2024年に世界で最も多く販売されたスマートフォンはiPhone 16ではなくiPhone 15であることがわかった。これは米市場調査会社のCounterpointが調べたもの。上位3機種はiPhone 15シリーズであり、iPhone 16は含まれていなかった。これは2023年の傾向と似ている。すなわち、2023年も上位3機種は前年発売のiPhone 14シリーズだった。ただし、2023年との違いがないわけではない。

図1　スマートフォンの機種別売上額トップ10機種　出典：Counterpoint

2024年の上位3機種は、1位がiPhone 15、2位iPhone 15 Pro Max、3位iPhone15 Proという順である。前年は1位がiPhone 14、2位iPhone 14 Pro Max、3位iPhone14 Proという順であった。その年に発表された新製品は、発売年ではなく翌年に最もよく売れたという結果になっている。

また、2024年第4四半期における米国でのスマホの売上額は、600ドル以上の製品が前年同期比で4%増だったのに対し、600ドル以下の製品は20%減だったため、全体として3%減という結果に終わった。

こういった結果から、安価な製品はあまり売れずにProやPro Maxの方が売れる傾向が強い。というものの、最新のiPhone 16 ProやPro Maxではなく、前年のハイエンド機種が人気があると言える。この傾向で2025年にはiPhone16のProやPro Maxが上位に来て、2025年に新製品iPhone 17シリーズが出るとすれば、その新製品よりもiPhone 16シリーズの方に人気が集まるだろう。しかも生成AI機能が搭載されている。

今後、生成AI利用可能なスマホ機種に対するOEM（スマホメーカー）の期待は大きく、25年には生成AI搭載機種は増加するとCounterpointは予想している。

参考資料
1. "iPhone 15 Was World’s Top-selling Smartphone in 2024", Counterpoint News release, (2025/02/03)