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今年の半導体前工程製造装置のSEMI予想額、回復に向かう15%減の840億ドル

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2023年9月にSEMIが発表した世界の半導体製造装置の販売額は、前年比15%減の840億ドルだったが、この数字は市場回復に向かっているのか、むしろ悪化する方向にあるのか。どちらだろうか。ここでの数字は製造装置の中でも前工程のウェーハプロセス装置に関してSEMIが予想したもの。

Fab Equipment Spending (Front End) / SEMI

図1 世界の半導体ウェーハプロセス装置販売額 出典:SEMI


SEMIが今年の半導体製造装置市場を予測したのはこれが初めてではない。直近では7月に米国カリフォルニア州で開催されたSEMICON Westの時にも発表していた(参考資料1)。その時の数字と比較すれば、直近の回復傾向を知ることができる。

今回SEMIが発表していた販売額は、2022年が995億ドルであり、2023年の予想販売額はそれよりも15%少ない840億ドルだった。7月に発表した今年の販売額は18.8%減の764.3億ドルと予想されていた。

ただし、7月の発表時の時と9月発表時では、2022年の販売額の数字が違うのである。7月に発表した時は、2022年の半導体製造装置の販売額は941億ドルだったが、9月に発表した22年の販売額は995億ドルとなっている。2022年の実績値は7月の時点が正しいのか、9月の数字が正しいのか。一般には時間が経過した方が明確になってきた情報が増えるため、直近の数字の方が正しいと考えることは合理的であろう。したがって、2022年の数字は9月の方が正しいと考えると、7月での今年の見込み額764.3億ドルは、前年比23.2%減になる。

このように考えると9月時点での予想額は前回の予想額の764億ドルから76億ドル増えて840億ドルになったわけだから、回復に向かっていると考えても無理はなかろう。そして、2024年の販売額は前年比15%増の970億ドルと勢いづいている。7月には2023年の764.3億ドルから14.8%増の877.6億ドルと予想していた。成長率はほぼ同じだが、7月時点で23年の販売額を低く見ていたため、9月時点での24年の予想値970億ドルは前回予想値よりも100億ドル近く上乗せしたことになる。

参考資料
1. 「23年の半導体製造装置市場、前年比18.6%減だが、24年は14.8%プラス成長へ」、セミコンポータル (2023/07/13)

(2023/09/20)

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