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Freescale、アルプスとのコラボを深め、開発ボードを進化

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Freescale Semiconductorとアルプス電気は、クルマのC2X(Car to X)通信に向けた通信モジュールを共同で開発、これまでのカーラジオ/テレビやGPSカーナビ向けの受信モジュールやBluetooth/Wi-Fi向け送受信モジュールのポートフォリオを広げた。C2Xに加えLTE/3G/2Gモジュールと5GHzのWi-Fiも追加した。

図1  Freescaleのアプリケーションプロセッサとアルプス電気の通信モジュールを利用したクルマ用の開発ボードでコラボ

図1  Freescaleのアプリケーションプロセッサとアルプス電気の通信モジュールを利用したクルマ用の開発ボードでコラボ


2012年以来両社は、ハードウエア開発キットである、SABRE(Smart Application Blueprint Rapid Engineering)を共同で作り、販売してきた。これはFreescaleのマルチコアのアプリケーションプロセッサi.MX 6を搭載し、アルプスの通信モジュールを搭載した開発ボードで自動車のインフォテインメント応用であった。このSABRE for Automotive Infotainmentは開発キットのマザーボードであり、今回開発されたモジュールはこのマザーボードに接続するドーターボードである。

今回開発したドーターボードのモジュールは3種類(図2);LTE/3G/2G通信モジュールと、5.9GHzのC2X(FreescaleはVehicle to XとしてV2Xと呼んでいる)モジュール、5GHz/2.4GHz Wi-Fi/ Bluetooth通信モジュール、である。最後のWi-Fiは従来の2.4GHz帯に加え、5GHz帯の802.11nも加えたもので、車内の通信を主体としている。その後に2.45GHz/5GHzの802.11acも追加する予定だ。


図2 マザーボードSABRE(オレンジ色の基板)と新開発の3つのドーターボード

図2 マザーボードSABRE(オレンジ色の基板)と新開発の3つのドーターボード


通信モジュールはクルマの情報をクラウドに上げ、盗難防止などテレマティックスなどに利用する。C2Xモジュールは、周辺道路、例えば交差点などに通信モジュールを設置し、クルマが接近していることを知らせると、クルマの進行方向からは見えない横からのクルマの位置を知らせる。クルマ同士が安全な位置にいるかどうかがこの通信モジュールでわかる。通信には802.11pというクルマ用の特殊なWi-Fi規格を使う。Wi-FiやBluetoothのモジュールは、車内のハブのような役割を持ち、車内のデバイス(パソコンやスマホ)などとクルマをつなぎ、パワートレインやボディなどの情報をスマホで見ることができる。

こういったドーターボードをつなぐマザーボードは、シングルコアからクアッドコアまで拡張可能なプロセッサi.MX 6を搭載し、しかも自動車の品質グレードであるAEC-Q100に対応する。部品やボードの長期供給プログラムにも対応する。自動車では15年間、その他工業用では10年間の部品・ボードの供給を保証する。

Freescaleでは今後i.MXプロセッサシリーズを、IoT(Internet of Things)向けローエンドのi.MX 7シリーズと、組み込みアプリーションを実行するハイエンドのi.MX 8シリーズへと展開していく。

(2014/10/03)

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