日本製半導体製造装置は7月に入り一転、YoY、QoQともプラス成長へ
2022年7月における日本製半導体製造装置の販売額は前年同期比(YoY)31.8%増、前期比(QoQ)でも12.6%増の3205.67億円と上向いている。製造装置は、3月の3148.72億円をピークに少しずつ下がってきたために要注意と前月は表現したが、7月の業績はまずまずというか、過去最高でもある。これはSEAJが発表したもの。
図1 日本製半導体製造装置の推移
2021年の3月に3054億円という過去最高を記録したあと、2021年12月と翌22年1月に3000億円を超え、21年3月の数字を超えた。そして3月に再び新記録となる3148.7億円を記録してから少しずつ落ちてきたのが気になり、陰りが見えてきたと1カ月前は表現したが、この7月はさらに過去最高の3200億円台に乗った。
一方、WSTS(世界半導体市場統計)は、2022年は13.9%成長の留まると下方修正した。2022年の第2四半期(2Q)での各社の業績発表の時に3Qに対する見通しを各社が発表したが、それを基にして8月に入ってから下方集積に踏み切った。6月に16.3%成長の6464.6億ドルと発表したばかりであったが、3Qに対する各社の厳しい見方を今回反映させた。2021年の世界半導体市場は前年比26.2%増の5558.9億ドルだったが、8月の発表は6331.6億ドルとなった。それでも2桁成長である。
陰りの見え始めた半導体産業に対して装置産業は、今のところは下降局面に入った訳ではない。まだ、2ケタ成長が続いている。
参考資料
1. 「6月の日本製半導体製造装置販売額は前月比7.5%減に」、セミコンポータル (2022/07/28)