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2022年第4四半期のEDA市場、前年同期比11.3%成長

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SEMIは2022年第4四半期におけるEDA(電子システム設計)産業が前年同期比11.3%成長を果たしたと発表した。EDA産業は単なるLSI設計にとどまらず、電子や熱、回路のふるまいなどを模擬するシミュレーション(CAE)やプリント回路基板によるパッケージ設計、IP、さらにはサービスなども含み、半導体工程の全体をカバーする。EDAグループは数年前にSEMIグループの一員になった。

Electronic System Design industry revenue / SEMI ESDグループ

表1 2022年第4四半期におけるEDA市場 出典:SEMI ESDグループ


EDA産業の中で最も大きな販売額を誇ったのは半導体IPの分野で、前年同期比9.3%増の14億3630万ドルだった。次に大きな売り上げを示した分野はCAEで、同16.9%増の12億3320万ドルとなった。3番目がIC物理設計・検証の分野で同11.8%増の6億9830万ドルであった。

地域別では最も大きな販売額は米国の17億1450万ドルで、前年同期比8.7%伸ばした。2022年通年では13.6%成長となった。次に大きな販売額はアジア太平洋地区(APAC)の13億9750万ドルである。2022年通年でも17.1%成長となった。

EDAツールが多く売れている地域は、IC設計ツールを使って新しい電子システムを作り出している地域を意味する。米国が1位であることは当然としても、日本は2億4210万ドルと最も小さく、欧州(EMEA)の半分以下である。年間伸び率も小さい。ここに日本の弱さが出ているようだ。

(2023/05/10)

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