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2008年度の製造装置、FPDは64.0%増の大幅成長と予測

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日本半導体製造装置協会(SEAJ)が2008年度〜2010年度に渡る半導体・FPD(フラットパネルディスプレイ)製造装置の需要予測を発表した。半導体製造装置については、2008年度は設備投資の大幅削減により日本製装置が低迷し、日本市場においては6年振りにマイナス成長に陥ると予測する。

2008年5月に発表された、世界半導体市場統計(WSTS)の2008年春季予測によると、2008年の半導体チップ製品市場の伸びは鈍化するものの、前年比4.7%増、2009年度には5.8%増、2010年には8.8%増と継続的に伸長すると予測している。日本市場においては、2008年度はマイナス成長に陥るものの、2009年度、2010年度にはプラス成長に回復するとしている。

FPD産業における設備投資は、2007年度は低迷したが、海外パネルメーカーの積極的な大型投資が再開され、2008年度からはプラス成長に転じるとしている。しかし、2010年度にはその反動で液晶パネルが過剰供給となり、マイナス成長になると見ている。

【日本製装置販売高予測】
日本製装置販売高予測


2008年度の日本製半導体製造装置及びFPD製造装置の販売高は、半導体製造装置が対前年比21.0%減の1兆4,623億円と大きく落ち込む一方、FPD製造装置が対前年比64.0%増の6,167億円と飛躍的に数字を伸ばすと見込んでいる。好調なFPD製造装置が補う形で、合計では6.6%減の2兆790億円と予測している。FPD製造装置については、継続的な投資が期待される2009年には7.0%増の6,599億円、投資が一巡する2010年には17.0%減の5,477億円となると予測している。

【日本市場販売高予測】
日本市場販売高予測


日本製半導体製造装置及びFPD製造装置の日本市場は、好調であった2007年から一転して、2008年度は9.9%減の1兆931億円にとどまると見込んでいる。半導体製造装置は、6年振りのマイナス成長となり、前年度比11.2%減の9,494億円と予測する。2009年度には再びプラス成長に転じ、2.2%増の9,706億円、2010年度には5.3%増の1兆221億円と堅調に成長する見込みである。

FPD製造装置については、国内市場は安定した投資が続けられていたが、2007年度の対前年比17.1%減という大幅なマイナスを引きずり、2008年度はゼロ成長の見込みとしている。以降は大幅なプラス成長に転じ、2009年度には25.0%増の1,796億円、2010年度には10.0%増の1,975億円と史上最高額を更新すると予測する。

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