半導体製造装置市場、日米とも高止まり続く
2017年12月における日本製半導体製造装置販売額と北米製半導体製造装置販売額が出そろった。日本製はSEAJ、北米製はSEMIがそれぞれ発表したもの。これによると、日本製は前年比22.5%増の1554億6200万円、北米製は同27.7%増の23億8780万ドル、と好調さを維持している。
図1 日米の半導体製造装置販売額 出典:SEMI、SEAJの数字を元にセミコンポータルがグラフ化
日本製製造装置は前月比1.3%増で、北米製製造装置は同16.3%増となり増加傾向を示した。ただし、日本の製造装置は前月比ではほぼ横ばいを示しており、前月比でいえば2017年7月が5.7%増、8月0.2%増、9月2.0%減、10月2.8%減、11月0.7%減、となっており、ほぼ横ばいを推移している。つまり高止まりだ。
両者が発表する半導体製造装置の販売額は、3ヵ月の移動平均値であり、12月の数字は10月、11月、12月の平均値を表している。このため、3ヵ月の数字だけを拾うと、2017年1月の数字には2016年11月と12月の数字も混ざっていることに注意する必要がある。
これを踏まえた上で、2017年を合計し2016年の合計と比べてみると、日本製装置は35.8%増の1兆8645億9200万円となる。北米製装置は38.9%増の255億8600万ドルと成長率は似たような数字になった。移動平均ではなく単月ごとの計算では、北米製製造装置販売額の成長率は40%を超えた、とSEMI会長のAjit Manocha氏は述べている。
参考資料
1. 日米の半導体製造装置、安定成長へ (2017/11/24)