2016年2月22日
|長見晃の海外トピックス
南シナ海の人工島を巡って中国と米国・ASEAN諸国の対立が続いているが、半導体業界では国家目標として数年以内の自立強化を掲げる中国の買収攻勢が昨年から大きく目立ってきているのは繰り返し述べてきているところである。注目される1件、半導体業界の老舗、Fairchildの中国投資家オファーへの対応であるが、Fairchildはこれを拒絶して入札額は低いものの同じ米国のON Semiconductorの方を選んでいる。米国政府の警戒感が一層強まるなか、半導体もその1つ、様々な摩擦の兆しが表れてきている現時点である。
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2016年2月18日
|津田建二の取材手帳
そろそろ、iPhone 7のうわさがいろいろなメディアやウェブサイトで流れるようになってきた。ただし、全て外側のデザインの話ばかりが目につく。iPhone 7に使われる半導体や部品は何か。セミコンポータルは、こういった視点でiPhone 7を探っていく。
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2016年2月16日
|津田建二の取材手帳
今年の半導体市場はどうなるか。半導体チップそのものの市場、それを使う電子機器メーカーの動向、電子機器を使う企業・個人・社会の動向、半導体市場に直接関係する製造装置・材料の動向、こういったさまざまなレイヤーの動向が関係する。セミコンポータルは、最新動向を取材・執筆、「半導体市場レポート」を年に2回発行している。今回は「半導体市場レポート2016年1月版」(図)としてこの1月に編纂した。
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2016年2月15日
|長見晃の海外トピックス
春節、旧正月のお休みの週、台湾南部では地震の被害に見舞われ、世界的な株安そして止まらない原油安と世界経済の厳しさが強まるなか、半導体業界でも2016年に向けて一層慎重な気分の見方が高まっている。一桁台前半の伸びがせいぜいという予測が大勢の様相であり、IoTはじめ新市場がどう固まっていくか模様眺めの気分が目立つ見方となっている。半導体業界の強化に向けて攻勢に走る中国への各国、各社の対応、そして半導体を盛り上げようというインドでの動きが見られる現時点である。
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2016年2月 8日
|長見晃の海外トピックス
米国Semiconductor Industry Association(SIA)から定例の月次世界半導体販売高が発表され、今回は2015年12月そして注目の2015年年間の販売高が表わされている。史上最高である前年、2014年の販売高、$335.8 billionを2015年が上回れるかどうかが注目されたが、モバイル機器の伸びの鈍化、そして半導体業界に吹き荒れたM&Aの嵐が象徴する世界経済の減速に覆われて、盛り返しに至らず0.2%減の$335.2 billionと僅かながら下回る結果となっている。2016年はどうなるかについて、現下の続く減速基調から慎重な見方が大勢になってきている。
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2016年2月 4日
|泉谷渉の視点
太陽電池やLED照明の分野を圧倒的な札束攻勢で制覇した中国ではあるが、市場は混乱し、その後それらの中国企業の多くが大赤字であるというのだから話にならない。しかし液晶分野にも3兆円投入し、2018年までの世界チャンピオン奪取はほぼ確実になってきた。
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2016年2月 1日
|長見晃の海外トピックス
中国の経済成長鈍化はじめ世界経済の減速基調が強まってきた2015年後半であるが、明けて2016年、早々から世界同時株安、原油価格下落と収まることなく続いている。世界各国のGDPデータにも低迷、減速、マイナス傾向がはっきり出てきており、半導体関係各社の2015年末四半期業績では厳しさが一層表れて、2015年年間の世界半導体販売高の成り行きを抑えるところとなっている。引き続く半導体業界M&Aのインパクトが方々で見られ、今後に向けた戦略的取り組みが打ち上げられている現下の状況に以下注目している。
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2016年1月26日
|大和田敦之の日米の開発現場から
PCやスマートフォン、スーパーコンピュータなどを利用する人工知能の応用開発が加速している。人工知能は問題の解に到達するので、検索とは全く違う。なぜなら検索は探索(Search)なので、探す言葉が見つかれば問題は解決する。検索は辞書と同様にデータベースが巨大な場合でもメモリーに全データを蓄え探すことで、正しい言葉が見つかれば解決する。メモリーには半導体技術が大きく寄与している。
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2016年1月25日
|長見晃の海外トピックス
昨年、2015年の半導体業界は、従来の最高を大きく上回る金額規模のM&A(企業の合併・買収)の嵐が吹き荒れたが、インテルの同社にとって最大規模となるアルテラの買収手続きが昨年末に完了したのをはじめ落ち着くものがある一方、その収拾を巡って、いろいろ金額面など綱引きが行われたり、新たに好条件を提示する入札筋があらわれたりして、駆け引きが続くものが多々見られている。2016年早々も尾を引く動きが相次いでおり、業界の一層の伸びに早くつながるよう早期の収束に向け注目せざるを得ないところがある。
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2016年1月18日
|長見晃の海外トピックス
新年、2016年早々、世界的な同時株安、そして低下、低迷傾向が止まらない原油価格に見舞われているなか、半導体・エレクトロニクス関係の先を見た展望、取り組みがいろいろな切り口で表されている。昨年、2015年の世界半導体販売高が史上最高の2014年を上回るかどうか、現時点では難しいとする見方が強い雰囲気であるが、それを反映して、2016年については一ケタの下の方のプラス、マイナスが入り混じる見方となっている。世界経済の動向をしっかり見ながらの新技術・新製品の市場展開への注目ということと思う。
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