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北米製半導体製造装置の販売額が2021年1月に新記録の30億ドル超え

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2021年1月に北米製半導体製造装置の販売額が初めて30億ドルの大台に達した。半導体製造装置の販売額はここ3ヵ月下降曲線を示してきたが、1月は再び上昇に向かっている。北米製半導体製造装置は、前年同月比29.9%増の30億4020万ドルに達した。前月比でも13.4%増と力強い。3カ月の移動平均値ではあるため、単月はもっと多い。

図1 日本製および北米製の半導体製造装置販売額の推移

図1 日本製および北米製の半導体製造装置販売額の推移


日本製の半導体製造装置も上向いているが、前年同月比で6.3%増、前月比では1.9%増と北米製と比べると、やや動きが緩やかだ。ここ3ヵ月程度、日本製、北米製とも半導体製造装置は足踏みしていた。特に日本製装置の販売額は図1で示すように足踏みしていた。しかし、1月は日米ともプラスに反転した。SEMIは、9月をピークに販売額が落ちていたことを、中国SMICへの輸出制限が9月15日以降発動された影響ではないかと見ている。セミコンポータルでも、要注意としてきた。

TSMCは2021年の投資額を約118億ドルと2月9日の取締役会で決めている(参考資料1)。この金額の中には、設備投資や工場建設費、研究開発費なども含まれているが、設備投資費が最も大きいと思われる。これから設備投資活動が活発になろう。

米国製は、2017〜18年のメモリバブル期では2018年5月に27億230万ドルを記録し、2000年ITバブル期の投資額を18年かかってようやく超えた。たが、2020年の9月には18年のメモリバブル期の販売額を超えており、今回はさらに30億ドルを超え、これまで最高額を記録した。半導体製造装置は、今後も半導体と共に成長していく。

参考資料
1. TSMC Board of Directors Meeting Resolutions (2021/02/09)
2. 日本製、北米製の半導体製造装置は安定期に (2021/01/27)

(2021/02/24)

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