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3月の世界半導体製造装置売り上げは再びマイナス成長に

SEAJ(日本半導体製造装置協会)とSEMIおよびSEMIジャパンがまとめた2008年3月分の、世界市場における半導体製造装置市場実績によると、総合計で43億8132万ドルとなった。これは、先月が28億1717万ドルから大幅に増えたが、対前年同期比でマイナス5.3%である。

半導体製造装置 月別売上推移


前回も指摘したが、世界の半導体製造装置売上は3ヵ月ごとにピークが来るという周期性がある。この状況から3月の売り上げは、底に来る2月よりも上がることが十分に予想できた。問題は3月における対前年同期比であった。前回の2月は対前年比で5.5%増となったが、この3月は5.3%減ということであるから、製造装置市場が回復しつつあるとはいえない。

昨年の10月に対前年同期比でマイナスになって以来、2月に初めてプラスに転じたため、3月の結果に期待していたが、残念ながらまだ回復基調とはいえない。また、周期的な様相から4月は3月よりも売り上げは落ちるだろうが、それが昨年同期比でプラスになるかマイナスになるかが今後の重要なポイントとなる。

地域別では、実は日本が伸びている。3月は対前年比で15.2%増とプラス成長である。欧州はほぼ横ばい、台湾が5.7%増、中国2.2%増、米国、韓国は大きくマイナスとなり、総合でマイナス成長となった。中でも昨年は10億4109万ドルと地域別ではもっとも多額の市場であった韓国が37%減と落ち込みが極めて大きかった。


半導体製造装置 地域別市場月推移


半導体製造装置 販売統計〔世界規模〕 市場別合計


2007年4月から2008年3月までの累計で見ると、台湾、中国、日本がプラス成長となり韓国、欧州、米国、その他の地域はマイナス成長となった。

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