8月に最もよく読まれた記事は、台湾のナラティブ記事を事実で封じたもの
2025年8月に最もよく読まれた記事は、「東京エレクトロン、素早い対応で台湾メディアのナラティブを封じる」であった。これは、東京エレクトロン(TEL)の台湾子会社にいた元社員がTSMCから機密情報を不正に取得したことがわかり、台湾メディアが過熱した。特に、「TSMCの機密情報をTELに売りラピダスに手渡した」、というストーリーを作り報じていたこと(これをナラティブという)に対し、TELはすぐさま反応し、翌日には元従業員が関係していたことを発表し、従業員を懲戒解雇しただけではなく、その機密情報が流出した事実はないと言い切った。
次によく読まれた記事は、「AppleがiPhone用CISをソニー製からSamsung製に乗り換えか、どうするソニー?」であった。これは服部毅氏のブログで、SamsungがアメリカにCIS(CMOSイメージセンサ)工場をテキサス州に作っており、トランプ関税を避けられるため、これまでのソニー製CISからSamsung製に切り替えるというAppleの話を議論したもの。
第3位は、「2025年上半期世界半導体ランキング、日本勢はソニーの14位が最高」である。セミコンポータルが各社の決算発表資料を基に2025年の1〜6月期の世界半導体ランキングを作成し、その中身を報じたもの。
第4位の「SiCパワー半導体、一時的減速から復活へ!〜中国勢は量産、ロームはトヨタ向け採用決定〜」は、泉谷渉氏のブログである。そろそろSiCが立ち上がりそうだという明るいトーンの記事。
第5位「米国政府がIntelに89億ドルを出資、9.9%の株式所有へ」は、米国政府がIntelに出資する資金源を明確にしたもの。政府が約束した補助金を出資に変えている。