2025年第3四半期のDRAMメーカートップは前期に続きSK Hynix
2025年第3四半期における世界のDRAM市場は、前四半期比(QoQ)30.9%増の414億ドルに跳ね上がった。従来DRAMの契約価格の上昇とビット出荷数の増加、そしてHBMの数量が増加したことなどが要因だと、市場調査会社TrendForce は見ている。また、DRAMメーカーの順位争いは、SK hynixが前四半期に続きトップを維持しており、Samsungも生産量を増やしたもののトップを奪い返せない状況が続いている。
表1 世界のDRAMメーカー売上額ランキング 出典:TrendForce
トップのSK Hynixの売上額はQoQで12.4%成長にとどまったが、137.5億ドルでトップを維持した(参考資料1)。しかし、市場シェアは33.2%と少し落ちた。一方、第2四半期に2位に落ちたSamsungは、QoQで30.4%成長という首位を奪い返す勢いを見せたが、わずかに届かなかった。ビット数量、すなわち出荷数を大きく伸ばし、市場シェアを32.6%に伸ばした。
さらに売上額を伸ばしたのが第3位のMicron Technologyで、QoQで53.2%増の106.5億ドルに伸ばした。シェアも25.7%に伸ばした。ASP(平均単価)もビット出荷量も大きく伸びたためだという。
また、台湾勢はNanyaがQoQ 84%増の6.27億ドルでシェアは1.5%と前四半期の1.1%よりも伸ばした。ただ、台湾勢はWinbond、PSMCを合わせても8.82億ドルにしかならない。これはメモリビッグ3社のようにPCやサーバをメインにAIデータセンター狙いではなく、民生機器や産業機器など中容量のDRAMが求められる用途を狙っているためで、ビジネスは確実だが大きく成長はしない。
その間を突いてその他がQoQで67.6%増の26.17億ドルにまで成長したが、大部分が中国のCXMTであろう。TrendForceの発表で中国メーカーについて触れていないが、CXMTは売上額を発表していない未上場企業であり、正確な売上額はわからない。しかし、最近はDDR4 に続きLPDDR5を発表しており(参考資料2)、DRAMビッグスリーをコンペティターと見ていることは確かだろう。
CXMTはビット容量16Gビットと24GビットのDDR5 DRAMダイを開発しており、2025年11月23日に中国内での展示会で発表している。これらのダイをパッケージした製品と、8枚集積した16GB(バイト)品、24GB品、さらには16GBと32GBのLPCAMMモジュールも製品化している。データレートは、8533Mbpsと9600Mbpsそして10,667Mbpsの3種類のLPDDR5標準品となっている。2016年に創業し、ビッグ3に近づいてきた。台湾メーカーを追い抜いたようで、もはや侮れない存在になりつつある。
参考資料
1. “Global DRAM Revenue Jumps 30.9% in 3Q25, Micron’s Market Share Climbs by 3.7 Percentage Points, Says TrendForce”, TrendForce Press Center, (2025/11/26)
2. CXMT社ウェブサイト


