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厳しい時期が続く半導体製造装置市場、8月のB/Bレシオは0.83、受注額激減

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日本市場の半導体製造装置のB/Bレシオ(販売額に対する受注額の比)が低迷している。6月に1年ぶりに1.0を超えたのにもかかわらず、7月は0.79、8月も0.83と1.0を下回った。8月の受注額は前年同期比44.4%減、販売額は59.0%減と受注、販売ともに前年を下回った。厳しい時期が続く。

半導体製造装置日本市場


この受注額は3カ月の移動平均で表わされているのにもかかわらず、これだけの落ち込みだと、下期の見通しも明るくはない。B/Bレシオが先月より少し上昇しているが、これは販売額が前年の半分以下と極度に悪いためである。受注額だけを見ると、2ヵ月連続対前年比で40%以上も落ちている。


半導体製造装置日本市場受注高合計


半導体製造装置日本市場販売高合計


しかも受注額において、前年との差が徐々に開いていく傾向があり、これからの市場動向を占ううえで気にかかる。ここ1~2週間、世界的な金融危機により、貸し渋りが懸念されるが、設備投資のような大規模な投資が必要な産業はしばらくの間、つらい時期を迎えそうだ。


(2008/10/20 セミコンポータル編集室)

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