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半導体製造装置のB/Bレシオ、1年ぶりに1.0を超すが要注意

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日本市場における半導体製造装置のB/Bレシオ(販売額に対する受注額の比)が昨年の7月以来、1年ぶりに1.00を超えた。SEAJ(日本半導体製造装置協会)がまとめたこの数字は、この6月における3ヵ月間の移動平均の結果であるが、販売額717億6200万円に対して受注額は748億5600万円となった。受注額はこの3月の底(500億円台)から4月に這い上がった700億円台のレベルをまだキープしている。

半導体製造装置 日本市場


ただし、B/Bレシオが1.00を超えたからといって手放しでは喜べない。前年と比較すると、受注額は昨年の983億8700万円の23.9%減しかとれていないためだ。6月における販売額は例年4月、5月よりも大幅に上がるはずなのであるが、まだ微増に過ぎない。

受注額の推移を見ていると、4月に昨年並みに近づいたものの、5月、6月に再び昨年レベルから離されてきている点が要注意だろう。一方で、受注額は1〜3月の低レベルに戻っているわけではなく、何とか748億円レベルをキープしている。昨年の4〜6月は受注額が少しずつ上昇していたのに対して、今年の4〜6月は徐々に減ってきている。

以上の考察から言えることは、回復基調に向かっていることで明るさは見えているが、手綱を締め、注意を怠ってはならない、ということだろう。


半導体製造装置 日本市場 受注高合計


半導体製造装置 日本市場 販売高合計


(セミコンポータル編集室)

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