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2月の世界の半導体製造装置は対前年同期+5.5%成長

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世界の半導体製造装置市場の2月実績をみると、製造装置の販売はやや上向いてきたと、いえそうだ。対前年同期比で5.5%増という結果だ。2007年10月から2008年1月まで4ヵ月連続対前年割れを示してきたが、2月になってようやくプラス成長へと逆転してきたからだ。このグラフをみると面白い傾向がある。

半導体製造装置 月別売上推移


3月、6月、9月、12月をそれぞれピークとして3ヵ月周期でサイクリックに推移している。それも鋸歯状パルスのサイクルである。ピークの次の2ヵ月は必ず落ちてくる。このため、底となる月は決まって、5月、8月、11月、そして2月である。だから、この2月が底だと判断して、次の3月がまたピークを迎えることに期待したい。

もし3月の数字が悪ければ、これは深刻な問題だと言わざるをえない。しかも、気になる点は、この周期性のピークが2007年3月、6月、9月、12月と徐々に下がってきていることである。


半導体製造装置 地域別市場月推移


各国別にみると、韓国市場と中国市場での販売が落ちているところが気になる。特にピーク値だけを見ると明らかで、2007年の3月をピークに次第に落ちてきている。直近の12月のピーク値は韓国、中国とも3月の半額である。サムスンやLG、ハイニックス、SMICなどが投資を絞っている結果だろうと思われる。ただし、北米や台湾は、12月の投資は3月とさほど変わってはいない。


半導体製造装置 販売統計[世界規模]市場別合計

ただ、各国別の数字を2007年4月から2008年2月までの累積で見ると、少し違う。韓国は-10%に対して、中国は21.3%となっており、中国の製造装置市場はトータルで見る限り落ちてはいない。

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