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2007年12月の世界半導体製造装置販売額は10%ダウン

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日本半導体製造装置協会(SEAJ)は、SEMIと共同で、2007年12月時点における世界の半導体製造装置・検査装置の販売統計をまとめた。これによると、12月における販売額は対前年比-10.2%の37億1048万ドルとなった。これまでのB/Bレシオが示してきたように製造装置の景気後退が数字となって表れた格好となった。

半導体製造装置月別売上推移


セミコンポータルの「マーケット」で継続的にフォローしてきたB/Bレシオの統計データから、B/Bレシオは10月末時点で底を打ったように見えている。B/Bレシオは販売額に対する受注額の比であり、景気の動向を占う指数の一つである。今回、12月時点で装置の販売伸び率が-10%と大きく後退したことから、B/Bレシオの傾向は正しいといえる。

10月に底を打ったからといって、これから回復するとはいえない。この底はいつまで続くのか、B/Bレシオからは見えないからだ。今のところ、B/Bレシオは1.0に戻りつつあり、不況から脱出しつつあるかのように見える。

しかし、景気の底が続く懸念もある。製造装置の受注額、売上額ともに上向いているのなら回復基調にあるといえるが、実は製造装置の受注額はそれほど伸びていない。B/Bレシオだけは1.0に戻っても、市場は戻っていないのである。受注額が増えていない以上、真の回復はまだ遠い。気を締めるべきと考えるのが順当だろう。

各国別にみても、4〜12月における累積販売額は台湾と中国が伸びただけで、米国、欧州、韓国は大きく後退した。


半導体製造装置販売統計(世界規模)

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