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Nvidia、時価総額4兆ドルに達した初めての企業となった

全世界企業の時価総額においてNvidiaが、一時的だが4兆ドル(1ドル=146円)に達した。時価総額が4兆ドルに達した企業はこのNvidiaが初めてだ。時価総額トップテンの半導体企業にはNvidiaの他に8位にBroadcom、9位にTSMCが入っている(図1)。10位までの1兆ドルクラブに半導体企業が3社も入っていることは、半導体産業への期待がいかに大きいかを物語っている。

Largest Companies by Marketcap / CompaniesMarketCap.com

図1 世界企業の時価総額トップテンランキング(2025年7月10日付) 出典:CompaniesMarketCap.com


今回はNvidiaがトップになったが、NvidiaとMicrosoft、Appleの3社はここ1年くらい順位が入れ替わるものの、必ず3位以内に入っていた。決算期での年度はそれぞれ全く違うが、最も近い年度での売上額は、Nvidiaの1305億ドルに対して、Microsoftは2451億ドル、Appleは3910億ドルとなっており、Nvidiaの売上が3社の中で最も少ないが、その成長率は最も高い。


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図2 Nvidiaの最近の四半期ベースの売上額 出典:Nvidiaの決算数字をセミコンポータルが加工


図2からは2024年度第1四半期(FY1Q24:2023年2〜4月期)以降四半期ごとに驚異的なスピードで売り上げを増やしてきたことがわかる。9四半期連続のプラス成長を成し遂げている。次四半期の売上額もプラス成長の見込みであるため、10四半期連続でのプラス成長も見えている。ただし、中国向け製品への米国政府の方針次第になろう。

今回、時価総額の大きな半導体企業の中で2番目に大きなBroadcomは、光電気変換デバイスやコネクティビティなどの半導体だけではなく、データセンター向けのソフトウエアでも売上は大きく4割程度を占める。しかし、半導体部門ではGoogleのTPU(ニューラルプロセッシングユニット)をはじめとするAIチップの設計も担っており、多くのCSP(クラウドサービスプロバイダ)がBroadcomの設計技術を高く評価している。AppleでさえもiPhoneやMac用に自社でチップを設計してきたが、データセンター用途向けにはBroadcomに依頼する契約を結んだ。

9位のTSMCに関しては、言うまでもないがAIチップのファウンドリサービスを一手に引き受けている点が評価されているのだろう。6月単月の業績も好調で、4〜6月期の業績は過去最高となっている。

参考資料
1. 「Nvidiaの最新四半期売上、過去最高を更新したが、中国向けが懸念材料」、セミコンポータル、(2025/05/30)
2. 「2025年の成長源泉はやはりAI、エッジAIoT、AI PC、生成AI、エージェント」、セミコンポータル、(2025/01/06)

(2025/07/11)
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