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8月の世界半導体製造装置販売額、3ヵ月連続対前年40%減の底深さ

SEAJ(日本半導体製造装置協会)とSEMI(Semiconductor Equipment and Materials International)およびSEMIジャパンが共同で、2008年8月における世界の半導体製造装置販売統計を発表した。これによると、8月の実績は19億3353万ドルで、ついに20億ドルを切った。これで、4月から6ヵ月連続して対前年同期比でマイナスとなり、39.5%減は過去1年間で最大の下げ幅となった。

半導体製造装置 月別売上推移


国別でみてみると、今回は日本の落ち込みが目立つ。今年4月から6億円前後を維持していたが、8月の実績は3億3748万ドルにとどまり、対前年同期比で56.3%減、対前月比で51.3%減となった。また、日本とともに総合計を牽引していた台湾の低迷も続いている。8月の実績は3億1280万ドルで、対前年同期比でみると67.6%減と大幅なマイナスに転じた。

半導体製造装置 地域別市場月推移


販売高の合計が3ヵ月周期で増減するパターンを考慮に入れると、8月は周期の底となり、来月には次のピークを迎えるので売り上げ上昇が見込まれる。しかし、世界的な金融危機による影響が貸し渋りへと出始めているため、今後投資の縮小が見込まれ、対応策を迫られることになろう。


半導体製造装置 販売統計


(2008/10/15セミコンポータル編集室 山田敦子)

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