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IC Insightsが最新半導体ランキングを発表

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 米調査会社のIC Insightsが発表した今年前半の世界半導体ランキングでは、Freescale Semiconductor社が前半期の9位から16位へと大きく後退した(表)。

 理由は、最大の顧客であるMotorola社の携帯電話売り上げが不振に終わったためである。Motorolaの携帯電話は2006年後半期は市場シェア23%の5190万ドルの売り上げが2007年前半期はわずか15%の3550万ドルに落ち込んでしまった。

2007世界半導体売上高Top20

 IC Insights社の今回の発表では、2007年後半の見通しも加味してランキング予想も行っている。この表によると、Freescaleの順位は変わらず16位のままにとどまるとIC Insights社は予想している。1位のIntelから5位のST Microelectronicsまでは2007年前半も通年予想も変わってはいない。

 大きく躍進しそうなのは、Qualcomm社である。2007前半は、2006年後半の17位から13位に上昇した。それも12位のInfineon社とも肉薄している。通年での年間成長率は26%ときわめて高い。ただし、Broadcom社との特許をめぐり係争中である点が、懸念材料ではある。

 次の躍進しそうな企業は東芝で23%伸びると見ている。東芝はこの第2四半期はNANDフラッシュメモリーの単価が予想以上に下がり、第1四半期に対する比率は23%下がったものの、第3四半期からメモリー市場は回復すると見ている。加えて、サムスン電子の停電事故によりフラッシュメモリーの供給が不足したため、単価の値上がりが始まっている。

 メモリー単価の下落でDRAMメーカーはすべて、対前四半期に対する成長率はことごとくマイナスを示した。その中では、初めてトップ20位ランキングの19位に登場したエルピーダメモリは通年での成長率を20%と見ている。

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