコンシーベルト福岡プロジェクトを開始してきたが、このほど福岡システムLSI総合開発センター内に、中小企業のためのデザインツールを揃えた「システムLSI設計開発センター」をオープンした。狙いは、自分でLSIを試作できないような中小のベンチャー企業が自分のLSIを設計開発し、試作までできるようにすることである。東京など日本の中心部にさえ、まだ存在しないような設計試作のできる半導体デザインセンターとなる。 [→続きを読む]

半導体業界への余波は?/台湾での日本人向け冊子/グローバル雑学王−15

半導体業界への余波は?/台湾での日本人向け冊子/グローバル雑学王−15

金融危機による株価乱高下が続いており、世界的な対策の話し合いや呼びかけが、本欄を記している今も耳や目に入ってくる。半導体、そしてデバイス業界への影響はどうなっていくか?先週訪れた台湾でも、関連する大きな見出しを随所で目にしている。 [→続きを読む]

シャープのHDD無しのブルーレイ内蔵テレビ、吉と出るか、凶と出るか

シャープのHDD無しのブルーレイ内蔵テレビ、吉と出るか、凶と出るか

シャープは、ブルーレイ録画機内蔵の液晶テレビAQUOS DXシリーズ6サイズ16機種を発表した。このシリーズは、あえてハードディスクドライブ(HDD)を内蔵せず、ブルーレイ録画機能のみを搭載することで差別化を図った。同社代表取締役社長兼COOの片山幹雄氏は、「AQUOSのメインのシリーズとする。AQUOSにはブルーレイがついているという形で頑張りたい」と語り、ともすれば価格競争に陥るテレビ市場の中で、“世界初“を謳うブルーレイ搭載で差別化を図る考えである。 [→続きを読む]

Bluetoothの主要な機能をROMに搭載したBlueTunes ROMをCSRが開発

Bluetoothの主要な機能をROMに搭載したBlueTunes ROMをCSRが開発

英CSR社は、ワイヤレスヘッドホン向けにステレオDSPを集積したBluetoothチップ、BlueTunes ROMを製品化した。この1チップBluetooth ICのROMにBluetoothのプロトコルスタックやプロファイルなどをファームウエアとして記録しておいたものである。Bluetooth機能をROMでファームウエア化したためBluetoothシステムを低価格にできる。 [→続きを読む]

NEC、3倍性能や1/5以下の価格など4品種の車載用画像認識プロセッサを開発

NEC、3倍性能や1/5以下の価格など4品種の車載用画像認識プロセッサを開発

NECエレクトロニクスおよびNECは、車載用画像認識専用のプロセッサIMAPCAR2を開発、NECエレクトロニクスが2009年上期から順次サンプル出荷をしていく予定である。NECエレクトロニクスは車載用のマイクロコントローラ(マイコン)の市場シェアは第3位で、個別半導体でも車載用を持っているが、SoCの売り上げは小さい。このため、この画像処理専用プロセッサIMAPCAR2でハイエンドからローエンドまでクルマの安全を担う用途を拡大していく狙いがある。 [→続きを読む]

8月の世界半導体製造装置販売額、3ヵ月連続対前年40%減の底深さ

8月の世界半導体製造装置販売額、3ヵ月連続対前年40%減の底深さ

SEAJ(日本半導体製造装置協会)とSEMI(Semiconductor Equipment and Materials International)およびSEMIジャパンが共同で、2008年8月における世界の半導体製造装置販売統計を発表した。これによると、8月の実績は19億3353万ドルで、ついに20億ドルを切った。これで、4月から6ヵ月連続して対前年同期比でマイナスとなり、39.5%減は過去1年間で最大の下げ幅となった。 [→続きを読む]

金融危機であらためて考える日本のモノづくり

金融危機であらためて考える日本のモノづくり

先週は、先進7カ国の蔵相会議であるG7が開かれ、ここのところの株安が象徴する世界経済の低落傾向に歯止めをかけようとする議論が交わされた。リーマンブラザーズ証券が倒産し、モルガンスタンレー証券に三菱UFJフィナンシャルグループが出資するという、稀に見る金融危機を迎えた。G7での発表を受け、ようやく週明けの株式相場は落ち着きを戻し、株価は上昇に転じるようになった。 [→続きを読む]

金融危機を回避するG7では世界経済の減速を食い止めることで精一杯

金融危機を回避するG7では世界経済の減速を食い止めることで精一杯

世界的な金融危機を回避するための議論を世界の蔵相たちが行うといった、歴史上はじめてのG7会議の1週間だった。1929年の世界大恐慌では、それぞれの国がそれぞれに対応しただけだったために戦争という不幸に走る国が出た。しかし、2008年の大恐慌は世界中の蔵相が集まり、公的資金導入をはじめとする市場の先行き不安をみんなで解消するための知恵を集めて協議した。先週は、半導体・エレクトロニクス産業も急速に市場が冷え込んできたというニュースも多かった。 [→続きを読む]

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