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半導体製造装置、受注額、B/Bレシオとも緩やかな回復基調を示す

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日本製半導体製造装置の受注額、B/Bレシオとも上昇傾向にあることが日本半導体製造装置協会(SEAJ)の発表で明らかになった。3ヵ月間にわたり移動平均したB/Bレシオは3月に0.30だったが、4月には0.44となった。4月単月だけの数字だと販売額226億8100万円に対して受注額258億4800万円で、1.14という値になった。

半導体製造装置 日本製装置 受注高/販売高


受注額の絶対値258億4800万円は対前年比で67.5%減ではあるが、3月における受注額206億3400万円は対前年比84.1%減だったから、緩やかな回復基調にはある。受注額は2月が底で、対前年比93%減の73億5300万円しかなかった。4月の受注額258億4800万円は昨年11月のレベルにはまだ遠いが12月のレベルを超えている。

一方の販売額は、3月の699億3900万円から大きく落ちているが、これは3月という年度末の駆け込み支払いによるもの。ただし、3月は対前年比67%減だったため、4月の販売額はまだ回復基調ではない。


半導体製造装置 日本製装置 受注高

半導体製造装置 日本製装置 販売高


では5月の見込みはどうか。B/Bレシオが4月並みだとすると、3月の凹んでいる分を考慮して3カ月移動平均では0.7程度になる。昨年4月〜5月の受注額・販売額がほぼ横ばいないし上昇気味だったため今年も横ばいだとしてもB/Bレシオは上がる傾向にある。


(2009/05/28 セミコンポータル編集室)

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