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Siウェーハの出荷面積も底に来た様相

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2019年第3四半期におけるSiウェーハ出荷面積は前四半期比1.71%減の29億3200万平方インチになった、とSEMIが発表した。前年同期比では9.9%減となっている。この傾向は、そろそろ底に近づいている様子を表している。

図1 Siシリコンウェーハ面積 出典:SEMIの発表した数字を元にセミコンポータルが図示化

図1 Siシリコンウェーハ面積 出典:SEMIの発表した数字を元にセミコンポータルが図示化


出荷されたシリコンウェーハは間もなく2017年レベルに近づいており、回復に近づいているといえそうだ。というのは、2017年はメモリだけが年率60%という異常な成長を遂げた年だが、その異常成長の時期のウェーハ面積と比べて若干小さな面積に留まりつつあるからだ。2018年はメモリバブルの勢いがそのまま継続してさらにシリコンの出荷面積は増えていた。このため、2019年第1四半期に急激に落ちた。しかし、その落ち幅は縮まってきている。

2019年第3四半期は7月〜9月末での実績を表しているため、メモリ(DRAM)の値下がりが続いていたことから前月よりは下がったことは納得できる。そこから2カ月近く経った現在は、回復期に来ていると表現しても差し支えないだろう。2019年の第4四半期の数字はもはや2017年レベルに達しているのではないだろうか。

参考資料
1. 2019年Q2におけるSiウェーハの出荷面積がメモリバブルの2017年並みに (2019/07/24)

(2019/11/14)

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