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月次世界半導体販売高、1-7月、$35 billion前後維持、逆風下健闘

新型コロナウイルスによる累計感染者数は金曜4日正午時点、世界全体で2611万人を超え、1週間前から約200万人増と勢いが続いている。地域別では中南米が最多、北米、そしてアジアが続いている。米国・Semiconductor Industry Association(SIA)から月次世界半導体販売高が発表され、この7月について$35.2 billion、前月比2.1%増、前年同月比4.9%増となっている。
本年1月から7月まで$34 billion台、あるいは$35 billion台と、新型コロナウイルス世界的大流行の逆風を受けながらも持ちこたえている見え方である。今後に向けては、世界経済のコロナ・インパクトからの持ち直しに時間がかかる様相の中、不安定性を孕んだ見方が優勢という受け止めである。

≪7月の世界半導体販売高≫

米国・SIAからの今回の発表が、次の通りである。

☆☆☆↓↓↓↓↓
〇7月のグローバル半導体販売高が前年比4.9%増−7月世界販売高は前月比2.1%増、主要地域市場すべてで増加 …9月3日付け SIA/Latest News

Semiconductor Industry Association(SIA)が本日、2020年7月の世界半導体販売高が$35.2 billionで、前年同月、2019年7月の総計$33.5 billionを4.9%上回り、前月、2020年6月の総計$34.5 billionを2.1%上回る、と発表した。月次販売高の数字はWorld Semiconductor Trade Statistics(WSTS) organizationのまとめであり、3ヶ月移動平均で表わされている。SIAは、売上げで米国半導体業界の95%およびnon-U.S.半導体会社の約3分の2を代表している。

「グローバル半導体市場は、今年1-7月を通してグローバルなマクロ経済の逆風に依然大方立ち向かっており、7月販売高は前年同月比および前月比ともに増えているが、残る今年について実質的な市場不安定性が残る。」と、SIAのpresident and CEO、John Neuffer氏は言う。「Americasへの販売高は7月に力強いままで、前年比26%増えており、そして、メモリおよびノンメモリ製品の両方で販売高が前年比でグローバルに増加している。

地域別には、前年同月比で、Americas(26.3%), China(3.5%), およびAsia Pacific/All Other(1.4%)で増加したが、Japan(-0.4%)およびEurope(-14.7%)では減少した。前月比では、すべての地域にわたって、Asia Pacific/All Other(4.5%), Japan(3.4%), Europe(3.2%), Americas(0.9%), およびChina(0.5%)と増加した。

Americas
前年同月比  26.3%/
前月比  0.9%
Europe
-14.7%/
3.2%
Japan
-0.4%/
3.4%
China
3.5%/
0.5%
Asia Pacific/All Other
1.4%/
4.5%

【3ヶ月移動平均ベース】

市場地域
Jul 2019
Jun 2020
Jul 2020
前年同月比
前月比
========
Americas
6.09
7.62
7.69
26.3
0.9
Europe
3.28
2.71
2.79
-14.7
3.2
Japan
3.00
2.89
2.99
-0.4
3.4
China
11.88
12.24
12.29
3.5
0.5
Asia Pacific/All Other
9.30
9.02
9.43
1.4
4.5
$33.55 B
$34.48 B
$35.20 B
4.9 %
2.1 %

--------------------------------------
市場地域
2- 4月平均
5- 7月平均
change
Americas
7.28
7.69
5.6
Europe
3.11
2.79
-10.3
Japan
2.85
2.99
4.9
China
11.78
12.29
4.4
Asia Pacific/All Other
9.38
9.43
0.5
$34.40 B
$35.20 B
2.3 %

--------------------------------------

※7月の世界半導体販売高 地域別内訳および前年比伸び率推移の図、以下参照。
https://www.semiconductors.org/wp-content/uploads/2020/09/July-2020-GSR-table-and-graph-for-press-release.pdf
★★★↑↑↑↑↑

週末近くの発表のためか、業界関連各社の取り上げはまだ見られていない。

遡って、2016年後半から2年あまり史上最高を更新し続ける勢いの熱い活況が続いた半導体業界であるが、これまで通りそこからの販売高の推移の見方を続けると以下の通りとなる。昨年後半の折角の戻し加減がコロナウイルス・インパクトにより大きく水を差されて、今後の下振れが避けられない情勢ではあるが、今年の1月から7月まで$35 B前後を小幅にキープして踏み止まっている状況である。

販売高
前年同月比
前月比
販売高累計
(月初SIA発表)
 
2016年 7月 
$27.08 B
-2.8 %
2.6 %
2016年 8月 
$28.03 B
0.5 %
3.5 %
2016年 9月 
$29.43 B
3.6 %
4.2 %
2016年10月 
$30.45 B
5.1 %
3.4 %
2016年11月 
$31.03 B
7.4 %
2.0 %
2016年12月 
$31.01 B
12.3 %
0.0 %
$334.2 B
 
2017年 1月 
$30.63 B
13.9 %
-1.2 %
2017年 2月 
$30.39 B
16.5 %
-0.8 %
2017年 3月 
$30.88 B
18.1 %
1.6 %
2017年 4月 
$31.30 B
20.9 %
1.3 %
2017年 5月 
$31.93 B
22.6 %
1.9 %
2017年 6月 
$32.64 B
23.7 %
2.0 %
2017年 7月 
$33.65 B
24.0 %
3.1 %
2017年 8月 
$34.96 B
23.9 %
4.0 %
2017年 9月 
$35.95 B
22.2 %
2.8 %
2017年10月 
$37.09 B
21.9 %
3.2 %
2017年11月 
$37.69 B
21.5 %
1.6 %
2017年12月 
$37.99 B
22.5 %
0.8 %
$405.1 B
 
2018年 1月 
$37.59 B
22.7 %
-1.0 %
2018年 2月 
$36.75 B
21.0 %
-2.2 %
2018年 3月 
$37.02 B
20.0 %
0.7 %
2018年 4月 
$37.59 B
20.2 %
1.4 %
2018年 5月 
$38.72 B
21.0 %
3.0 %
2018年 6月 
$39.31 B
20.5 %
1.5 %
2018年 7月 
$39.49 B
17.4 %
0.4 %
2018年 8月 
$40.16 B
14.9 %
1.7 %
2018年 9月 
$40.91 B
13.8 %
2.0 %
2018年10月 
$41.81 B
12.7 %
1.0 %
2018年11月 
$41.37 B
9.8 %
-1.1 %
2018年12月 
$38.22 B
0.6 %
-7.0 %
$468.94 B
→史上最高
 
2019年 1月 
$35.47 B
-5.7 %
-7.2 %
2019年 2月 
$32.86 B
-10.6 %
-7.3 %
2019年 3月 
$32.28 B
-13.0 %
-1.8 %
2019年 4月 
$32.13 B
-14.6 %
-0.4 %
2019年 5月 
$33.06 B
-14.6 %
1.9 %
2019年 6月 
$32.72 B
-16.8 %
-0.9 %
2019年 7月 
$33.37 B
-15.5 %
1.7 %
2019年 8月 
$34.20 B
-15.9 %
2.5 %
2019年 9月 
$35.57 B
-14.6 %
3.4 %
2019年10月 
$36.59 B
-13.1 %
2.9 %
2019年11月 
$36.65 B
-10.8 %
-0.3 %
2019年12月 
$36.10 B
-5.5 %
-1.7 %
$411.10 B
 
2020年 1月 
$35.39 B
-0.3 %
-2.2 %
2020年 2月 
$34.50 B
5.0 %
-2.4 %
2020年 3月 
$34.85 B
6.9 %
0.9 %
2020年 4月 
$34.43 B
6.1 %
-1.2 %
2020年 5月 
$34.97 B
5.8 %
1.5 %
2020年 6月 
$34.53 B
5.1 %
-0.3 %
2020年 7月 
$35.20 B
4.9 %
2.1 %

現下そして今後の半導体市場に関連する内容を取り出してみる。

4-6月、第二四半期のNANDフラッシュの売上げデータである。

◇Q2 NAND revenues up 6.5% QoQ-DRAMeXchange: Q2 NAND revenue hits $14.5B, rising 6.5% (8月31日付け Electronics Weekly (UK))
→DRAMeXchange発。第二四半期のNANDのbit出荷およびASPがともに前四半期比約3%増、一方、NAND売上げは同6.5%増の$14.5 billion。
ベンダーランキング・トップ5:
第二四半期売上げ シェア

1 Samsung
4,541.9 USM$
31.4%
2 KIOXIA
2,488.0
17.2%
3 WDC
2,238.0
15.5%
4 SK Hynix
1,694.4
11.7%
5 Micron
1,665.0
11.5%

在宅勤務&学習からくる旺盛な需要の一端である。

◇Chip probing demand for notebook display driver IC remains strong-Strong demand for display driver chips, sources say (8月31日付け DIGITIMES)
→業界筋発。coronavirus pandemic真っ最中のstay-at-home経済の増大が奏功、backend housesが引き続き、gaming, 教育などに向けたnotebooks用のディスプレイdriver ICsの力強い半導体probing需要を謳歌の旨。

SamsungおよびSK Hynixが、今後のメモリ需要への慎重な見方から投資にブレーキをかける、という見方である。

◇[News Focus] Semiconductor industry back in conservative mode-Sources: IC industry puts brakes on capacity expansion (8月31日付け The Korea Herald (Seoul))
→業界筋発。SK HynixおよびSamsung Electronicsが、生産capacityを増強する熱狂した計画を下方修正しているとされ、半導体業界が今後の需要が不安定だと過剰投資に用心深くなっていく旨。「メモリ需要の減少が予想され、各社は残る今年そして少なくとも来年の前半の終わりまでcapital expenditure(capex)を削減する計画。」と、Mirae Asset Daewoo Securitiesのアナリスト、Doh Hyun-woo氏がonlineセミナーにて。

中国の半導体設計業界の伸びっぷりがあらわされている。

◇China IC design industry to generate over CNY350 billion in 2020, says Digitimes Research-Forecast: $51B in 2020 revenue for China's chip firms (9月1日付け DIGITIMES Research)
→Digitimes Researchの予測。中国の半導体設計会社の今年の売上げが、$51 billionを上回る旨。中国のIC設計会社数は2020年末までに2,000を上回る見込み、2015年のほぼ倍、と特に言及の旨。

IDCも、PCおよびタブレット出荷について今年はともかく来年は下降局面と以下の予測である。

◇IDC Forecasts PC and Tablet Shipments to Grow 3.3% in 2020 Before Resuming Their Long-Term Decline in 2021 (9月1日付け IDC)

◇PC and Tablet Shipments Expected to Grow 3.3% in 2020 (9月3日付け EE Times India)
→International Data Corporation(IDC)の予測。2020年の従来のPCs, タブレット, およびworkstationsを含むpersonal computing devices(PCD)市場が、前年比3.3%増の425.7 million台。2019年が大方はWindows 7サポート終了移行に向けた商用購入が引っ張って、異常に力強いPC市場であったことから、今年の伸びは著しい旨。PCおよびタブレット需要のこの最近の急増は依然持続性があるが、IDCは該PCD市場は2021年には減少と見ており、ビジネスおよび消費者が引き続きpandemicがもたらす経済不安定性に向き合う旨。

各社の業績から、台湾のDRAMメーカー、Nanyaの8月売上げの落ち込みである。

◇Nanya August revenue hits 6-month low-Nanya Tech posts Aug. revenue of $166M, a 6-month low (9月4日付け DIGITIMES)
→DRAMメーカー、Nanya Technologyの8月売上げが、前月比0.8%減のNT$4.87 billion($166 million)、ここ6ヶ月で最低、前年同月比では6.7%減。Nanyaの2020年1-8月売上げ累計は約NT$40.69 billion、前年同期比21.1%増。

強気なTSMC、慎重なIntelと、現下の業界の空気を反映するそれぞれの読みがあらわれている。

◇A year of two halves-IC Insights: A tale of two halves in the chip industry (9月4日付け Electronics Weekly (UK))
→TSMCおよびSTMicroelectronicsが今年後半の売上げ見込みに強気な一方、Intelは2020年前半に対して後半は10%の売上げ減少を予測している、とIC Insightsが特に言及の旨。2020年全体では、Intelは2019年に対し4%の伸びを予測の旨。

コロナ禍のもと、経済再開への当面の警戒感を伴った舵取りが各国それぞれに引き続き行われている世界の概況について、以下日々の動きからの抽出であり、発信日で示している。

□8月31日(月)

シリコンバレーの現況が以下あらわされている。

◇Coronavirus roundup (updated): Westfield Valley Fair restarts indoor shopping | Stanford locks down parts of its campus (SILICON VALLEY BUSINESS JOURNAL)
→Santa ClaraおよびSan Mateo countiesが、いくつかのビジネスの内部でのサービス開始を認め始める一方、Stanford Universityはキャンパスのある部分にはだれと新しい規則を課する備えの旨。

□9月1日(火)

◇Coronavirus roundup: Are casinos next to reopen in San Jose? (SILICON VALLEY BUSINESS JOURNAL)
→San Jose市が、cardroomsを戸外で再開させて切迫した予算不足に対して有利になるカードを切ろうとしている可能性の旨。

米国の株式市場は、前半はAppleはじめ引っ張って上がったが、後半は急落という今週の推移である。

◇NYダウ、8月8%上昇、ナスダックは最高値 (日経 電子版 07:16)
→8月のダウ工業株30種平均は7.6%上昇、4月以来の上昇率の高さで、8月としては36年ぶり。金融緩和が続くとの期待からマネーが株式に向かう構図が続いた旨。IT株の多いナスダック総合指数は31日も史上最高値を更新した旨。

□9月2日(水)

米国・FRB(連邦準備制度理事会)より依然不安定な米国経済の回復の足取りがあらわされている。

◇U.S. recovery, slow and uneven, is hampered by 'uncertainty': Fed survey-Fed Beige Book: US recovery still uncertain (Reuters)
→Federal Reserve(FRB:連邦準備制度理事会)のBeige Book(アメリカ地区連邦銀行経済報告)。米国の経済回復は不安定で不規則、雇用およびビジネス活動が控え目の改善、一方、新たなcoronavirus再発が大きな戻しを阻止する旨。低金利が住宅用不動産の動きを増大させるが、農業および商用の建設は苦闘の旨。

◇Fed Says Economy Showing Progress But Uncertainty Persists (Bloomberg)

◇Fed Beige Book Finds Modest Economic Growth -Activity remains well below levels before the pandemic, report says (The Wall Street Journal)

◇Coronavirus roundup: Santa Clara caps food delivery fees | San Jose bets on reopening casinos (SILICON VALLEY BUSINESS JOURNAL)
→Santa Claraがpandemicの間のレストラン売上げへの配達料を制限;San Joseが再開されたカジノでの新たな売上げの流れを模索

◇NYダウ反発215ドル高、大型ハイテク株が牽引 (日経 電子版 05:39)
→1日の米株式市場でダウ工業株30種平均は反発、終値は前日比215ドル61セント(0.8%)高の2万8645ドル66セントと、取引終了にかけ買いの勢いは強まり、この日の高値圏で終えた旨。新たな会員サービスを発表した小売最大手ウォルマートが大幅に上昇し、指数を押し上げた旨。アップルなど大型ハイテク株の一角も上昇が目立った旨。米経済指標の改善も投資家心理を上向かせた旨。

□9月3日(木)

◇NYダウ続伸、454ドル高、コロナ前の2万9000ドル回復 (日経 電子版 07:21)
→2日の米株式市場でダウ工業株30種平均は続伸、前日比454ドル84セント(1.6%)高の2万9100ドル50セントで終えた旨。上げ幅は一時500ドルを超えた旨。2万9000ドル台を回復するのは新型コロナウイルスへの懸念が広がった2月下旬以来。2日発表の米経済統計を受けて景気回復が続いているとの見方が強まり、主力ハイテク株に比べ出遅れていた銘柄が幅広く買われた旨。

ここから急落に転じる米国株式市場である。

◇US shares slide 3.5% as tech stocks go into sharp reverse (SILICON VALLEY BUSINESS JOURNAL)
→Appleの株価が8%下落、同社の価値額から$150bnを上回るふき取り、一方、Amazon, Alphabet, Microsoft, TeslaおよびZoom Video Communicationsが木曜3日すべて後退の旨。

□9月4日(木)

◇NYダウ一時1000ドル超安、AppleなどIT株が急落 (日経 電子版 05:24)
→3日の米株式市場でダウ工業株30種平均の下げ幅が一時1000ドルを超えた旨。アップルなど8月に急上昇したIT株に利益確定売りが膨らんだ旨。ナスダック総合指数は5%下落、金融緩和の期待を背景に投機色の強かった相場に調整が入った旨。相場は先行きも不安定になるとの見方が多い旨。

◇Coronavirus roundup (updated): Pac-12 could be up and running this year | County won't relax Covid restrictions (SILICON VALLEY BUSINESS JOURNAL)
→Californiaの新しい再開システムへの段を上げる構えながら、Santa Clara Countyはまだ屋内のdiningを認めない旨。

□9月5日(土)

◇NYダウ続落、159ドル安、Amazonなどハイテク株に売り (日経 電子版 06:04)
→4日の米株式市場でダウ工業株30種平均は続落、前日比159ドル42セント(0.6%)安の2万8133ドル31セントで終えた旨。主力ハイテク株への売りが続いた旨。3連休を控え、利益確定や持ち高調整の売りも出やすかった旨。下げ幅は一時600ドルを超え、午後に入って下げ渋ったものの、終始不安定な値動きだった旨。金融など景気敏感株は堅調で、相場を下支えした旨。


≪市場実態PickUp≫

【Intel関連】

最先端アプローチの取り組みが取り沙汰されるこのところのIntelが、laptops用flagship半導体、第11世代“Tiger Lake”をリリースする一方、2006年からのロゴを一新する、と以下の通りである。

◇Intel races to defend US chip leadership from Asian rivals-Intel to debut "Tiger Lake" chips to take top tech spot-Chipmaker pins hopes on 10-nm chipset but is struggling to overcome delays (9月2日付け Nikkei Asian Review (Japan))
→Intelが、notebook computers向けチップセット、"Tiger Lake"ラインを正式に披露する計画、同社10-nanometerプロセスでつくられるICsの旨。
同社は売上げではリードしているが、該10-nmプロセスの熟達に苦闘、半導体設計の製造をTSMCに頼るAdvanced Micro Devices(AMD)およびNvidiaに後れている旨。

◇Intel rebrands for the first time since 2006 (9月3日付け SILICON VALLEY BUSINESS JOURNAL)
→Intel社が水曜2日、2006年以来ぶりの新しいロゴを展開、シリコンバレーで最も古く象徴的な大手ハイテクの1つが、象徴的な青に"拡張色パレット"で混ぜる新しいロゴの旨。

◇Intel releases new laptop chips to confront Apple, rising rivals (9月3日付け Reuters)
→Intel社が水曜2日、laptops用flagship半導体の第11世代版、“Tiger Lake”を披露、失われた市場シェアを回復、Apple-設計半導体搭載の次期Apple社machinesに対抗する期待の旨。

◇インテルが11世代CPU、画像処理2倍速、微細化で遅れ (9月3日付け 日経 電子版 07:45)
→米インテルは2日、パソコン向けCPUの新製品を発表、ゲームや写真編集といった画像処理の性能を高めたのが特徴で、今秋から150機種のノートパソコンで採用が始まる旨。2020年の業績拡大につながる一方で、中長期での競争力維持に苦悩するインテルの姿も映す旨。
2日に開いたオンライン発表会で、新製品「第11世代コアプロセッサ」を披露、CPUと画像処理や人工知能(AI)計算用のチップを一つにまとめた製品で、従来品と比べて画像処理の性能を2倍、AI計算の速さを5倍にした旨。
一般的に半導体は、回路線幅が細くなるほど面積あたりの処理能力が高まる旨。インテルの10ナノ品は台湾積体電路製造(TSMC)やサムスンの7ナノ品と同等の性能で、インテルの7ナノ品は2社の5ナノ品に匹敵する旨。
インテルは2日、CPUの発表に合わせて14年ぶりに会社のロゴを刷新、アルファベットを覆う円をなくして簡素化したデザインの旨。

もう1つ、IntelとAnalog Devices(ADI)の5G関連コラボである。

◇Intel, ADI Offer Platform for Open 5G Radio Units (9月4日付け EE Times)
→IntelとAnalog Devices(ADI)が、open-RAN(radio access network) 5G radio units(RUs)に向けたソリューションでコラボの旨。

【Samsung関連】

Samsungが、世界初の16Gb 10nm-class DRAMの量産を開始、Pyeongtaek(平澤)のfabでextreme ultraviolet(EUV) lithographyを駆使、としている。

◇Samsung says its latest mobile memory is a production breakthrough-It reportedly clears a barrier in making more advanced phone RAM. (8月30日付け Engadget)

◇Samsung starts producing faster, thinner DRAM chips for next year's premium smartphones (8月30日付け Silicon Angle)

◇Samsung Begins Mass Production of 16Gb LPDDR5 DRAM at World's Largest Semiconductor Line (8月31日付け SEMICONDUCTOR DIGEST)

◇Samsung starts mass production of world's first 16Gb 10nm-class DRAM-Samsung initiates volume production of 16Gb 10nm DRAMs (8月31日付け Pulse by Maeil Business Newspaper (South Korea))
→Samsung Electronicsが、Pyeongtaek(平澤市), Koreaの同社ウェーハfab拠点にて16-gigabit LPDDR5モバイルDRAMの量産を開始の旨。該メモリ半導体は、extreme ultraviolet(EUV) lithographyを伴う第3世代10-nanometer-classプロセスでつくられる旨。

◇サムスンが新棟稼働、最先端DRAMを出荷、「EUV」技術が初活用 (9月1日付け 日経)
→韓国サムスン電子は半導体メモリの主力拠点、平沢(ピョンテク)工場の第2棟を稼働させた旨。半導体性能を飛躍的に高められる「EUV(極端紫外線)」と呼ぶ製造技術を使った最先端DRAMの出荷を始めた旨。競合が増産投資に二の足を踏む中でもメモリ最大手のサムスンは投資を続ける旨。
平沢工場第2棟は、延べ床面積約13万平方メートルでサッカーコート16面分の広さ。今回のDRAMを皮切りに、NAND型フラッシュメモリの量産や、半導体生産受託(ファウンドリー)事業も進める計画で、総投資額は30兆ウォン(約2兆7000億円)を超える旨。

もう1つ、TVおよびビデオstreaming機器市場でのSamsungである。

◇Samsung Leads As Global TV Streaming Device Population Reaches 1.1B (9月3日付け EE Times India)
→Strategy AnalyticsのTV Streaming Platformsサービス最新分析。TVおよびビデオstreaming機器のグローバル人口は、今や11億人超、主要27ヵ国でのTVおよびビデオstreaming機器の四半期運用を追跡する該リサーチからbrandランキング、次の通り:
 Samsung 14%
 Sony   12%
 LG    8%
 Hisense 5%
 TCL    5%
 Amazon  5%

【Apple関連】

まずは、新型コロナ検知アプリの導入容易化である。

◇Apple and Google announce new contact-tracing tool (9月1日付け SILICON VALLEY BUSINESS JOURNAL)
→AppleおよびGoogleが、電話に組み込み、別のアプリではないCovid-19 contact-tracingシステム新バージョンを作成の旨。期待として、スマートフォンのoperating system(OS)へのcontact-tracing toolsの直接組み込みで、該拡がり食い止めへの該toolsの大きなインパクトが抑えられている低い採用率が克服されることにある旨。

◇AppleとGoogle、新型コロナ検知アプリの導入を容易に (9月2日付け 日経 電子版 09:50)
→米アップルと米グーグルが新型コロナウイルスの感染者と濃厚接触したことを検知するシステムの導入を容易にする旨。従来は基盤となる技術の提供にとどめていたが、スマートフォンを通じて使うアプリの開発や運用も担う旨。検知システムの導入が遅れており、保健機関の負担を軽減して普及を加速させる旨。

以下気になる動き。自前のArm-ベースGPU搭載のiMac打ち上げ予定である。

◇Apple silicon iMac with custom GPU to launch in 2021 -Report: Apple to launch iMac with custom GPU in 2021 (9月2日付け Business Standard (India)/Indo-Asian News Service)
→Appleが、Arm-ベースgraphics processing unit(GPU)搭載iMac computerを2021年後半にお披露目の計画、該custom "Lifuka" GPUは、TSMCにより5-nanometerプロセスでつくられる旨。

今年の新型iPhonesの出荷の備えが、例年並みの模様である。

◇Apple preparing to ship 75 million new iPhones (9月2日付け Taipei Times)
→Apple社が、同社サプライヤに対し今年後半に少なくとも75 million台の5G iPhonesの生産を要求、ほぼ昨年の打ち上げ並み、同社の最重要製品への需要がグローバルCOVID-19 pandemicおよび景気後退の渦中で持ちこたえている兆候の旨。

Appleのその発表が遅れるのではないか、との観測である。

◇Broadcom signals delay in iPhone chip ramp-up, pointing to later release date-Broadcom's iPhone chips may ship later than usual (9月3日付け Reuters)
→Broadcomが、iPhone向け半導体出荷の同社のいつもの立ち上げが今年の第四四半期になる可能性を明らかに、代表的には9月後半に披露の予定の新しいhandsetsの発表をAppleが遅れさせなければならないことを示している旨。AppleからはReutersのコメント要求に期限までに反応がない旨。

【Qualcomm関連】

米連邦取引委員会(FTC)との法廷係争で逆転勝訴したばかりのQualcommである。

◇米クアルコム、独禁法違反巡り逆転勝訴、ファーウェイ排除追い風? (8月31日付け 日経)
→米半導体大手、クアルコムの商慣習が反トラスト法(独占禁止法)違反かが問われた米連邦取引委員会(FTC)との訴訟で8月、同社が逆転勝訴した旨。
クアルコムのビジネスモデルに米国の司法がお墨付きを与えた形。中国の華為技術(ファーウェイ)の対抗馬である同社の弱体化を懸念する米政権の思惑が追い風になった可能性もある旨。
「ダイナミックで急速に変化するテクノロジー市場においては、明確な証拠がなければ独禁法の責任を負わない」。米サンフランシスコの連邦控訴裁判所(高裁)は11日、同社の商慣習は独禁法違反だとした2019年5月の一審・連邦地裁判決を破棄した旨。

相次ぐ新製品の投入である。

◇Qualcomm To Give Mobile Gaming A Boost With New, Faster Snapdragon 732G-Qualcomm debuts Snapdragon 732G for mobile gaming (8月31日付け Forbes)
→Qualcommが、Snapdragon 730Gの最適化版、Snapdragon 732G Mobile Platformを投入、モバイルgaming応用を狙っている旨。

◇Qualcomm doubles 5G mmWave range to 2.36 miles for broadband modems (8月31日付け VentureBeat)
→Qualcommが、ミリ波技術を用いて2マイルを上回る5Gデータconnectionが行えるとしている旨。

特に、低価格スマホ向け半導体、5G対応が注目。欧州最大の家電見本市、IFAでの社長プレゼンも現下の状況が為せる業となっている。

◇Qualcomm: $125 5G phones and Snapdragon 8cx Gen 2 PCs are coming soon (9月3日付け VentureBeat)
→Qualcommが、$125 to $250の価格の機器に向けたSnapdragon 4シリーズ半導体、そしてlaptops用Arm-ベースSnapdragon 8cx Gen 2 5Gチップセットもお披露目の旨。

◇Qualcomm ramps up 5G smartphone and laptop bets-Qualcomm offers chips for 5G smartphones and laptops (9月3日付け Reuters)
→Qualcommが、5Gスマートフォン向けSnapdragon 4半導体を披露、2021年はじめまでに市場化の備えの旨。

◇Qualcomm's 8cx Gen 2 5G processor promises a new wave of better ARM-based laptops-An iterative update for Qualcomm's main laptop chipset at IFA 2020 (9月3日付け The Verge)
→IFA2020(9月3-5日:ベルリン)は完全招待制で展示会はオンライン併催。
ここでのQualcommの発表。

◇Samsung-TSMC rivalry benefiting Qualcomm-Official: Qualcomm gains as Samsung, TSMC battle for chip orders (9月3日付け The Korea Times (Seoul))
→Qualcommがファウンドリー事業でのSamsung ElectronicsとTSMCの間の競い合いを見て楽しんでいる様相、contract-ベース半導体製造業界におけるleadershipに向けた両社の激しい競争はQualcommが優勢になるとしている旨。

◇低価格スマホ向け半導体、5G対応、クアルコム、来年投入 (9月4日付け 日経)
→欧州最大の家電見本市、IFAが「特別版」として3日、ベルリンで開幕、米半導体大手、クアルコムは低価格スマートフォン用の次世代通信規格「5G」対応半導体を2021年に投入すると発表した旨。在宅勤務の広がりで通信速度の重要性が再確認されており5Gの普及を加速する旨。
新型コロナウイルスの影響で見本市の延期やオンライン移行が相次ぐなかで、IFAは規模を縮小してリアル開催に踏み切った旨。目玉の一つ、クアルコムのクリスチャーノ・アモン(Cristiano Amon)社長の基調講演は録画映像を流すという異例の展開。ドイツが米国民の入国を原則認めていないからの旨。
クアルコムは低価格スマホ向けチップセット「スナップドラゴン 4シリーズ」を5Gに対応させると発表、今夏に上位機種向けの「8シリーズ」から中級の「6シリーズ」に広げたばかりだが、一気に低価格機向けにも拡大する旨。4シリーズは4G向けでは1万円台の端末にも搭載されている旨。

Nvidiaに対抗するQualcommの備えがあらわされている。

◇Qualcomm Prepares to Take Nvidia for a Ride (9月4日付け EE Times)
→2-3年の自動運転車のすべてでwinnerはNvidia。QualcommがNvidiaに対抗、もう1つ見えてくる戦いについて。

【中国半導体業界関連】

中国の傘下にあるMIPS。米国の規制を気にせずにSoCs開発に取り組めるとの見方である。

◇Here's how Huawei and other Chinese firms could access crucial CPU technology without restrictions-Under Chinese ownership, MIPS could help Huawei, others -Silicon Valley chip pioneer MIPS is now (almost) a Chinese company (8月30日付け TechRadar)
→その歴史を通して、MIPSは1度となく所有主が変わり、IPOを行なっている旨。しかし、驚くべき情勢変化で今や中国の会社の指揮下となっている旨。結果として、中国の各社は今や同社から非常に重要なプロセッサアーキテクチャーIPのライセンス供与を受け、米国が課すいかなる制約もなくいろいろな目的に向けてSoCsを開発する可能性の旨。

2020 World Semiconductor Conference(南京市)での率直な業界の懸念があらわれている。

◇China's Chip Executives Worry They're Next on U.S. Hit List-Report: Chinese firms concerned about potential trade sanctions (8月31日付け Bloomberg)
→数10の中国政府senior officialsおよびビジネスリーダーが先週、2020 World Semiconductor Conferenceに集まったが、中国の半導体革新を吹聴する通常のagendaが、Trump政権からの貿易制裁で自分たちの業界が次に苦しむのではという恐れで染められた旨。

米国の規制に苦しむ中、中国の半導体業界強化に向けた新しい政策立案が行われている。

◇China to Plan Sweeping Support for Chip Sector to Counter Trump (9月2日付け Bloomberg)

◇China plans new policies to develop domestic semiconductor industry: Bloomberg-Report: China to counter Huawei ban with new policies (9月3日付け Reuters)
→Bloomberg News発。Huawei Technologiesなど中国の会社への米国の規制に反応して、中国の政府当局が、同国内半導体業界を強化する新しい政策を展開の旨。本件事情通は、北京が2025年までの5ヶ年計画を通して第3世代microchipsへのサポートを高めていく、としている旨。

◇China planning broad support to develop chip sector (9月4日付け Taipei Times)


≪グローバル雑学王−635≫

前回に続いて次世代半導体として世界をリードする期待のGaN(gallium nitride)はどういうものか、特長そしてシリコンと比べた性能など、

『次世代半導体素材GaNの挑戦−22世紀の世界を先導する日本の科学技術』
 (天野 浩 著:講談社+α新書 825-1 C) …2020年4月13日 第1刷発行

より理解を深めていく。特長として3点、1.光る、2.高電圧に強い、3.動作速度が速い。1.はLED光源としてすでに身の回り役立っている通りであるが、2.および3.からは大電力の高周波信号が扱えて、スマホの基地局のPower Ampはじめ使われており、今後の新分野を支える半導体材料として期待されるところである。課題としてはコストがあり、GaN基板市場は我が国が圧倒的なシェアをもちながらも大きく立ちはだかる障壁となっている。超小型LEDディスプレイ、そして第5世代移動通信システム(5G)対応システムによる遠隔医療&手術、自動運転と、GaNが切り開く新分野の展開に暇なく、ぜひとも価格破壊を起こしていきたいと表わされている。


第二章 次世代半導体で世界をリードするために …後半

■インバータを高性能にするデバイス
・パワーデバイス
 →使用電圧が数十ボルト以上
 →アンペアクラスの大電流をオン・オフ、増幅
 →ワットクラスの電力を扱う
・身近な例:インバータ方式のエアコンのコンプレッサ用制御回路
 →パワー半導体のオン・オフによるスイッチング回路(インバータ回路)
・現在、世界中の総電力の40〜50%が、動力用のモーターによって消費
 →モーターの回転数制御に利用できる低消費電力のワイドバンドギャップ半導体の研究開発は、現代において重要な課題

■GaNの三つの特長
・GaNの特長は以下の3点
 1. 光る    …身の回りの光源として最も多く使われている
 2. 高電圧に強い  …大きな電圧や電流を扱うのに適している
 3. 動作速度が速い …GaNのなかを走る電子は「かなり速い」
・大電力の高周波信号を扱うのに適したGaN
 →すでに通信分野で使われ、スマートフォンの基地局が代表的
  →電波を遠くまで届けるための「パワーアンプ」にGaNが使われている

■シリコンと比べたGaNの性能
・GaNはシリコンと比べると、半導体として高い性能
 →しかし、コストが高いのが大きな問題
・GaNの基板市場における日本の占有率は85%以上
 →国内の大学が主導する形で、GaNの低コスト化に本腰を入れて取り組むべき
・GaNを使った半導体の進化 
 →超小型LEDを利用したディスプレイの開発が可能
・現在は、220インチの大画面で1億円以上と非常に高価
 →私は価格破壊を起こしたいと思っている
 →ウェーハ上にたくさんのチップを一度に形成する半導体の製造工程を用い、ディスプレイを作る技術に取り組んでいる

■GaNで省エネと脱炭素を
・第5世代移動通信システム(5G)のサービス開始
 →桁違いの高速大容量のワイヤレス通信が可能
 →これまでのサービスを高度化するとともに、新たな利用形態でのサービスが可能に
・1つに、患者から離れた場所にいる医師が、モニターを見ながら診療を行う遠隔医療
 →画質の点で、5Gによる移動通信システムに期待
・もう1つ5Gで特筆すべき点は、1000分の1秒以下の低遅延性
 →遠隔手術についても、可能性が出てきた
 →低遅延の高速・大容量のワイヤレス通信技術
・自動運転も進化へ
 →事故につながる危険性が劇的に減ることは、間違いない
・特にGaNによって、省エネルギーと脱炭素という観点から、世の中の役に立ちたいという思いでの研究

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