2016年4月11日
|長見晃の海外トピックス
米国Semiconductor Industry Association(SIA)から月次世界半導体販売高、今回はこの2月分が発表されているとともに、昨年、2015年の半導体業界の各種データの最終結果が示されている。2月の世界半導体販売高は$26.0 billionで前月比3.2%減、前年同月比6.2%減と、昨年の特に後半からの減少傾向が続いている。改めて見る2015年の世界半導体売上げの最終データは、それぞれの見方があるが、Gartner社2.3%減、IHS社2%減となっている。世界経済減速基調が続くなか、中核のモバイル機器に加えて新市場、新技術への注目、そして期待が一層高まっていくところがある。
[→続きを読む]
2016年4月 5日
|大和田敦之の日米の開発現場から
セミコンダクターポータル既報の通り(参考資料1)、インテル社を率いたGrove氏が先月に逝去されたと、伝えられた。私は光栄にも1967年にご本人にお会いしたことがあったので、急にそのことを思い出した。本人の御冥福を祈りつつ忘れないうちに書いてみたい。
[→続きを読む]
2016年4月 4日
|長見晃の海外トピックス
中国経済の伸びの鈍化で世界の半導体市場も低迷傾向が見られる現時点であるが、その中国で半導体生産を新たに立ち上げる動きがいくつかあらわれてきている。最も注目されるのは、台湾のファウンドリー世界最大手、TSMCの中国における同社初の300-mm fab計画について南京の政府との合意に達していることである。2018年後半に16-nmプロセスを立ち上げる予定となっており、最先端のバランスの舵取りに注目である。他に、湖北省武漢でのメモリ製品R&Dプロジェクト、米Micronと台湾PTIの西安の合弁fabなど、それぞれの段階、意味合いはあるが、今後の展開に注目するところである。
[→続きを読む]
2016年3月28日
|長見晃の海外トピックス
世界経済の減速のなか、半導体の世界でも新市場、新技術の展開を求めて、今後の方向性を模索する動きが高まってきている。半導体業界をずっと引っ張ってきているインテルのMoore則も停滞してきて、'Tick-Tock'2年の周期から3年スパンのProcess-Architecture-Optimizationへの移行が打ち出されている。韓国ではSamsungが企業文化を改革、startupとして革新を図っていく宣言を行う一方、中国ではそのSamsung追撃を狙って3D NANDフラッシュ製品に向けたメモリfabの起工が行われようとしている。
[→続きを読む]
2016年3月23日
|津田建二の取材手帳
シリコンバレーの父と呼ぶ人もいるIntel社のAndrew Grove氏が逝去された。享年79歳だった。Grove氏はビジネスマン/ウーマンには「パラノイアだけが生き残る(Only the Paranoid Survive)」の著者として有名だが、半導体エンジニアには「Physics and Technology of Semiconductor Devices(半導体デバイスの物理と技術)」の著者としてよく知られている。
[→続きを読む]
2016年3月22日
|長見晃の海外トピックス
半導体市場の最先端を引っ張る微細化が、一桁nanometerを目指す世代を迎えている。TSMC Technology Symposium for North America(3月15日:San Jose Convention Center)では、向こう2年にわたって10-nmおよび7-nmノードを展開するロードマップがプレゼンされているのをはじめ、ベルギーのR&D機関、imecでは7-nm以降に向けたクリーンルームの増設が行われている。具体的な製品開発に向けて特に設計との連携が見られており、競合各社の取り組みを見比べながら、互いの凌ぎあいに注目である。
[→続きを読む]
2016年3月14日
|長見晃の海外トピックス
1月の世界半導体販売高が4年ぶりの前年同月比マイナスのスタートとなり、2月の台湾の半導体各社業績も旧正月が入ることもあって、TSMCはじめ前年比大きく落とす結果となっている。長らく市場を引っ張ってきているスマートフォンはじめモバイル機器の飽和感、伸びの減速が高まっていく中、勢い新しい市場、応用、そして技術への注目が熱気を帯びてきており、新たなキーワードの揃い踏みを受け止めている。標準化など本格的な市場化に向けたそれぞれの動き、進展に当面目を向けていくことになりそうである。
[→続きを読む]
2016年3月 7日
|長見晃の海外トピックス
米国Semiconductor Industry Association(SIA)から恒例の月次世界半導体販売高のデータが発表され、今回は本年の出だし1月についてである。年初から世界的な同時株安、原油価格低下が影を落とし、中国の経済成長の減速、さらにはアップルiPhoneの減産など半導体を取り巻く市場環境の鈍化基調を反映して、1月の世界半導体販売高は、前月比2.7%減、前年同月比5.8%減と鈍いスタートとなっている。昨年からのM&A関連の動きが世界各地で続くとともに、新市場、新路線に向けた戦略的な動きや模索が活発化してきている。
[→続きを読む]
2016年3月 1日
|泉谷渉の視点
IoT時代は、あらゆるものがセンサ、マイコン、ビッグデータなどでネットワーク化され、便利で暮らしやすい未来社会を構築しようというものだ。
[→続きを読む]
2016年2月29日
|長見晃の海外トピックス
同時株安、原油価格低下と世界経済の懸念が高まって、20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議が上海で開かれて討議が終わったばかりであるが、M&Aの嵐が吹き荒れていまだに引き続いている半導体業界において、なかなか一筋縄の決着とはいかず激しさを増す動きの展開が方々で見られている。それぞれの国・地域間の政情が働いて、摩擦の色合いが深まって、先行きの読みを非常に難しくしているケースが増えていきそうな予感をもたざるを得ず、M&Aそれぞれの推移に当面注目である。
[→続きを読む]