Samsung、メモリ単価の値上がりで急回復、SK hynixはAI向けHBMで稼ぐ
DRAM、NANDフラッシュの韓国メモリ2大メーカーSamsungとSK hynixの2025年第4四半期(4Q)決算が明らかになった。Samsungの半導体部門の売上額は前年同期比46%増の44兆ウォン(1円=9.32ウォン)、営業利益は16.4兆ウォンとなったが、メモリ部門の売上額は37.1兆ウォン。メモリしか事業を行っていないSK hynixの売上額は32.8兆ウォン、営業利益は19.2兆ウォンとなった。
図1 Samsungのメモリ部門とSK hynixの四半期ごとの売上額(棒グラフ)、営業利益(折れ線グラフ)の推移 Samsungの営業利益は半導体部門全体。 出典:Samsung、SK hynixの決算報告からセミコンポータルがグラフ化
今回の25年4Qのメモリ2社は、メモリの単価が上昇したことによる売上額の増加が大きく、特にSamsungの回復が著しいように見える。Samsung全体では生活家電やスマートフォン部門も含む全社売上額は93.8兆ウォンであり、半導体部門は44兆ウォンと全体の47%を占めるように高まった。Samsungはメモリが全社をリードしている構造となっている。
2025年度(1〜12月期)全体ではSamsungの売上額は前年比11%増の333.6兆ウォン、営業利益は43.6兆ウォン。半導体部門の売上額は130.1兆ウォンと全体の39%に留まっているが営業利益は24.9兆ウォンで、全体営業利益の57%を稼ぎ出している。特に、2025年後半のメモリ単価の値上がりに依存するところが大きい。4Qの営業利益は全社の20.1兆ウォンの内、半導体部門は実にその81.6%に相当する16.4兆ウォンを稼いでいることになる。
同様にSK hynixの2025年全体の売上額は前年比47%増の97.1兆ウォンとなり、営業利益は47.2兆ウォンとなった。営業利益率は58%にも達する。4Q単独の営業利益率は58.5%もあるため、年間でこの程度の営業利益率をコンスタントに稼いできたと言えるだろう。昨今のメモリ単価の値上がりを享受してきたのはSKよりもSamsungの方だと言えそうだ。
2025年全体の売上額では、メモリと非メモリ部門を持つSamsungの方がSK Hynixよりも上だが、営業利益ではメモリだけのSK hynixの方が高い、という結果である。SK hynixは、年初からずっとAIデータセンター向けのHBMメモリを軸に生産してきており、安定した成長、利益を確保してきたと言える。
参考資料
1. 「メモリでSamsungがSK hynixを抜き返す」、セミコンポータル、(2025/11/04)


