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2月のハイテク景気指標 DGレシオ、3ヶ月連続で改善

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エレクトロニクス景気は「底打ち」

 2007年2月のDGレシオ・受注・販売は、それぞれ1.13(1月1.10)、1.34(1月1.35)、1.32(1月1.37)となったことがアイサプライ社より発表された。DGレシオは、微増ながら、1月の1.10から上昇した。(アイサプライ・ジャパン発表)

 3月の受注環境は完全に改善してはいないが、一部では改善が認められる結果となった。アイサプライ社では、エレクトロニクス景気は、1月から2月にかけて大底になる見方を継続、いよいよエレクトロニクス景気の「底打ち」が確認されようとしているとみている。セットの在庫調整は進んでおり、2001年の最悪期と比較すると在庫量は半分程度に抑えられている機器がほとんどである。

半導体・電子部品の受注/販売レシオ

 PC市場の2月の受注は1月比でほぼ横ばい。3月も季節サイクル範囲内でほぼ横ばいに推移すると見られる。ノートブックPCに動きが出始めているようである。携帯電話市場の2月の受注環境も1月比横ばい傾向にあるが、3月からは回復の動きが出始めた。受注のボトムは1〜3月と見られ、4〜6月で回復の兆しがみられるだろう。民生機器市場の2月の受注環境も1月比横ばいで推移している。引き続きDVDの調整は継続しているがデジカメは一眼レフを中心に改善。FPDテレビはPDPを中品に調整が続いているが、4月以降の回復が期待される。
 DGレシオは3ヶ月連続で改善しており、「底打ち」してきたことを示している。アイサプライ社では、エレクトロニクス景気は最悪期を脱し、4月以降は穏やかに回復すると予想している。



DGレシオとは?
DGレシオは、BBレシオ同様、ハイテク市況の先行指標となる受注/出荷レシオを調査、算出し、市況の変化と近未来のハイテク景気を予想する指標。調査に関する手法や詳細はアイサプライ社が独自に決定し、すべての集計、分析を行います。データは毎月算出し、背景とともにレポートにまとめて報告される。現在の対象部品は半導体、電子部品。データは毎月、世界の大手半導体/電子部品/製造装置材料メーカー30社以上から聞き取り調査により集計される。世界の半導体市場の40%以上をカバーしている。

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